火事の第一発見者になった話

私が20歳そこそこ
ダーツにハマり
夜な夜なダーツバーに
通っていた頃の話です。

ある夜、
いつものように車を運転し
今まさに自宅に着こうとするそのとき、

いつもは暗いはずの隣の家が
なんとなく明るかったのです。

ふと目をやると、そこには
隣の家のおじさんが
座布団を上下に仰ぎながら
壁に引火した火を必死に消そうとする姿が!

Σ(゚д゚lll)ぎょっ!

それは私の人生のワースト3に入るほどの衝撃で
そのまま車を家に走らせ
母に「隣の家が家事だから109番してー!」
と叫びました。

後から聞いた話ですが、
壁に引火したら
もう無理なので
火を消そうとはせず
直ちに避難してください!

しばらくして消防隊が駆けつけ
火を消そうとしていたおじさんはその後
一酸化炭素中毒で倒れたそうで
担架で運ばれて行きました。

隣接していた我が家の農具庫は
もらい火で全焼しました。

家事になった前の家は
火の熱で給湯器が溶けて壊れました。

家の中にスプレー缶が
たくさんあったそうで
消防士さんも結構危険にさらされた
消火活動だったようです。

結局、隣の家は火事で全焼しました。

火事の原因は
ハロゲンヒーターに積もったホコリで
そこに引火したようです。
(こまめに掃除しましょう!)

私はめでたく?火事の第一発見者となり
消防署まで来るように言われました。

そしてその発見時間の前24時間に
何をしていたのか聴取されました。
(火事の第一発見者は犯人の可能性が高いので
 犯人に疑われました。)

数日後、
その聴取して作成された
報告書の内容が正しいかを確認するために
もう一度消防署に呼ばれました。

全ての作業が終わった後
若い消防士さん2人はこう言いました。

「もう少しここでお茶していかない?」

・・・
「結構です」
と言ってさっさと帰りました。

消防士さんの心に火をつけてしまったようです。

以上です。

くれぐれも
火事は起こさぬよう気を付けましょうね^^

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