夜中の持つ魔力

夜中って残酷です。


人間って、基本的に、誰かと繋がっていないと生きていられないと思います。「繋がる」というのは、直接話したり共に過ごしたりするだけじゃなくて、例えば「自分にはいつでも味方がいる」と思えるようなこと。

「私には誰も味方がいないんじゃないか」とか、「寂しくてたまらない」って、どうしようもなく不安になる時。

私はあります。そしてそれは十中八九、夜中です。


夜中は、多くの人がすでに眠りについている。2時、3時あたりになると起きている人の方が少ない気がします。
夜中、どうしようもなく不安な時に、人と繋がることが出来ない。正確には、繋がろうとしてもその人は「寝て」います。

他者との関係が半ば無理やりに断たれた時間、それが夜中です。
夜。孤独で、不安でたまらなくて、どうしようもなくても、自分1人でどうにかしないといけない、世界にはただ1人私だけしかいないみたい。

自分の中の不安を消化するために人との繋がりを求めてしまう、私はそういう弱い人間です。

だからこそ、真夜中に起きている人を見かけたら、どうしようもなく嬉しくなってしまう。親近感といえるでしょうか、「この人は私と同じ夜中の時間を共有してるんだな」と思います。
その人に対して、私の不安を解消するのに付き合ってくださいなんて言うのは烏滸がましすぎるので言いませんが。

夜中、苦しさに耐えて、孤独で、ただ1人夜が明けるのを待つ時間。
そんな夜をあと何回迎えることがあるだろうか。なんて考えながら、今日は眠りにつきます。


おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?