卓球観戦の感想 - 2020 JAPAN オールスタードリームマッチ


有事のときに真っ先に影響が出るもののひとつは娯楽で、仕事が減るのが競技選手。そんなセオリが白日のもとに晒されている中で、今回のイベントの話は持ち上がりました。せっかくTリーグで卓球観戦の文化が浸透してきたというのに、コロナ禍で卓球のない生活が続いたままだと、また観戦文化を創り直さねばなりません。競技運営側にとってはひじょーにまずいので、今回のイベントは絶対にすべきで、良い判断だったのではないかと思います。

ただ、このイベント、僕としてはあまり期待していませんでした。というのも短期決戦だったからです。数ゲームあれば選手の作戦の変化楽しめますが、1ゲームだけだと勢いで押し切れてしまいます。個人的には卓球の魅力って頭を使う点もありますので、どうなのかな、面白いのかな、と半信半疑でした。実際見てみると、予想以上に楽しめてよかったです。短期決戦はテレビ向きで、軽めな試合が続くのでリラックスして観られました。また、試合も短めで選手入れ替えも早いので、飽きにくかったです。

可能性を感じたのが、男子対女子の試合。卓球って、他の競技と比べて男女間の実力差ってそう大きくないと思うのですよね。同性同士の試合でも、小中学生が大人を負かしたり、何なら中学生が全日本選手権の覇者になったりするので、その点は想像できます。もちろん、すべてのプレーが拮抗しているわけではなさそうです。たとえば中後陣からのドライブ。力はいい年齢した男子があるはずなので、そこからのドライブが決まれば、女子にとっては普段受けない質のボールになります。回転量の差で防ぎきれないかもしれません。逆に、女子が攻撃側であれば回転量が落ちるので、男子はブロック・フィッシュのしのぎプレーをすれば勝ちやすい可能性もあります。個人的には、男子のチョッパが女子相手に戦えるのかが気になっています。

今回の男女対抗戦では丹羽さんが多く加点して、やや置きにいくスタイルだと女子相手に有効そうな見立てになりました。ただ、基本的にお遊びだったこの試合。お互い本気でやるとどうなるのか、気になるところではあります。運動競技一般では男子有利なので、男女対抗戦をしても男子が損するだけ (勝つのが当然扱い、負けたら恥ずい) ではありますが、何度もすると実力差が小さいことが知られて、男子の敗戦が受け入れられてくるかもしれません。

水谷さんの欠場は残念でした。理由は体調不良とのことでしたが、正直懐疑的で、何か水谷さんの興味を削ぐような一件があったのでは? と勘繰ってしまいました。まあ、ツイッタの投稿を読む限りでは、欠場のお知らせから練習再開までに日を空けていますし、本当に体調不良だったようです。

総じて楽しいイベントでした。Tリーグ開幕も楽しみです。

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