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キュウソの夏、日本の夏

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ドシテ モ 地方デ コンサートシタインジャ

おめーらの気持ちはよーく分かった!と私の中の石橋貴明が絶叫した、ど真ん中なサブタイトル。

”次は、あなたの番です。”

こう言い切った後編、最後の一文の矛先は岡山だった。日程に目を見張った。岡山が組み込まれてるだけではない。ツアーファイナル、、だと!?

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偶然でもうれしかった高松当日。あれから2ヶ月経つんか。岡山の彼女が高松に来ることができなかったのは県外であることも要因のひとつだった。

唐突に余談をぶち込むが、弊社の規定には出張旅費の中に日当が存在し、県外出張のみに適用される。横浜市(神奈川県)から町田市(東京都、公共交通機関で30分以内)へ出張する場合は、この日当がつくが、横浜市から横須賀市、逗子市、もっと言えば湯河原や箱根(すべて神奈川県、公共交通機関で1時間半以上)へ出張する場合は、県内のため支給されない。誰が決めたか謎規定。

屁理屈ならなんぼでも浮かぶ。県外てなんなん。川崎在住者が都内へ出勤するのも立派な県外移動だよなあ。仕事ならええんか?県境にはあれか、アクリル板でもそびえ立っとるんか?

決めごとは守るしかない世の中だからこそ、それをしっかり守り、真面目に生きてる人間ほど報われるべきではないだろうか。そう思ったところで平民には何ができるのか、どうすれば次へ繋がるのか模索する日々。

岡山の彼女は、私が書いた文章がキュウソに届いたからだ、とまで言ってくれた。ありがとうね。私ごときが書かなくても、彼らはこの現状をちゃんと知ってたと思うんよ。決めごとに縛られて、身動きがとれない人達がたくさんいることを。

そういえばZepp Hanedaのとき、ヨコタさん言ってた。今は発表できないけど次を考えてるって。振り返ってみれば、

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年末にも言ってた。この時点で決まっていたかもしれない。おまけに平民である我々にもできることまで書いてあるじゃない。「心も身体も健康に過ご」せば、元気ならまた何度でも会えるって。

「2Kさん、今回のツアーどこが当たった?」今、県外に出たら殺されると言った友人から連絡がきた。私が一緒に行こうと誘ったあの頃は、恐らくいろんなものが整わなかったんだろう。彼女は私と同じ公演に申し込んだ。またひとり、一歩を踏み出そうとする人がいる。一緒に観ることができたら、こんなにうれしいことはない。

これを書き始めてから数日しか経っていないが、世の中は突然一変した。男鹿に続いて、RIJFの開催断念。言及するまでもないが、感染対策というベールに潜む政治力に、我々は為す術もない。どうひっくり返っても、私は灼熱のひたちなか海浜公園でキュウソネコカミを観ることはできない。ただひたすらに虚無。憤りも通り越した。

ちっぽけな私ですら、ずっと感じている地域差、地方差。その渦中に飛び込むように、キュウソネコカミは地方ツアーを決行する。わるあがきにせよ、DMCC2021[春]にせよ、一筋縄ではなかっただろうに。「何年かかっても全国に、あなたの街にライブしに行」こうとしている。ひとつひとつ丁寧に、有言実行していくんだろうな。

実際にアクリル板はそびえ立っていないけれど、目には見えないアクリル板は随所に存在する。ぶっ壊せとは思わないが、ぶっ壊したくなるような衝動は、貯め込むだけ貯め込んで、然るべき時に発動したらどうだろう。誰かの不幸ではなく、より多くの人の幸せのために発する、かめはめ波。きっとシェンロンだって力を貸してくれるはず。

DMCC2021
~Doushite Mo Chihoude Concertshitainja~
梅雨明けが待ち遠しい。日本の夏はもうすぐ。

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