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アナスタシアの生活スタイル

アナスタシア 響きわたるシベリア杉 シリーズ1
§ アナスタシアの朝 P75~79


 夕闇が迫ると、アナスタシアは森の居住者、つまり動物たちがつくったねぐらのひとつをシェルターにして、その中で眠る。暖かいときにはそのまま草の上で眠ったりもする。

 彼女が翌朝起きて真っ先にすることは、歓喜の叫びをあげることだ。

 東の空から昇る太陽に喜び、木々の枝に芽生えた若葉に喜び、土の中から顔を出した新芽に喜ぶ。これら自然の賜物に歓喜して、その喜びをひたすら表現する。それらに触れたりなでたり、ときにはその位置や形を整えたりもする。

 それから低い木々に走りより、幹をたたく。揺らされた木のてっぺんから露のようなものが彼女の上にシャワーのように降りかかる。そして彼女は草の上に横になり、五分ほど、幸せに満ちた表情で、手足を曲げたり伸ばしたりの運動をする。そうこうするうちに、彼女の全身は湿ったクリームのようなもので覆われてくる。

 彼女は走りだして、小さな湖に飛び込む。水しぶきをあげ、もぐる。素晴らしいダイバーだ。

…彼女が朝の日課をこなす間、たくさんの動物たちが彼女を見守っている。彼らはアナスタシアに勝手に近づくことはしないが、彼女が動物たちのほうを見て明らかにそれとわかるジェスチャーで一匹を呼ぶと、その幸運な動物は喜び勇んで彼女の足もとに走ってくるのだ。

…アナスタシアは着るものや食べるものについてあれこれ考えることは一瞬たりともないようだった。ほとんどいつも、彼女はまったく衣服を身に付けていないか、ほんの少し身に着けているかといった感じで動きまわっていた。

 彼女は杉の実や、ハーブや、ベリーやキノコなどを食べていた。彼女の食べるキノコは干したものに限られており、自分でキノコや杉の実を集めたりはせず、冬を間近に控えていても、食糧を貯蔵したりはしない。すべてがそこに棲むたくさんのリスたちによって調達されている。

…アナスタシアが指を鳴らすと、彼女の近くにいるリスたちが、彼女の手のひらに先を争って跳び乗り、そこに皮をむいた杉の実をおく。

 また、彼女が少し曲げた膝をたたくかあるいは地面をたたくと、リスたちは、何やら騒がしく音を発しながら、干したキノコやその他の貯蔵してあるものを掘りだし、彼女の前の草の上に積んでいくのだ。

…彼らはこの一連の作業をすこぶる楽しげに、満足げにやってのける、少なくとも私にはそう見えた。彼女がリスたちを訓練したのだろうと思っていたが、アナスタシアが言うには、彼らのこの行動は本能にもとづくもののようで、母親リスが子どもたちに手本を示して教えるのだそうだ。

 「ずっと昔の私の先祖が彼らを訓練した可能性もあるけれど、たぶん、彼らにはこういったことをする習性が先天的に組み込まれているのだと思う。実際、リスは冬に備えて自分が食べる量の何倍もの食料を蓄えるから」

…アナスタシアは幼児の頃、母乳以外に、いろいろな動物の乳も飲んで育ったらしい。どの動物もごく自然に彼女に乳首を吸わせたという。

 彼女には食事に関するルールはまったくなく、時間も決めていない。食べるために座るということもしない。ベリーや若葉を摘みとって歩きながら食べ、自分の仕事に専念するのだ。

 文明社会においては、人々はつねに、あらゆる手段を講じて日々の生活を整え、食糧を確保し、性的な充足を得ることに戦々恐々としているが、アナスタシアはこうしたことにはいっさい時間を使わない。

…この地球上には、ほかにも文明社会から離れて暮らすさまざまな種族が存在するが、アナスタシアと同レベルの自然との関係は見られないようだ。

 アナスタシアによれば、彼らの意図や動機が十分、純粋ではないので、自然界と動物界がそれを察知してしまうのだという。


大自然の生命たちがしているように、さらに彼らには無い人間だけにもたらされた特別な能力を最大限に発揮したサポート

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