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知的な誠実さについて

会社は多面体だ。

視点の数だけ、見え方が異なるし
接面の数だけ、感じ方が変わる。

それでも、変わらないある共通点のことを、
人は「文化」や「社風」などと呼び習わす。

どのようにしてそれが作られるのかについては
誰にも分からないとしても。

「文化」や「社風」もまた重層的なもので、
常に多義性を内包している。

絶対善となる特質もないし、
絶対的な強みとなる特性もない。

それでもそれを大切にする揺るぎない価値観が、
積み重なってその組織の地層をなし、やがて「文化」となる。

ユーフォリアの大切にするそれは
知的な誠実さというべきものだ。

知らないことを知っているようには決して言わない。
それが魔法の杖であるように誤解させない。
絶対解があるように偽装しない。
科学に解けていないものがあることを知る。
自らが知らない世界があることを常に見つめる。
本質を知らずに他者のコピーをしない。
傲慢にならず絶えず学び続ける。
分かりやすい手軽な方法に逃げない。
面倒くさくても本質にトライし続ける。

そうした行為が何度も何度も重なって
知的な誠実さというべき文化を成している。

ふざけてる人間もいるし、
とにかくノリだけ良いやつもいるし、
なんかコミュニケーションが変なやつもいるけれど、
ユーフォリアのメンバーは、みんな
適当なことだけは言わないですよね。
だから、信頼できるんですよ。

専門家から言われて、何よりも嬉しかった言葉だ。

「文化」や「社風」がどうやって作られるのか実のところ僕は知らないし、
もう一度ゼロから始めて同じ文化がつくられる自信はない。

このメンバーが、このタイミングで集まって
この出来事を積み重ねた結果、つくられた「文化」や「社風は、
どこまでも一回性のもとにしか存在しないのかもしれない。

でも、今の皆が持っているこの特質だけは
大切にしたいと思っている。

それは、ユーフォリアが大切にする「本物」であろうとすることと
そのまま同義であると思うから。

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