見出し画像

均質の中の異質

均質な時間のの流れの中にあって
ふと差し込まれる異質な時間

集中して作業している中で訪れる一瞬の凪
そこに降りてくる想念のユニークさ

しかつめらしい振る舞いをしなければいけない時の不謹慎な思い
その破壊的なおかしみ

身内の葬儀において悲涙が乾く一瞬の間
幼子や動物との触れ合いと笑顔

悲しみは悲しみ一色に浸る中にあらず
反省も謹慎も集中もまたそれ一色の中のみにはあらず

雑念の中にこそ
純然たるものの欠片が隠されており

まだらの時間の中にこそ
際立ち、立ち上がる何ものかがある

人間というものの不思議さと豊かさは
実にその不純さともいうべきものの中にある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?