へんたつ

へんたつ

最近、つげ先生がフランスのアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞されたのは、たいへん目出度いわけだが、ふと先生の「李さん一家」のプロットは『パラサイト』と同じでは?と思ったのだった。

ちょっと検索すると、大勢がそこに気づいており(新聞も!)、そうだよな!と、優しい連帯の気持ちに……

が、それとは別に、最近のおっさんクリエイターがJKやJCをダシにこしらえたラブコメや青春グラフィティを、おっさんがノスタル爺に扮して消費するという漫画やアニメの流行のほうには、今ひとつ連帯できないのであった。

しかし、唯一『へんたつ』には、なんともいえない魅力を感じるのは不思議なところで、ことさらに面白いわけでも傑作でもないと思うのに、なんともいえない魅力を感じる。

最近までまったく設定を知らなかったので、いったいこの二人のダイアログはなんなのか?と意味不明ではあった。
で、ウィキペディア御大の力を借り、要するにスタッフのおっさん二人のだべりを、アバターやVtuberみたいな表象にしているという「てい」なことが、ようやく理解できたのだった。

表象は女子キャラなのに「女やったんや……」とかいうので、それは混乱するだろ!という。

ようつべのオリジナル?のweb版とTV版の最大の違いは「主題歌」の有無なのだろうか。

へんたつweb版・全話フル(2018年) - YouTube

↑ 自分が「web版」で感心した6:07~6:54あたりの押井守風詩的行間カットの連続は、実は主題歌用に空けておいた仮のスペースにすぎないのでは?というのは、してやられたというか、た監督氏のぼんやりした凄み?すら感じたのだ。

(また、押井守のタッチというのは、宮崎、富野以上に後進への影響が甚大なのだなとも思うのだった)

へんたつTV版・第7話 - YouTube


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