MixamoアニメーションのNFT化|問い合わせと調査報告

Mixamoのアニメーションを利用した、3DNFTの作成。
商用利用の規約が不明確だった為、問い合わせと調査を行いました。

MIXAMOのライセンスはロイヤリティフリー!
商用利用可と紹介されていることが多いですが、CC0などのライセンスフリーと違い、著作権をMIXAMOは手放してません。

ロイヤリティフリーはMIXAMOが許可した範囲内で、ロイヤリティを支払わずに使用が可能なライセンスです。
ですので、MIXAMOが明示的に許可した範囲でしかつかえない。

たまに『MIXAMOがダメといってないから問題ない!』という方がいますが、それは逆。
良いと言われた物にしか使えないライセンス。

許可外の利用ではライセンス料が発生します。
それがライセンスフリー。

で、MIXAMOが明示的に例に挙げているプロジェクトは次のような物で、NFTは含まれていません。

Mixamo では、どのような種類のプロジェクトを作成できますか?

ロイヤリティフリーのキャラクターとアニメーションの両方を個人、商用、非営利のプロジェクトに使用できます。以下に例を示します。

・キャラクターをイラストやグラフィックアートに組み込む
・3D 印刷のキャラクター
・映画の制作
・ビデオゲームの作成

出典:MIXAMO FAQ

NFTには一言も触れられていません。

商用利用可の素材サイトでもNFTでの使用は除外されるパターンが増えてきて、実際にそれが原因でプロジェクトが打ち切られたこともありましたね。

このままでは怖くて使えないので問い合わせを行い、結論としてはglb形式でNFTを出品する場合、規約違反との回答を貰いました!

これはアニメーション以外にリグにも適用されるようです。

フォーラムへの問い合わせで回答が貰えましたが、そもそも過去に公開されていた規約で、そういう使い方はダメと明記されてたみたい。

サポートもこれを最初から教えてくれたらいいのに。

↓私のフォーラムへの質問↓

MixamoキャラクターやアニメーションのNFT化は利用規約として問題ないでしょうか?

調査・確認内容​

・MixamoをNFTに利用可能か、Adobeサポートへチャットでの問い合わせ
・Adobeサポートから指定されたフォーラムでの事例調査&質問

調査・確認の詳細

1.Adobeの見解

チャットで問い合わせたところ、日本では利用規約について把握していない、Webサービスだそうです。
その為、正式な回答は不可。

Mixamoの利用規約は、Adobeの海外フォーラムで質問したり、事例を探して下さいということでした。
(なぜか海外サポートに問い合わせろではなく・・・。
何回聞いても『フォーラムを見ろ!』と言われました。)


2.Adobeサポートから指定されたフォーラムでの事例調査

NFTに関する質問はみつけられず。
ただし、Mixamoの商用利用について、過去にFuseフォーラムで以下のような情報は出ていたということ。

・コンテンツとして制作された分には商用利用は問題ない
・ただし、Mixamoの生のデータそのものがユーザーに渡せてしまう状態はライセンス違反
 (Mixamoのデータ自体の販売や、Unityのプロジェクトから抜き出せる状態での販売もふくまれる)

参考:mixamo の利用規約(動画チュートリアルに含むmixamoデータ)

要するにデータの2次配布にあたる行為がダメなようです。

で、この段階で多くの人がやばいなと感じると思うのですが、glb形式のファイルは、Unity、Blenderなどで開けば簡単にアニメーションデータを抜き出せます。

ただ、これではバッチリ当てはまる情報がないので、フォーラムで質問したところ、明確にダメとの回答をいただきました。

ということで、私の調査では glb形式のNFTに、MIXAMOのアニメーションやリグを使うことは規約違反という結論になりました。

MixamoアニメーションのNFT化の結論

ということで、Mixamoアニメーションを利用した3DキャラのNFT化は、規約違反になるので、使わないのがよいですね。

もし、どうしても使いたい場合は、規約が変わっている可能性があるので、ご自分でAdobeに問い合わせてください。

利用規約をフォーラムで確認するのもおかしい話ですが、サポートがフォーラムを見ろという以上は、ここしか情報源がありません。

2023/04/14
記事が読みにくいとのご指摘をいただき、修正しました。
ご指摘を頂いた方、ありがとうございます。




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