見出し画像

THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道 Vol.1古矢徹その4

浜田省吾の魅力を、浜田省吾を取り巻くさまざまな人たちと浜田さんとのエピソードトークから紐解く特別企画。6月のインタビューゲストは、浜田省吾のファンクラブ会報誌のエディター&ライターの古矢徹氏。
古矢さんの最終回は“マジ”な浜田さんについて、、、
            インタビュー:屋形英貴(広島FM)


「自分の作った歌に対する愛着というか、そんな軽くは歌えない、歌わない。」

―古矢さん、今日はどんなお話を聞かせていただけますでしょうか。
 
古矢
ロードアンドスカイという浜田さんの個人事務所が立ち上がったのが1983年で、(2003年に) 20周年パーティーっていうのが非常に内輪なスタッフだけを集めて行われたんですよ。僕は会報の取材という名目で、内輪のスタッフとは言えないんですけど、参加できて、すごい和やかなパーティーだったんですけど、 そこでスタッフたちがバンドを作って、路地裏の少年を演奏して、 浜田さんが歌うっていうシーンがありました。
 
―ロードアンドスカイの社長の高橋さんとかも入ってたりするんですか。
 
古矢
そうなんですよ、きちんと明確に言えないんですけど、ベースは高橋さんで、ドラムはあの元モップスの、プロデューサーの鈴木幹治さん だったはずなんですけど。町支寛二さんも参加されてたと思いますけど。あと、キーボードがスタッフだったりとか、パーカッションみたいなのがやっぱりスタッフとか。半分ぐらいはプロではない、元プロでもない人たちの。ま、浜田さん曰く、 少しコメディータッチのバンドで。そういうのもあって、和やかなパーティーだし、 僕も、聞いてる側としてはすごくリラックスして聞き始めようとしたんですけど、浜田さんボーカルで、いきなり本気なんですよ。完璧にもうライブモードというか。 マネージャーの新川さんが持っていたブルースハープをを奪い取って、ハーモニカ吹いちゃったりとか。 もうね、心の中でね、「マジだよ!」って思わず叫んで、すごく驚きました。
内輪のパーティーで、余興みたいな感じでやるのではないんだなと。やっぱりそれはスタッフに対する敬意とか 。バンド自体はもうやっぱり練習してちゃんとやろうとしてるわけですから、ちゃんと歌わなきゃいけないのだという意識 かなと。
それプラス、自分の作った歌に対する愛着というか、そんな軽くは歌えない、歌わない、歌えない、どっちかな。歌わないっていう。いや、本当に驚きましたね。
 
―そういう意味じゃ、音楽に対してはどんな場面でも手を抜かないですよね。

「リハーサルも本気で歌いますから。」

古矢
あの、前回のツアーのリハーサルで、メニューにJ.BOYがあったんですけど、リハーサルでもJ.BOYを ずっとやっていて、本番前のリハーサルですから、基本的には音響関係のチェックみたいな、あとはバンドの人たちが
何か楽器の持ち替えであるとか、何かちょっとしたことを確認するためにやってるんだと思うんですけど、ある時 こうやって毎回毎回J.BOYをリハでほぼフルコーラス歌うのは辛いと、短くししてくれないか(と浜田さんが言われて)。
それは別に体力的に辛いとかそういう意味ではなくて、本番に向けて、やっぱりちょっとJ.BOYって、普通のポップソングとは違うじゃないですか。やっぱ精神的な持ち様みたいなのが。そういったものを、 キチンと蓄えておくためには、あんまりリハーサルで、リハーサルも本気で歌いますから、そういうことは避けたいと思ったみたいで、 それもすごく印象的でしたね
 
―音楽と向かっちゃうと、本当にやっぱり、しっかり自分の力を出し切っちゃうところがあるのかもしれないですね。
 
古矢
それがアレですよね。きっと才能なんでしょうね。
 
 
ーそれでは、最後の一曲を
 
古矢
やっぱり、じゃあこれはあれですよね。路地裏の少年、シングルバージョンですね。


次回「THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道」7月は浜田省吾さんの盟友、町支寛二さんが登場。まずは出会いのエピソードから。広島FM「#PUSH」で2023年7月5日(水)OA予定


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?