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UNDER Freaks 3rd Anniversaryのよかった話 #u_freaks


こんにちはTakeru Kazesawaです。
まずはUNDER Freaks 3rd anniversaryご来場のお客様、ご声援いただいた皆様、そして関係者の皆様、本当にありがとうございました。
この度自分が主催したUNDER Freaks 3rd Anniversaryについて、一生忘れないと思うのですが一度文字に起こして備忘としようと思います。
運営面における反省点は無限大にあるので本記事では割愛としてよかった話だけ書いて行こうと思います。
と言ってもほぼみんながツイートしてくれてるのでそれの補完とかバックヤード的な話をします。よければお付き合いください。

1. メインでの開催のきっかけ


普段UNDER Freaks(ユーフリ)はShibuya WOMB(WOMB)のラウンジで開催していますが、ラウンジで開催しているイベントがなぜメインフロアで開催することになったか、それについて触れておきます。
この記事を読んでる方はイベントについて何かしらの知見があると思いますが、それでもそもそもどういうイベントなん?という方はこれを読んでもらうとして。

🔻DJ Lianos氏/T-TOKUDA氏によるイベントへの寄稿文

今年の4月24日にユーフリ通常回をラウンジで開催しました。
ちょうどコロナ禍の真っ只中で翌日から緊急事態宣言の適用が始まるという日で運良く開催できたのを覚えています。

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この回が終わって精算をしているとWOMBの担当者さんから「今回オーナーが視察に来てて、『ブランディングや内容がラウンジでやるレベルではないから、一度メインでやってもいいよ』って言ってたんですけど次回メインでどうですか?」と言われて「やります!」と答えたところから3rd Anniversaryの始まりでした。なので準備期間はちょうど7ヶ月くらいですね。今回WOMBのメインで開催するにあたり、いつもと同じやり方では絶対通用しないと思ったので、イベントとしてのブランディング力向上のために以下の取り組みを行いました。

□ DJ公募企画「#ユーフリ出たい」
□ Tシャツ製作

2. DJ公募企画「#ユーフリ出たい」


出たいもののみ———

自分は人を評価する立場ではないと思ってましたから、公募を出すことはあっても企画する側にはならないだろうと思ってたら、なってました。
公募の狙いは幾つかありますが一番大きいところでは、多くの人にイベントを知ってもらい巻き込んでいくということが狙いでした。
力作揃いの公募の参加作品はこちらから聴けます▼


私は上記の通り公募企画の運営が初体験でレジデントのKento Watanabeさん、蒼猫さんが運営経験を持っていたので彼らと相談しながら公募の審査基準とかは決めていきました。
細かい審査基準や誰がどうだったか〜と言った話をしだすと、それだけでこの記事を終えてしまうので割愛するとして、最終的にレジデントで話し合いSHITAさんを採用することにしました。
本番当日は諸事情ありレジデントの蒼猫さんが出演辞退となる非常事態に突入するも、ヘッドライナー2人に挟まれる位置につくことを了承してくれ、オーディエンスを自分のフィールドに引き込み魅了していた彼の漢気のある姿は多分一生忘れないと思います。


3. Tシャツ製作について

Tシャツについて、今回はロゴと前回のフライヤーイラストをセルフサンプリングをして製作しました。アイドルマスターのオタク君だった頃数回製作していた経験が活きました。
以前から製作に対して前向きではあったのですが、ロゴに細かいディティール部分があり上手く印刷できるか、といった課題があり未着手でした。そのことをいつの間にか忘れて試し刷りしてみたら結構上手く印刷できていましたのでこのまま販売しようと思ったわけです。

イラストは秋赤音さん、ロゴは藤宮藍さん制作のもの。Tシャツのデザインはイギリス在住のデザイナーであるNoahに頼みました。
NoahはUNDER Freaksのレーベル(活動は少ないですが)のwindjammerのファンだったらしく、声をかけたら喜んで引き受けてくれました。
モデルはDJのKetonさん、茱萸さんに頼みました。イベントの開催地が渋谷なこと、その時ちょうどラブライブ!スーパースター!!が放送されていたということで渋谷や原宿近傍で撮影をしました。
都合により日を男女で分けて撮影したのですが、Ketonさんの日がちょうど台風通過の日で雨が降っており「水も滴るいい男ですね」と煽ててなんとか撮影を完了しました。
ちなみに数枚Lサイズの在庫があるので欲しい人はdmください。

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4. フライヤーについて

フライヤーについて、今回は周年ということでイラストをtarou2さんにお願いしました。
tarou2さんはライブペイントで参加してくれていたこじぺろさんと昔同じ会社に在籍していたことがあるらしく、面白い偶然だなと思いました。
WOMBのメイン開催ということで背景はWOMBのメインで描いてもらいました。
ユーフリのフライヤーイラストは全て私が中学生の頃妄想していた「かっこいい要素」をモチーフにお願いしてて、今回はディストピア感というかデトロイトっぽい雰囲気にして欲しかったのでミラーボールとかが壊れています。
誰だって中2の時期は破壊された街で闘っている自分を妄想することくらいありますよね?大体そんなイメージです。

デザインはVol.2からいつもお願いしているパンチさん。もうユーフリのデザインと言えばこのお方、ですね。
最終的な仕上がりとしてはスマホのUIみたいになってて素晴らしかったです。
詳細は言えないのですが、この縁で近々tarou2さんとパンチさんは同じ仕事?をするみたいです。自分がキッカケで、こういう新たなプロジェクトに繋がるのが本当に嬉しくて最早そのためにオーガナイザーやってるんじゃないかとすら思います。公募でもユニットを組んで、最初の活動として公募に参加する、と言った組もいてそれも嬉しかったなあ。
パンチさん、またよろしくお願いします。
ちなみに印刷業者がB2ポスターの部数を勘違いして100部くらい家にあるのでこちらも欲しい人はdmください。


5. LivePaint

こじぺろさんのお名前が出ましたので、ライブペイントの話をします。
こじぺろさんは本名義の方ですと多くのアニメに作画として携わっている方でWake Up,Girls!もその一つでした。
2年前、渋谷Nogomixで“和まない”というイベントが開催されていて私もそこに客としていたのですが

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この時にこじぺろさんがライブペイントをされていて、その時は特にご挨拶することもなく帰ってしまうのですが、その1年後友人であるHylenさんを介して和まないの主催の方からこじぺろさんをご紹介いただく機会がありました。
当時のユーフリはライブペイントを導入してませんでしたから新たな演出の一環として挑戦してみようかなと思い、そこからご縁が始まりました。ここでの出会いが3rd anniversaryのあのブッキングにつながるわけです。
当日高木美佑さんのDJ中に後ろのLEDにライブペイントで岡本未夕さんが現れている光景は、語り尽くせぬ感情が込み上げてきました。


6. DJについて

DJについて書いていきます。

前述でお名前が出た高木美佑さんと言えば、今回のオファーに当たり「アニソンリミックス中心セット」としてオファーしていました。
クラブで高木美佑さんのDJを見たのは2年前の渋谷のVisionで開催されていたアニレヴが最初でした。

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他の声優DJとは一線を画した根っからのオタクを思わせる選曲、D4DJというコンテンツに携わっており(恐らく)リミックスにも理解があるかなと思い、タレントとして呼ぶのではなく1DJとしてオーディエンスに見てもらうため、それらの要素をユーフリスタイルに落とし込めるようそういったオファーをしました。
アニソンリミックス中心のセットは初めてだったみたいですが当日のあの圧巻の一言に尽きるプレイを引き出せたことが本当に嬉しかったです。特に最後の土曜日のフライトは、一介のクラブイベントが実現していいレベルのものではない光景でしたね。来てくれた人だけの宝物になるといいな。
ちなみにこの直後のDJが私で、USBが波形を読み込まなくて生きた心地がしませんでした。残りの人生、土曜日のフライトを聴くたびにあのヒヤヒヤ感を思い出すと思うと震えますね。

高木美佑さんが1曲目にかけていたステラ・ドライブはwindjammerから過去リリースしていたブートで、TEMPLIMEがかけた失礼しますがRIP(WAKARAN GIRL FLEX)やdioxxx B2B osirasekitaがかけた夏のリトゥールなど、一見すると意図の読めない今までの活動が3rd Anniversaryという舞台で全て繋がり、報われた気持ちになりました。


高木美佑さんのあのプレイを引き出せた要因は幾つか考えられますが、もう1人のヘッドライナーである田中秀和さんとのご共演も大きかったと思います。
当然と言えば当然になりますがアニソンの王たる田中秀和さんのDJはかける曲が全て作曲:田中秀和なので完全無敵状態でしたね。
約束 -Hidekazu Tanaka remix-をかけられた時は舞台袖で泣いていました。

どの繋ぎもバッチリでしたし何よりご本人がずっとかけたかったと仰られてたimoutoid - PART2をかけれて嬉しそうにされていたのが印象的でした。
イベントをやっていると演者さんに「この曲はユーフリでかけたかった〜」と言っていただけるとイベントそのものを見ていただけているような気がして冥利に尽きますし、お呼びした甲斐があったなと思います。



↑そういえばこの話、今回No.1いい話です。
前日までは田中秀和さんと高木美佑さんのお時間だけ狙ってお客さんは来るのかなと踏んでて、そこを如何にもう少し前から来てもらうか、という部分が課題ではあったのですが当日はオープンからたくさんのお客さんが来てくれて嬉しかったです。
お二人が目当てだったとしても、イベント自体を楽しかったと言ってくれるお客さんも多くて安堵しました。


普通は絶対にあってはならないありえない話なのでお恥ずかしい限りなのですが今回急遽TTが変更になりました。
しかしながらこの最終的なTTは私目線だとかなり筋が通ってました。

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まずOnnoji→TEMPLIMEという流れは前日にオファーして承諾してくれたOnnojiさんが聖人すぎるのですが、そもそもOnnojiさんとTEMPLIMEのtempuraさんの関係性は深く、打ち上げでこんなことを話してくれました。


また私が参加しているMOGRAにて開催されているHOLOGRAMというパーティの初回でOnnojiさんをゲストとして呼んでおり、これの逆(tempuraさん→Onnojiさん)といったTTを実行していました。あの時は受ける側だったけど今回は渡す側だった、ということです。

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TEMPLIME→Müxekは同世代のアーティストという繋がりもさることながらTEMPLIMEによるリリース「式部めぐり - Aqua Loop (Müxek Remix)」の件もあり、ここもお互い意思疎通のとれたバッチリの流れだったと思います。


Müxek→dioxxx B2B osirasekitaの流れはdioxxxさん主催の大阪のイベント をたまぜっ!の今年4月に開催された回がとても強く影響されています。


Müxekさんが切り開いた道をdioxxx B2B osirasekitaで爆進するようなあのプレイはYouTube越しに見ていた海外フェスのメインステージそのものでした。

最後に2人がかけた17才 (otosaka and osirasekita remix)は過去のをたまぜの開催にあたり製作されたブートで、あの日私がこのブートを聴いた時に発生した感動や熱量がそのまま今日までのイベントオーガナイズに直結したので、あの曲がなければこのステージはなかったと断言できます。


そんなをたまぜっ!と志同じく大阪で開催されているBasspotの主催であり今回の公募WinnerのSHITAさんというラインナップ。
をたまぜとBasspotは昨年コロナ禍で陥ってしまった関西シーンの窮地を脱するためコラボパーティべぽまぜも開催しており、とても感動的なイベントだったのですが、それが東京の地で一瞬再現されていて両パーティのファンでもある私としてはとてもいい話だなと思いました。

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をたまぜっ!もBasspotもユーフリを主催する上でとても強く影響を受けているパーティなので機会があれば皆で行きましょう。

総括すると今回はヘッドライナー同士の絆とヘッドライナー以外のDJの絆が相当強固であったと言えます。

7. 演出について

演出に関する話をします。
と言っても私が直接なにかをしているわけではないので技術的な話は一切なく抽象的な話だけで勘弁してください。
今回のVJチームはHatotoさん、つきさん、rumitoastさんでした。

Hatotoさんとつきさんはレジデントとして参加頂いていてそこにrumitoastさんにゲストとしてご助力いただき終始映像面のいては高いパフォーマンスを発揮できていたと思います。大感謝です。
ゲストのrumitoastさんは先程出てきたHOLOGRAMにも一応参加頂いているのですが、残念ながら初回は病欠。Onnoji × rumitoastは初回HOLOGRAM当時において悲願のアクトでしたが、今回全く別の形で実現できてよかったです。
また、進言があり毎回HatotoさんにはオープンDJもやってもらってますが、HatotoさんのDJも見に来たという猛者がいて界隈での存在感を実感せざるを得ません。
つきさんとはユーフリ初期からの付き合いで、レジデントへの参加はここ最近ですが、もう長いことご一緒させてもらってる気がします。
close後、がんばったねと言いながらレアスニーカーを渡してきてくれて号泣しました。

照明はWOMB Crewのフククラさんが担当してくれました。間違いなく今回の功労者だと思います。

照明>映像(VJ)になる場合、映像側が照明に合わせることになりますが、今回はVJ が3人ともデカ箱チームであったためリンクが凄かったですね。

演出に関する取り組みは基本的に私が〇〇をやってみたい!と言い出し、Hatotoさんとつきさんがそれを実現もしくは近いことを再現する方法を提案していただき詰めていっています。ライブペイントもその一つで前述の実現には2人がいなければ不可能でした。本当にありがとうございました。


8. WOMBとUNDER Freaksの関係


WOMBとの馴れ初めは色んな人がよく話題にされているこちらが始まりです。
書いてて気づきましたがこの回もフライヤーを直前で変更してますね。

A5箱変更後表111

元々WOMBの隣で営業しているWhite Space Labで開催予定でしたが、予約が殺到してしまいました。
2019年当時はアニソンリミックスが最も栄えていた時期の一つ(※諸説あります)でシーンがとても活発的なことも相まってかキャパ30に対して予約80程度を頂いていた状況でした。
その状況を見かねたDJのGenickさんからWOMBでやった方がいいよと提案され、主催としてもこのまま開催してもお客さんに満足してもらえんなと思ったので直前でWhite Space Labの予約をキャンセルしてWOMBさんにお願いすることになりました。
Genickさんから同じ日にwombが空いてるといった旨の連絡を受けた時は名古屋の快活で寝てる時でGenickさんとはそこまで交流もありませんでしたからとてもびっくりしたのを覚えています。
ここからWOMBとの関係が始まりました。


WOMBは素晴らしい箱ですが演出において手を加える余地もあって、回を追うごとに様々な要素を追加しては反省をしてを繰り返しています。
そんな二人三脚で歩んできたからこそ今の関係値があると思ってたので当日WOMBからイベント宛にシャンパンを出してもらったのは本当に嬉しかったです。(花火着いてたし)

9. 終わりに

長々と書いてきましたが3rd anniversaryに纏わるいい話は以上です。
実は当日こんなことあって〜とか、イベント起因でこんなことあったよとか感想等そういうのあればいつでもどこでも言ってください。
ユーフリは基本的に運営に関しては私1人で行っているので、そういういい話があるとモチベーションに繋がります。
今後、ユーフリはどういう形になっていくのか自分でも想像がついていない部分はありますが色々試行錯誤しながらよりいいイベントになれるよう精進します。
まずはもう一度WOMBのメインに舞い戻るところを目指します。
また、今回改めてパーティを1人でやるのは不可能!ということを身を以て知りました。
更なる高みの景色を見ることのできるパーティへ飛躍するためには皆さんのご協力は必要不可欠、ということですので今後ともご声援のほどを何卒よろしくお願いします。

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