大阪なおみ選手と今後の日本のスポーツ界について

メディアに対する違和感
大阪選手の歴史的快挙を讃える連日のメディアの報道について、僕はこれを見る度に違和感を感じてなりません。
大阪なおみ選手改めナオミ・オオサカの方がしっくりくるのは僕だけではないはず。。。
サッカー選手ならばメッシ、ネイマール、クリスティアーノ・ロナウド。
ナショナルチームでプレイするとき以外、彼らの国籍を意識することはほとんどないでしょう。
彼らは皆、◯◯リーグでプレイするスーパースター、という認識である。

確かに、“日本人選手”の世界の舞台での活躍は日本国民としてたいへんに喜ばしいことです。
今まさに試合中のサッカー日本代表なんかは夜更かししてでもTVの画面越しに応援したくなる。
僕はこの感覚と大阪選手を応援する感覚とは明らかに異なるものであるということを自覚しなければならないと思います。
日本人選手・大阪なおみはメディアによって作り上げられたキャラクターであり、ある種の商品になりかねないということをどこかで意識しなければならない。

日本のスポーツ界は大きな転換点を迎えている
僕は今、この状況が、これからの日本のスポーツ界における大きな転換点であると感じています。
まずは日本を代表する選手が日本人らしくあるべきだという空気感を是正しなければならない。
例えばインタビューに日本語で答えろなんてことは絶対にあってはならないし、バリバリ日本人である彼女のおじいちゃんをインタビューなどに登場させ、彼女が日本人であるということの安心感のようなものを視聴者に提供してどうするんだよと思います。
彼女が二重国籍でありながら日本人としてプレイしている、その事実だけではダメなんでしょうか。

世界で戦えるようになってきたサッカーでさえ、世界との差はまだまだある。
僕はいわゆる外国籍選手が日本に帰化することや、日本人にはない潜在的な身体能力を持つハーフなどの選手の力が必要だと強く感じています。
純血の日本人だけが日本代表ではない。
日本のために、日本のスポーツ界がさらにレベルアップを図るために必要なことがあるということを、メディアをはじめ我々国民の一人一人が一般論として認識していかなければならないと思います。

東京オリンピックの開催までの限られた時間の中で、日本が本当に世界レベルで選手たちに活躍してほしいと願うならば、まずは国民の一人ひとりが意識を変えていかなければならない。
まさにそのような状況にあるのだということを本件により一層意識したのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?