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夏競馬の終わり、それは転換点である

未勝利戦終了間近

毎年、この時期になると書いておりますが、夏競馬の終了すなわち3歳未勝利戦の終了です。現在はこれ以降、実質的に未勝利馬のJRAでの騎乗はかなり限定されますので、ほとんどの馬にとっては事実上の引退であると言ってよいでしょう。ダービー終了後には2歳戦が始まり、3歳の未勝利馬にとってはそこから本格的なカウントダウンが始まります。そこで勝ち抜ける馬がいれば、勝ちきれずに消えていく馬がいるということで、悲喜交々と毎年書いている次第です。

この時期になると、いつも2、3着まで来るがなかなか出番が回ってこない馬はそのまま出番なしで終わる仮説が私の予想脳を支配し始めますが、今年はそれに加えて連戦している馬はマイナス評価という軸も登場しています。特に今年は酷暑、といってもここ数年は同じような状況でJRAも昼前後の開催をやめるという措置を来年から始めるようですが、この気候も予想する上での重要なファクターになっています。これはちょっと前のグリーンチャンネルのパドック解説で、どなたかは忘れましたが、暑さにやられて元気がない馬を散見する、であれば休み明けの馬を狙った方がいいのではないかという趣旨のコメントをしており、なるほどそれもそうだなと思ったところから、連戦の馬は慎重に見極めることを心がけています。

実際のところ、素人目ながらも、明らかに元気がないなという馬はボチボチいるように感じています。例えば、最近つけはじめた競馬ノートを見ると、先日8月20日の新潟3レースの3歳未勝利戦では単穴評価に指定した8番バレーオブファイアをパドックでの元気なしと見て評価変更、実際には2番人気8着でした。まあ、馬券の方はその他の馬が来なかったのでハズレましたが、事前にハズレの目を除外できたのはいい結果だった思います。

他でいうと、8月6日の新潟3レースのタノムデホンマを単穴評価から下げた(4番人気9着)、8月13日の新潟2レースの本命イデアユウシンも評価下げた(5番人気9着)という記録があります。まあ、いずれも結果論だよといってしまえば終わりなんですが、馬だって生き物、甲子園に出場する球児が暑さでヘトヘトになるのと同様、馬もこのクソ暑い中を全力で疾走してれば疲れてもくるでしょう。しかし、高校球児はここで負けても人生これからですが、未勝利馬はここで勝てなければどんな生活が待ち受けているか・・・

なので、陣営としてもなんとか勝たせてあげたいということでの連戦でしょう。また、この時期は同じ馬を短期間に見続けることになるので、中には感情移入してしまう馬もいたりして、なんか知らんけど、その馬が勝ち上がれば喜び、勝てなければ残念がる自分がいたりします。という意味では、自分の中でも夏競馬の終わりは次のシーズンに向かうという区切りと同時に、そういった馬たちとの別れという転換点になっているんだなと思います。

残りわずかな3歳未勝利戦を全力で予想

この時期の3歳未勝利戦は来そうな馬とこれはほぼ確実に来ないだろうという馬の見分けが他の条件よりも明確な気がします。本命党としてはそれが予想しやすく、接しやすい条件となっています。もちろん、後者が来てしまったら諦めということになりますが、それはどんな条件でも同じですので気にしないということですね。

3歳未勝利戦の終了まであと2週間。ひとつの競馬場で4レースくらいは組まれていると思いますので、土日で8レース。それを3場の2週間ですから、50頭弱くらいにはまだチャンスがあるはずです。何らかの理由でデビューが遅れた素質馬でない限りは、ここを勝ち上がっても先はもっと難しいのかなとは思いつつも、残された夏でサバイバルに賭ける馬たちを応援したくなる、そんな残暑のお盆明けです。

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