馬の安楽死について考える

先週の府中牝馬ステークスでも予後不良が発生しましたが、持てる限りのスピードで走る競走馬には残念ながらつきものの悲劇ということができます。レース中の事故はもとより、引退後にも安楽死が発生しているという事実を教えてくれた記事がありました。社台の獣医師である鈴木氏の記事です。

実際には鈴木獣医師に話を聞く形ですが、これはなかなかに衝撃的な内容です。連載は5回で、すでに4回まで来ています。意外だったのは出産直後の牝馬にも腸捻転を起こしやすい時期があるようで、そこで最悪の事態もあるみたいです。

普段は馬が亡くなるという場面に遭遇することは稀ですが、最近で言えばダービーのときのスキルヴィングの1件でそれを目の当たりにしたという人も多いのではないでしょうか。しかし、牧場ではそれなりに発生しているようですので、そういう馬に思いを馳せると切ないものがありますね。

とにかく、涙をこらえきれなかったのは、馬もそうなるということを感じ取って寂しげな視線を送ってくるというくだりで、仕事とは言え、やるせない瞬間なんだと思います。

ギャンブルだと割り切って考えるというのもあるのかと思いますが、こういうことを考えるのもたまには悪くないと思いました。

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