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暑い時期の競馬は考えないといけないレベル

暑熱対策はもはや避けて通れない問題になっています。競馬だけではなく、普段の生活においても同様であると言えるでしょう。今回はnetkeibaのノモケンさんのコラムをネタにして、考えてみたいと思います。

先日の新潟競馬において、昼休みを設定して開催が行われました。結果的に売上面では大きく増加というのがノモケンさんの記事でも紹介されていますが、ノモケンさんの分析ではこれはレースが分散したことでファンが札幌競馬場のレースと切り分けて買うことができたからであり、これはたまたまに過ぎないというものです。私はメインの競馬場を決めたらそこのレースしか買わないという運用にしています。東京競馬場にいったら、他の競馬場のレースは買わないのが通常の運用です。GⅠレースは別して、重賞でも買いません。目の前のレースに集中です。しかし、多くのレースを買いたいファンにとってみれば、短時間であっちこっちを見て買うのは大変でしょうから、体感的にも馬券購入が楽になってそれぞれの投資額が増えたというのは分かる気がします。

興行面では一定の成果があったといったところですが、肝心の馬の方はどうかというと、一番日差しが強い午後イチを避けることで効果は見込めたのではないかというのが上記記事の論調ですが、一方でメインレースはこれまでどおりの時間で行われていたため、ここは変わってません。これはテレビ放送の関係もあると思いますが、この時期にあえてやる意味があるのかという点はノモケンさんの問題提起です。つまり、この時期は大きなレースもなくテレビでレースを観る人が減っているのではないか、しかもいまはJRAがレース映像を公開しているので、昔のようにテレビ放映がなければレースを観ることができない事態も起きないのではないかという話です。誰しもがネット環境があるわけではないので微妙なのは、テレビとネットの両立を考える際には必ずついて回るのが現状ではありますが、記事にもあるように、現状のJRAの馬券売上の8割がネット経由ということも考えると、必ずしもテレビ放映がないとダメというわけではないでしょうし、残りの2割は当然のことながら競馬場かウインズで馬券を購入しているわけですから、JRAのレース放送にアクセスできない人はほぼいないと考えるのが妥当だと思われます。競馬の場合、ギャンブルという性質から電話のユニバーサルアクセスのような考え方は適用されないと思いますし、絶対に競馬やりたいのであればスマホ買えという話でしょう。

私は過去にも夏の時期の開催について言及しており、7月8月の開催は北海道に限定して行うのがいいという考えです。そうなると夏競馬での3歳未勝利戦がなくなって、未勝利馬のチャンスがなくなるという話になりますが、ここは非情の決断で優勝劣敗を徹底することで回避可能です。印象ではありますが、この時期まで未勝利でいた馬が勝ち上がってもその後の活躍があるのかというと微妙ですし、1勝クラスのダートの短距離で出走順番待ちが2か月みたいな状況が続いている現状、1勝クラスのふん詰まりは明らかで、あまり建設的な状況ではないと考えます。であれば、未勝利戦で一定の着順の割合が高い馬は秋以降の1勝クラスへの出走について配慮するなどの措置をとれば、怪我で出遅れた素質馬の機会を確保することにもなり、それらの馬の救済にもなるんではないでしょうか?

当然のことながら、馬のみではなく観客の方も影響が出るわけですから、その観点からも本格的な対策は必要です。急には変わらないでしょうが、向こう3〜4年くらいの期間想定して変えていけば、混乱もないのではないでしょうか。まあ、それでも遅いとは思いますが、ここは仕方ないところかもしれません。

それにしても、今年の夏は暑いですね。あくまでも体感的な印象ではありますが、暑いです。ちょっと夏バテ気味になってます。台風なんかも強烈なものが続けてくるようなので、温度が高いのは事実なのかもしれません。

(了)

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