例の件について(後編)

●男爵のどうでもいい話

ここでちょっと男爵の話をしたいと思います。

クラゲ男爵は以前、yosh.ashさんとのテキスト・トークで書いたように、少々普通の人とは違う構成で出来ております。いわば『擬似的な人格』として存在しています。中の人『heso』という人物が作り出した存在が、私こと『クラゲ男爵』なのです。(他の人には本当にどうでもいい話なのですがw)

それを成立させるためには大切なルールが存在します。『一コマ映画を描くこと』『面白いことしか言わないこと(言いたいことがあれば作品で表すこと)』『人を傷つけないこと』などがそれに当たります。

そのルールを破ると、私は存在を許されなくなります。以前ツイッターをやっていた時に『カッパ』が(私のマガジン『コラボ企画(仮)』のキャラクターです)『おっぱい好きのてやんでぇキャラ』としてw『140文字で映画レビューすること』をずっと続けていましたが、決められたルールを破ったために、『heso』が、キャラクターとしての活動を止めてしまいました。その結果、私が生まれたわけです。

今回の騒動も、「私は自分で責任を取らなくてはいけないのでは?」と思っております。この記事自体も『面白いことしか言わない』ルールを破っていると思われ、書く事自体、変な理由で躊躇っていました。

しかし、やはり黙っている訳にもいかないので私はhesoさんに相談しに行ったわけです。

「やぁ、hesoさん。ちょっと厄介なことになっているんだ」「うん。知ってる」「どうしたらいいと思う?」「さぁね、お前の問題だろ?お前が解決しないと」「でも私はキミでもあるんだよね?」「そう、クラゲ男爵は俺でもある。だからいつでもお前の存在を消せるんだよ」「じゃあ私の問題は、キミの問題でもあるんじゃないのかな?」「それは違うよ。生み出したキャラクターがどう行動するかなんて、俺の知ったこっちゃない。俺が出来るのはお前が行動出来るルールを縛ることと、お前をいつでも消せるってことだけだよ」「でも私は助言を必要としているんだ」「やれやれ…」

まぁ、そんなやりとりがあった訳ですw。私は映画の事について語ることは出来ますが、難しいことは苦手です。だから今回の事について彼の助言を参考にしています。(だから文句があっても私に言わないでね。テヘペロ)

さて、本題。

●仲良くなろうと努力すること

もし「彼」と「彼女」の行動が正しかったのなら、なぜ残念な結果になってしまったのか。それは二人ともが『仲良くなろうと努力すること』をしていなかったからだと思っています。正しかった、けど一番大切な事を見過ごしていたんじゃないかと思うのです。

法律やマナーを持ち出して「あなたは悪いことをした!」というのは簡単です。ネットではそういう知識に溢れていますし、誰かを攻撃しやすい環境でもあります。残念ながら、マナーを犯している人もたくさんいます。

けれど、それを単に非難することでは問題は解決しないと思っています。なによりどちらもネガティブな感情しか残らない。

大事なのは『それでも仲良くしよう』という気持ちの部分です。

今回の事で言えば「それはダメだよ。私は結構傷つきました」「あぁ、気付かずにとんでもないことをしてしまいました」「うん、分かってくれればいいです。これからもヨロシクね」というだけで済んだ話だと思うのです。

前編で書いたように、「彼」のやったことの本質は自己顕示のような悪質な物ではなく、リスペクトを前提にした失敗でした。それを『責任をとって辞める』というのは、今までの関係性をすべて一方的に捨てているだけで、それに関係した人たちや見守っていた人、「彼」の作品を読んでいた人達への想いをすべて捨てることと同じなのです。それはある意味で暴力と同じだと思います。

「責任を取る」というのは、その行動で相手を傷つけていいということではありません。謝って、事情を説明して、それでも許してくれなかったらキズを抱えながら楽しくやっていくことです。いつか許してくれる日を願いながら。

誰でも失敗はありますが、今回の失敗は致命的ではありません。とってもかっこ悪くても、落ち込んでも、怒った相手に許してもらえるように頑張ることこそが一番の責任の取り方なのです。


怒り方も大事だと思います。見ず知らずの人ならともかく、多少でも知っている人物が自分の権利を侵害していたら、ことさらにそれを指摘する事だけが正しいとは思いません。それがどんなに正しいとしても。

『自分の画像が流用される』事は、どんなに慎重に活動していても起こり得る事です。単にコピーして、違う所で「これ、私描いたんだけど」という話の、なんと多いことか。

今回の『クラゲ男爵祭り』の特性を踏まえても、「もう彼とは二度と係わり合いになりたくない」と思うには残念過ぎます。「これからもよろしくね」の一言、その気持ちを相手に伝えることが、今回一番大事な事で、一番見落としていた事ではないでしょうか。

それさえあれば、きっと今よりもっと気持ちは楽だったはずだと思うのです。私はそう信じています。


私が偉そうにあえてこう書いたのは、これを読んでいる人にも是非、考えて欲しかったからです。

『専門知識で相手を指摘する』のは簡単です。ここには、たくさんの大人がいますし、専門の人もいるでしょう。ネットで知識を詰め込んだ人もいますし、その権利があるからこそ生活してるんだというプロの方もたくさんいます。

けれど、失敗した相手に何かを言う時に、是非「でもあなたと仲良くなりたい」という気持ちを添えて欲しいと願っています。その気持ちさえあれば同じ言葉でも伝わり方も違いますし、何よりその方がいい結果に繋がるのではと思っています。コメントでも、自分の記事でも。


私は当事者の一人ですから責任を感じるのは当たり前ですが、例えばこのお祭りを見ていた人、コメントした人の誰かがこの問題を優しく指摘できていたならば、問題はもっと緩やかに出来たかもしれません。

あえていうなら、これは他人事ではなく、あなたにとっても『何かを解決できた』かもしれない話なのです。

その事をもう一度よく考えてみてくれればいいなと私は思っています。

そうしてこのnoteが、誰にとっても楽しい創作活動の場になればいいなと、私ことクラゲ男爵は考えているのです。


●で、クラゲ男爵はどう責任取るの?

もちろん私自身、責任を痛感するところです。

『止められるポイントで指摘してあげられなかった』『そもそも私が盛り上げなかったら、「彼」を退会させるところまで追い込まれることは無かった』、そう考えると夜も眠れません。そもそも私がいなければ、こんな問題など起きなかったはずですから。

私自身の退会も考えましたが、上記の矛盾も考え、一思案しました。

『全てを一旦クラゲ男爵が持ち逃げして、みんな一からやり直し!』

これが私の出した責任の取り方ですw。


今回の発端となったお祭りのリンクは削除、そして『ファンクラブ』も私の権限において撤収です(削除する権利は私にはありませんが、この時より非公認となりますw)。全部をさらにして皆さん一からやり直そうじゃありませんか!

そしてここまで全ての人に苦言を呈しながら、厚かましくも私はそれでも皆さんと仲良くなりたいです。

「彼」とも仲良くなりたいし、「彼女」とも仲良くなりたいです。



どうか、クラゲ男爵と仲良くして下さいな。


そんなこんなの、『例の件』でした。(おわり)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?