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【第二回、それいけ!トカゲくん】土屋華代さんから素敵なポストカードが届きました。

前回、かんざきかりんさんから届いたトカゲくんですが、いまやすっかり我が家の一員です。今日も元気に男爵と戯れています。

…いや、ちょっと違う。

最初は仲よくしていましたが、お互いを知ることによって徐々に関係性が変化してきました。

この日はお散歩。

この日もお散歩。

この日も…。

「オナカスイタ!」「は、はい。ただいま…!」

…はっ、トカゲの方が立場が上になってる!

このトカゲは木の彫刻で出来ておりまして、普通のエサは食べません。

飼っている分には楽ちんでいいのですが、その代わり厄介な物を欲しがります。それは…

作品という創作物をエサにしているのです!

これが非常に厄介です。いつもは私の『一コマ映画』をエサにしているのですが、最近はずいぶんとグルメになってきまして、ちょくちょく文句を言うんですね。

「モウチョット、オイシイモノハナイノ?」

「オナカスイタ。モットチョウダイ」

男爵これでもずいぶん頑張ってきましたが、グルメなトカゲはなかなか納得してくれません。そうこうしている間にすっかり主従逆転してしまい、今ではトカゲの「オナカスイタ!」という言葉を聞くたびに、男爵は震え上がってしまう日々なのです。

「オナカスイタ!」

この日もトカゲは貪欲にエサを欲しがります。私はいそいそと『一コマ映画』を取り出そうとしますが、トカゲは納得しません。「モット、オイシイモノガタベタイ!」

いつもならなだめすかして『一コマ映画』でガマンしてもらう男爵ですが、この日はちょっと違います。何故かうっすら余裕すら感じられます。

「トカゲ、もっと美味しい物が食べたいの?」

「アルノ?」「うん、今日はとっておきのがあるんだ。」

自信たっぷりに男爵は懐から何かを取り出します。

「じゃーん!」

男爵の取り出した物に最初は理解出来ず、ただ見守るだけのトカゲ。けれど徐々にその目は輝いていくのが分かります。

「実は土屋華代さんからポストカードが届いていたのだ。思う存分ご賞味あれ!」

最初は不審そうに見ていたトカゲも興味津々で近づいていきます。

「……ウン」

「ウン」

「イイ。スゴクイイ!」

トカゲはずいぶん気に入って、食い入るように見つめます。まるで粗食が続いた後のごちそうのように(それはそれでショックですが)。

「ハーオナカイッパイ!クラゲミナオシタ!」

たくさん食べて(鑑賞して)気持ち良さそうにしているトカゲを見ると、男爵もうれしいです。しかも機嫌も直してくれたようで、また以前のように仲良く遊んで帰ることが出来ました。土屋華代さんのおかげです。ありがたやー!

こうしてクラゲ男爵とトカゲはまた平和な日々を送ることができました。

トカゲだけじゃなくて私も、他の人の作品を見ることは楽しい事ですし、それがポストカードとして送られてくると何だか素敵なお知り合いが一人増えたようで、とても嬉しかったです。

もしご存知ない方はこちらのページからご依頼すると、土屋華代さんから素敵なポストカードが届きます。是非ご検討下さいな。ちなみにポストカードをお願いすると…

こんな素敵な手紙を頂くことが出来ました。

トカゲはあんなこと言ってたけど『一コマ映画』だってちょっとずつ知ってもらっているんだぞ~と胸を張りたくなる、素敵なお手紙でした。

土屋華代さん、素敵なポストカードを頂き感謝カンシャです。


(そして後日談)

「ネエ、クラゲ」「うん?」

「アレ、ザンショミマイッテヤツ?」「まー、そうだね」

「ナンデミセテクレルノコンナニオソイノ?」「……」


「…ミセルノサボッテタ?」

すっかり秋めいてきた季節を感じながら、クラゲ男爵とトカゲは黙って帰路につきました。全ての謎をうやむやにして、果たして…次回はあるのか!?

(乞うご期待?)

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