呪詛のススメ

この記事は『定期ゲ・梅 Advent Calendar 2020』14日目の記事です。

Q.この記事って何?

A.キャラ交流ゲーム『*フタハナ*』において呪詛というアビリティの魅力に取り憑かれた人が呪詛について解説しながら、ロールプレイへの活用方法などを語る記事です。

アビリティに焦点を当てて解説する記事になりますが、システムプレイを推奨するものではありません。

まずは自己紹介

へるつです。データとロールプレイがばっちりフィットしてるのが大好き。
はじめましての方ははじめまして。そうでない方はこれからもよろしくね。
定期ゲ界隈の隅っこのほうでのんびりマイペースに暮らしてる生き物です。

2020ハロハナではトトって名前の王様してました。
ガチハナなのに平和陣営しよう!と演説したり、集団呪詛したりしました。
かなり無謀な試みだったと自分でも思いますが、ご協力してくださった皆様のお陰で良きロールプレイが出来たと思います。
この場を借りて改めて皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

他にはセレッシャルコールの頃にベルゼビュートって名前の自称悪役な妖精をやってました。「あー!アイツか!」となってくれる人がいたら嬉しい。

と、自己紹介はこれくらいにして次に移りましょうか。

呪詛って地味なやつ

いきなりですが皆さん、呪詛についてどれくらいの事をご存知でしょうか。
気になったのでフタハナプレイヤーを対象にアンケートを取ってみました。


3番目は「取得したことはないが、使ったことがある」の間違いです。
皆さまの心の目で文章を書き換えて、どうか寛大な心でご覧ください。


はい。
フタハナプレイヤーの6割弱が呪詛を取得したことも、使用したこともないという結果となりました。自分で取得して使用したことがあるのは約2割!
これが多い方なのか、少ないほうなのかは他のスキルと比較してみなければわかりませんが、集団呪詛の時にも使い方が分からないという声が多かったのも頷けますね。呪詛推しの人間としては由々しき事態です。

が。

範囲内の全てを滅ぼす!一際目立つ赤文字!詠唱が始まった瞬間の騒然とした空気!明らかにこれはヤバい!と直感させる分かりやすさがある大規模魔術と比べてしまうと……呪詛が地味なのはどうしても否めません。
大規模魔術は他の人が使っているのを見ればどんなものなのか分かりやすいですが、呪詛はその辺りもまったく外からは見えません。個人攻撃なので。
取得も使用もしたこともない方が多いのも仕方ないですね。地味だから……

ということなので、まずは呪詛がどういった性質のアビリティなのかを知って貰うため、解説する所から始めていきます。

俺は呪詛のこと知り尽くしてるぜ!という方は一緒におさらいしましょう。
もし、お前ここ間違ってるぞって部分があれば遠慮なく指摘してください。
気付いたときにもにょもにょ直しておきますので。

なお、これより書く内容は2020ハロハナの時点での情報となります
今後、呪詛に仕様変更があり、情報に差異が生じる可能性があることはあらかじめご了承ください。

呪詛ってこんなやつ

それでは解説を始めていきます。
まず最初にルールブックでアビリティの呪詛の効果を確認してみましょう。

呪詛
呪詛を取得する。

何にもわからん……!

この通り、ルールブックには「呪詛を取得する。」とだけ書かれており呪詛がどのようなアビリティなのかは謎に包まれたままです。
これに関しては大規模魔術やエロイモアも同様なんですけどね。

このままではいけませんので、呪詛というアビリティの効果を箇条書きしてみましょう。

呪詛を掛ける側
・呪詛を掛けるキャラクターをNoで指定し、APを30消費して使用する。
・使用した瞬間、即座に対象に500ダメージを与え、(入力されていれば)メッセージを送信し、呪詛を掛ける。
・自らが呪詛を掛けたキャラクターに再度、呪詛を使用することで呪詛を解くことができる。
・ひとりで複数のキャラクターに呪詛を掛けることはできるが、ひとりで同一キャラクターに掛けられる呪詛はひとつのみ。

呪詛を受けた側
・呪詛を受けているキャラクターは1時間毎に500×(受けている呪詛の数)のダメージを受ける。
・呪詛を受けているキャラクターは自分に呪詛を掛けているキャラクターのおおまかな位置がAction Logに表示されるようになる。
・呪詛を掛けたキャラクターが死亡すると、死亡したキャラクターに掛けられていた呪詛は解ける。

カードゲームのテキストか……?

「なんだこのめんどくさいアビリティ……」と思ったあなた。正解です。
書いてみて思う、このめんどくささ。他のアビリティを見習って欲しい。

しかしこのめんどくささがいろいろなロールプレイに応用できる要素であるのもまた事実。細かく分解してひとつひとつ噛み砕いて行ってみましょう。


・呪詛を掛けるキャラクターをNoで指定し、APを30消費して使用する。

書いてある通りですがNoを入力する部分が分かりづらいため、呪詛を掛ける相手を間違えないようによく確認するようにしましょう。
誤呪詛もまあ、それはそれでロールフックに為り得るかもしれませんが……
普通のフタハナでは毎時30分にAPが10回復します。ので、一日に取得出来るAPは240。フタハナ一日に含まれるAPは呪詛8回分ですよ、そこのあなた。
短期開催の場合だと取得APが増えたりするのでもっとたくさん呪詛出来たりします。どんどんやりましょう。


・使用した瞬間、即座に対象に500ダメージを与え、(入力されていれば)メッセージを送信し、呪詛を掛ける。

使用者がどんなに小さくか弱い存在であっても、どんなに遠く離れていようとも使用した瞬間に必ず500ダメージを与えます。毎時のダメージも同様。
強者に勝てない弱者なりのささやかな抵抗って考えると、とっても楽しい。
メッセージも併せて大事なものを傷つけたキラーに恨みをぶつけましょう!

実質的に襲撃を挟まない射程距離∞の必中攻撃と捉えることも出来ます。
上記の性質からラストスタンドで踏みとどまったキャラクターを確実に仕留める、所謂「呪ナイパー」と呼ばれる呪詛使いが一定数存在し、キラーに恐れられています。

射程距離∞の必中攻撃という要素だけでもキャラメイクには生かせますが、

「どうして呪ナイパーをするのか?」「どうやって呪ナイパーするのか?」

その理由や手段を深堀りしていくといろいろ楽しいかもしれないですね。


・自らが呪詛を掛けたキャラクターに再度、呪詛を使用することで呪詛を解くことができる。

呪詛を解いて欲しかったら、食料を寄越せ!」みたいに取引に使えます。

ただし、体が強い相手にすると容赦なく転がされます。相手は選ぼうね!

解くときにも普通にAPは消費するので、APが無いと解くことも出来ません。
昔はこれでも解くことが出来なかったらしいので、転がされる以外に解く方法はなかったみたいです。良い時代になったもんだ。


・ひとりで複数のキャラクターに呪詛を掛けることはできるが、ひとりで同一キャラクターに掛けられる呪詛はひとつのみ。

誰かに呪詛を掛けたから、もう他の人には掛けられない……
というわけでもなく。
同時に複数の相手に呪詛を掛けることができます。
そして、更に命を狙われます。スリル満点ですね。

「大好きなあの人に色目を使う女は全員呪ってやる……」

みたいな感じのこともできます。でも、こういうキャラ絶対長生きしない。

なお、ひとりで同一キャラクターに呪詛を重ね掛けすることはできません。
それをする場合には呪詛を掛けるキャラクターが複数人必要ですが……

呪詛を持っているキャラクター自体があまり多くない可能性の方が高いので集団呪詛はかなり難しいです。RPでそれを集めようとするともっと大変。
やった人間が言うんだから間違いないです。
ですが、出来ないことはないのでみんなも挑戦してみましょう!楽しいよ!


・呪詛を受けているキャラクターは1時間毎に500×(受けている呪詛の数)のダメージを受ける。

HPの上限を突破する手段を使わない限り、フタハナの最大HPは10000です。
なので、呪詛を掛けられて20時間放置すると呪詛で死んでしまいます。

「なんだ、大したことないじゃん。フタハナで20時間も放置しないって」

……ただし、それは呪詛を掛けられているのが1人だけの場合です。

2人になれば10時間。
3人になれば7時間。
4人になれば5時間。
5人になれば4時間。

ここまで来るとかなりの脅威になります。具体的には睡眠時間が死にます。

でも、呪詛使いとしてはこういう死に方してみたくもありますよね。
多くの人間に呪われて夜も眠れない状態になるって最高じゃないですか?

しかしながら、画面の向こう側にいるのは実際の人間。
PL同士で結託して集団で呪詛を掛けるのは禁止事項となっていますが、RPの上でするにしても寝る前にするのは……やめようね!眠れないのはつらい!


・呪詛を受けているキャラクターは自分に呪詛を掛けているキャラクターのおおまかな位置がAction Logに表示されるようになる。
・呪詛を掛けたキャラクターが死亡すると、死亡したキャラクターに掛けられていた呪詛は解ける。

「(XX,YY)あたりから気配を感じます」とAction Logに座標が表示されます。
ただし、本当におおまかな位置しかわからないので正確ではありません。

呪詛を掛けられたキャラクターはこれを頼りに呪詛を掛けた相手を探し出して殺害することで呪詛を解き、呪詛を掛けたキャラクターは殺害されないため見つからないように逃げる……

こういった鬼ごっこをするために使用するのが、呪詛の最もポピュラーな使い方になります。

しかし、この仕様は見方を変えれば

死亡しない限り、自分の居場所と生存を伝え続けることができる

と、解釈することも出来ます。

自分の居場所を知らせるために、自分が生きていると教えるためにバディや大切な人に呪詛を掛ける……そういった使い方も出来るのが、このアビリティの面白いところですね。

普通にメッセージで連絡しろって?

まあ、そうかもしれないけど……そういうのしたくないときってあるよね。

そういうときにオススメです。

呪詛のマメ知識

※未検証の情報も混じっています。間違っている場合はご指摘ください。

・呪詛を解くためには?

呪詛を掛けてきたキャラクターを転がしてしまいましょう。
多分、これが一番早いと思います。

話し合いで解決できる相手ならば、交渉してみるのも手かもしれません。

回復術のアビリティで使用できるバディアクション「祈り」でも呪詛を解除することができます。
Flowerを1枚消費するので、軽々しく使えるものではありませんが……

また、草原で拾える「神々しい草」を使うことでも呪詛を解くことができるらしいです。(未検証)

・死亡時に使うと?

死亡すると掛けていた呪詛は解かれます。なら、死亡時に呪詛を掛けると?

……即座に500ダメージを与える効果だけが発揮され、掛けた呪詛は死亡した状態なので即座に解かれるそうです。(未検証)

最後の悪あがきのように、呪詛を連打して500ダメージを与え続けるのなら、死亡状態でするのがスマートかもしれません。

・ブーケで脱出したら?

呪詛を掛けたまま七色のブーケを使用して脱出すると、呪詛を掛けたまま襲撃されないという状態になります。

ロールプレイ的には脱出しても呪詛は残り続けるというのは美味しい要素になりえると思うのですが、反則ギリギリなので取扱いには注意しましょう。

悪用厳禁!

組み合わせよう

単体では地味な呪詛ですが、一般アビリティなので他のアビリティと組み合わせることで可能性が広がります。いろいろ試してみましょう。

・Flower
戦闘に参加せず、バディが死亡したときに自らのFlower(残機)を失うと特性を持っています。Flowerを失いますが、これをすべて失うまでは死亡扱いにはなりません。
呪詛は死亡しないと解けないため、バディを組んだ状態のFlowerに呪詛を使われると、呪詛を解くのはかなり難しいことになるでしょう。
代わりにバディがめちゃくちゃ狙われることになると思いますが。

呪詛をまき散らし、世界のすべてを敵に回してでも、自分のことを守ってくれるバディと一緒に……みたいなロールプレイが出来るかも。

ちなみに、死亡すると解除されるのは大規模魔術も同じなので理論上は大規模魔術でも同じことが出来ます。

魔術師とFlowerのバディかつ、フタハナの欠片とユニーク武器となった齧りかけのニクを入手して始めてスタート地点に立てる狭き門にはなりますが。

でもいつか見てみたいよな……

・Ghost
幽霊と呪詛の相性が悪いなんてことがあるだろうか。いや、ない。
3日目に強制的に退場して死亡扱いになるGhost。
死なない限り自らの生存を相手に伝えることのできる呪詛。
このふたつを組み合わせることで言葉を交わすこともなく、解呪と同時にスマートに自身の消滅を伝えることができます。
呪詛を掛ける際は気持ちを込めたメッセージを添えるとより効果的ですね。
幽霊なので呪詛を取得するのにも違和感が少ないのも良いところでしょう。

ただし、この組み合わせは一生消えない♰罪♰を背負うことになるのでやるときは、自己責任で……

・アビリティシェア

可能性の塊。
呪詛をみんなも使えたら?と、いうところからどんどん膨らんでいきます。
今回のトト王もこの組み合わせでした。

呪詛は一般アビリティですが、初期取得でしか使用できず、対応するアイテムも存在しません。
取得しなかった場合はアビリティリセットをして取得し直すか、アビリティシェアで一時的に取得するしか使用する方法はありません。

「わざわざ取得はしたくはないけど、使えるなら使いたいんだよな~」

という、呪詛のニッチな需要に応えることができるのがこの組み合わせ。

それだけではなく「相手に呪詛を使えるようにする」というのが強烈なロールフックとなります。

こちらから働きかけるのなら「どうして呪詛を使わせたいのか」「どうやってリスクのある呪詛を使うように誘導するのか」

こちらに働きかけられるのなら「どうして相手は呪詛を使いたいのか」「呪詛を使うリスクを負う覚悟があるのか」

などなど、個性的ながら様々なロールプレイができる余地があります。

武器まったく持てませんけどね!

呪詛って楽しいやつ!

いかがでしたか?

拙い文章で画像もまったくない記事でしたが、これを読んで呪詛やってみようかな……って少しでも思っていただけたのなら呪詛使い冥利に尽きるというのものです。が、はたしてその役目は果たせたのでしょうか……謎です。
まあ、呪詛だって大規模魔術の影に隠れてるだけじゃないんだぞって知って貰えるだけでも充分なのですが。

そこのやってみようって方。
いらっしゃったら呪詛を使ってたくさん楽しいロールプレイ、面白いロールプレイをしてみてくださいね。呪詛マニアとして楽しみにしてますので。

ではでは、この辺りで終わりにして……樅の19日目でまた会いましょ~!
またね~!



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