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STARS日産2日目を振り返りながらB'z愛を語るだけ

LIVE-GYM Pleasure 2023 STRAS 日産2日目、参戦しましたよ。アマリニモ最高だったので、語彙力を失った限界オタクになっています。

まだ福岡公演への参加予定が残っていますが、日産公演を振り返ろうかなと思います。

※(以下ネタバレ含みます。見たくない人は回れ右。)












まず個人的な話をしますと、Pleasureに参戦するのは2013年のENDLESS SUMMER以来10年ぶりでした。というのも、2017年ごろからビーパの方が休眠会員になってしまっていたので、DINOSAURおよびHINOTORIツアーは見送っていたんですね。とくにDINOSAURは「えっこの曲やったんかぁ…行けばよかったなぁ…」と大きく後悔したのですが、この後悔が今回、思わぬ形で精算されることになりました。その話は後ほど。

それと、野外でB'zを聴くというのは今回が初めてでした。今まではずっとドームやアリーナだったので、屋根に守られていたのですが、今回はスタジアムなので野晒しです。東京の自宅から新横浜まで新幹線も使いながら約90分の移動、外は炎天下、会場に着く頃にはすでに汗まみれに…これで終演まで体力持つんか…と何とも不安な幕開け。

会場に着いたのが13:30頃で、開場時間まで余裕がありましたので、周辺を散策。いつも通りの物販とガチャに加え、今回は新しい試みとしてFood Areaが設置されたり、STARS Cafeが設置されたりしていて、それ自体が1つのイベントとして成立していましたね。面白い企画です。昼下がりの時間帯だったので、ひとまず開演前に腹ごしらえをすることに。
しかしまぁ、こういうのはどうしても会場価格がついてまわりますね、ビッグマックと大差ないサイズのチーズバーガーを食べたのですがなんと1,400円…流石に高すぎるんとちゃう?ま、ええわ。

チーズバーガーを平らげたのち、ガチャを回します。Highway Xツアーまでは500円/回だったような気がするのですが、今回は600円/回でしたね。時世もあるし仕方ないですかね。5回分換金しました、何が出るかな?

結果…
日付入りリストバンド×1
日付入りアクリルキーホルダー×1
rock n' roll ハンドタオル×1
juice アクリルキーボルダー×2

juiceだけ重複してしまいましたが、悪くはないでしょう。特に日付入りアクリルキーホルダーが出たのは大きいですね。ぼくは引き当てませんでしたが、juiceの他にも91, IT'S SHOWTIME, GLORY DAYSなど歴代のPleasureツアーがグッズ化されていたそうです。粋な計らいですなぁ。

ガチャからそのまま物販列に流れ込みます。さぁ夏の日差しと待機列が襲いかかるぞ…と身構えていましたが意外や意外、待ち時間ほぼ0で購入できました。ANMツアーの初参戦からLIVE-GYMには何回も行っていますが、こんなにスムーズな物販は初めてでした。たまたま運が良かったのかな?ひとまずループタオルとツアーTシャツを購入。金が飛んでいく。

STARS Cafeは正直あまり興味がなかったので、そのまま入場。17時開演かと思って16:30くらいに入場したんですが、勘違いで実際は18時開演でした。結果、ものすごく手持ち無沙汰な時間を過ごすことに…まぁいつもそんな感じではありますが。

会場がどこであれ、入場した直後は独特の高揚感があります。ゲートをくぐった瞬間、眼前に広がる膨大な数の客席、照りつける夏の日差し、奥にたたずむどでかいステージ。先に書いたように初の野外参戦ということもあり、今回はより一層新鮮な高揚感がありました。日産スタジアムといえば、やはりGLORY DAYSツアーの千秋楽ですが、あの時と同じ場所に自分は今立っていて、当時を彷彿とさせるステージセットが目の前にあるという事実を考えると、色々こみ上げるものがありました。
ぼくがB'zを大好きになり始めたのが2008年だったので、GLORY DAYSツアーには参戦こそできませんでしたが、当時は動画サイトで関連動画を見まくっていました。現在では絶対にありえないことですが、当時はライブ映像に限らず、アニメ本編も普通にYouTubeで視聴できていたんですよね…だいたい3分割されてスペイン語の字幕とかがついてて…

そんなこんなでヤキモキしながら開演時刻を待ちますが、今回は開演前の時間にも、歴代のPleasureツアーの映像が流れていました。91, JAP THE RIPPER, Fireballツアーなどの映像が流れていました。特にFireballツアーの映像は、見たことがなかった場面も含まれていて面白かったです。BE THEREの演奏に合わせながら、当時台頭し始めていたであろうCG技術を使った映像が流れていました。ピンクのEVHギターを持ったロボットTakが出てくるような…なんだそのシュールな映像は…いかんせん97年のCG技術ですから、粗さも相まってなんだか滑稽でした。

日が傾き、雲が立ち込め、スタジアムに差し込む日差しも無くなったあたりで開演時刻となりました。今回はB'zの結成35周年ツアーということですが、画面に表示された"35"の数字が突如34,33…と段々小さくなっていきます。カウントダウンのスタートです。よくもまぁこんなに憎い演出をやってくれるぜ…LIVE-GYMはこの演奏開始直前までの時間が一番楽しいと思ってます。公演最中ももちろん楽しいんですけどね。

オープニングムービーについては思い出せる限り詳細に書こうと思いますが、最初は惑星どうしが連なっているような映像から始まり、その惑星の一つがMARSでした。そしてその惑星の中を進んでいく宇宙飛行士二人、これはWLNLツアーの人たちと一緒でしょうか。(少し話題がそれますが、WLNLツアーもまたぼくにとっては大変思い出深いもので、S席ながら最前列を確保できたのです。演奏もさることながら、オープニングムービーで宇宙飛行士二人ががっちりと手を握り、爆発音のようなSEと共にツアーロゴが煌々と照らし出されるあの演出は、もう本当に…言葉にならん)

そして歴代のシングルやアルバム、ミエナイチカラの標識が目を惹く夜の都市道路だったり、LOOSEの看板が背後にある道をDon't Leave Meのジャケットに写ってるあのトラックが走ったり、さらにその後ろをELEVENの馬が駆けたり…とにかく盛り沢山な映像だったので言葉での説明が難しいです。はやく映像化してクレメンス。

いよいよ演奏開始です。曲目は良くも悪くもPleasureなので、個別に感想を書くことはしません(悪く言えば聞き飽きてる曲が大半)が、今回は良い意味でPleasureらしくない選曲があったので、そこを何点か。

最初にハートをがっちり掴んだのは、#2のFIREBALLでした。先ほど書いたDINOSAURツアーでの後悔は、この曲を聴けなかったことです。あまり演奏頻度が高い曲ではないので、DINOSAURにて聴き逃したことは本当に大きな損失だったのですが、何と今回もやってくれました。

なにより最高なのは、Takの使用ギターが当時のFireballツアー使用だったことです。これがほんとのフレイムメイプルですよ、えぇ。

この曲の序盤はイントロ→Aメロ→短いギターソロ→Aメロ…と展開していくのですが、ギターソロの最後にユニゾンチョーキングがあるんですね。Takがこのギターで繰り出す最高にセクシーでスリリングなユニゾンチョーキングにもう、思わず声が出てしまいました。
ちなみに稲葉さんは歌詞間違えてました。けっこうな頻度で間違えますよね笑 
「おしゃべりに頭が割れそうで〜」のところを「おしゃべりモニョモニョ…割れそうで〜」となっていました。可愛いのでむしろOK。

#4の星降る夜に騒ごうも、かなりレアな選曲だったとは思いますが、5ERASでもやっていたので新鮮味は半減でしたね。ツアータイトルがSTARSですし、そことひっかけたのもあるかもしれません。途中の「東京タワー貸切で」を「日産スタジアム貸切で」と言い換える稲葉さんの妙が光っていました。
#4は日替わり曲のようで、1日目は「夜にふられても」だったそうです。正直そっちの方が聴きたかった、とは思う。

#5の恋心はPleasureではやらないわけがないくらいの選曲ですが、生で聴いたのは実は初めてだったんじゃないかなと思います。例の振り付けも堪能できました。相変わらず振り付けを覚えるのに難儀している稲葉さん。(この公演に関しては完全に演出でしたけど。うろ覚えな感を装いながら”よし大丈夫、行きましょう!”といって演奏が始まりました)

#11のLADY NAVIGATIONも言わずと知れたB'zの大ヒット曲ですが、イントロでフィードバック奏法をするTakが面白かったですね。レコーディングではともかく、ライブではあまりフィードバック奏法をするところを見かけないので。

LADY NAVIGATIONが終わると小休憩のような形になり、これまでの楽曲のMVが流れます。この映像は公演ごとに入れ替わってるようなんですが、えぇつ!?ってなったのはShower, Survive, 夢のような日々の3つですね。そもそもこの楽曲にMVが存在していたとは…知りませんでした。Showerは割と王道な感じのMVでしたが、Surviveはよくわからない牧場のようなところで稲葉さんがぴっちぴちの短パン履いてるし、夢のような日々だと蛍光色の謎ギターが登場するし…あまりにも謎だったのでなんのモデルなのかすらわかりませんでした。そしてTakの歌パートでは稲葉さんがそのギターを弾くという演出もあり、ちゃめっ気が効いていました。

そしてこの後に続く曲たちが、今回のツアーの最大の目玉でした。アコースティックギターでTakが奏で始めたのは、なんと"BIG"です。いやその曲ファンですら忘れてんで…ここでも稲葉さんの替え歌が頭を覗かせました。「勢いだけでもう35年 乗りきりゃ疲れもちょっと溜まる」そりゃあ溜まるでしょう、ちょっとなんてもんじゃないですよ。

そしてBIGが終わると、同じくLOOSEに収録されている"ギターソロ"のフレーズをYTが弾き始め、そこからサポートメンバーたちによるブルース形式の掛け合い、稲葉さんによるメンバー紹介へと発展していきました。やっぱりブルースはいいですね。あんなにわかりやすい形式の繰り返しでしかないのに、なんであんなに泥臭くてかっこいいんだろ。

サポートメンバーの紹介が終わり、最後に紹介されるのはもちろん、"On guitar Mr. Tak Matsumoto"なわけですが、刻み始めたのはJAP THE RIPPERのあのイントロです。おいおいマジかよ。

JAP THE RIPPER、およびThe 7th Bluesは本当に大好きなオリジナルアルバムでして、B'zから何か1枚挙げろと言われたら迷わずにこれを選ぶレベルです。デビュー当初は打ち込み主体のデジタルなビートを売りにしていたB'zでしたが、やがてRISKY, IN THE LIFE, RUNとアルバムを発表するにつれハードロック色が増していき、それが大爆発したのがThe 7th Bluesというアルバムだと解釈しています。しかし大爆発があまりにも強力だったようで、ハードロックを好む新規ファン層を獲得した一方、当初のスタイルのB'zを好んでいた人は離れていった側面もあるようです。そうした結果を憂いて本人たちも「暗黒時代」と自虐的に語っていますが、とんでもないことです。当時はまぎれもなくB'zの黄金時代なのです、少なくともぼくにとっては。このアルバムと生まれ年が一緒なのを誇りに思っているくらい、The 7th Bluesを愛しています。

収録曲も本当に当たりが多く、JAP THE RIPPER以外にも未成年、Sweet Lil' Devil, ヒミツなふたり、MY SAD LOVEなどが特に一押しです。これらの曲をライブでやってほしいやってほしいと、ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと訴えていました。未成年はACTIONツアーでやっていたようなのですが、当時はB'zをようやく認知し始めた頃だったので、参戦できようはずもなく。Fireballのようにこの後悔もいつの日か精算されて欲しいものです。

”赤い河”のような例外はありましたが、おそらく7thの曲はもうライブで聴けることはないだろう…と半ば諦めていたので、JAP THE RIPPERを今回聴けたのは本当に嬉しかったです。長年の夢がかなった瞬間でした。B'zさん、その調子でSweet Lil' Devil, ヒミツなふたり、MY SAD LOVEもお願いします。

ギターソロ直前でTakが稲葉さんを払いのける演出も健在でした(ちょっと控えめだったけど)。原曲に勝るとも劣らないTakのレガートもクールでした。まいけるは90年代中盤〜後半の、バリバリに弾き倒していたTakに憧れてギターを始めた経緯があるので、やっぱり今でも弾き倒してほしいなあと思ってしまいますね。ご本人の手数はどんどん控えめになっていますが…

BIG、ギターソロ、そしてJAP THE RIPPERの演奏に立ち会えたこの時間は、至福としか言いようがありません。JAP THE RIPPERは93年のPleasureのプレイバックということなんでしょうが、BIGは意外中の意外でした。すばらしい選曲をしてくれたB'zに感謝。

#20の兵、走るは、ラグビーとのタイアップなどはありつつも、シングルカットされていないアルバム曲でしかないと思っていました。しかしPleasureツアーである今回においても登場。今後はultra soulやイチブトゼンブのように、ライブ必須曲としての立ち位置を確保していくのかもしれません。
Takは相変わらずコリーナのフライングVを弾いていました。ちなみにこの曲以外では、Vは全く使用していません。どういう基準での使い分けなんだろうなぁ…

ここで一度メンバーは退場し、encoreを待ちます。さてどの曲をやるのかな…と思案を巡らせていましたが、1曲目はSTARS、2曲目がPleasure 2023でした。考えてみればそらそうよね、PleasureツアーなんだからPleasureやらないわけないよね…
稲葉さんは、相変わらず重いMarshall運んでた腰の痛みをしっかりと覚えているようで、右に左に体を揺らす通称Pleasureダンス(勝手に考案しました)も健在でした。

やがてPleasureもアウトロを迎え、Tak DCが画面にでかでかと映し出される中、「あ〜終わっちゃうよ〜」と悲しい気持ちになりつつも演奏終了、同時に爆音が鳴り響き、全曲目が終了。これにて日産2日目は幕引きとなったのです。

お別れのBGMは恒例の"ひとりじゃないから -Theme of LIVE-GYM-"です。ANMツアーから使われ始めたこの曲、発表当初は散々に言われていた印象がありますが、ぼくは本当に大好きです。ANMツアーが2010年なので、そこから13年も使われてるのは本当にありがたい。ライブが終わるとまた現実に向き合わないといけず、寂しさも加わってもの悲しくなりますが、そんなファンの心理に寄り添ってくれるとても暖かい曲ですし、今後もLIVE-GYMのエンディングを飾って欲しいですね。

当日は雨の予報が出ていましたが、なんとか終演まで天気は持ち堪え、稲葉さんも「これ奇跡じゃない!?やはりみなさんの力ですね!」と空を指差しながら笑顔でした。そしてメンバー全員がステージを後にしたタイミングを見計らったかのように、小雨がぱらつきはじめました。

最後に規制退場、そして帰宅。最大キャパ7万人を誇る日産スタジアムですので、席を立った直後はちゃんと帰宅できるのか不安でしたが、意外とスムーズでした。帰り着いたのは23時ごろ。長くも短い一日でした。

こうして書いていくとキリがありませんですが、本当にB'zという存在との出会いは、人生における宝でしかありません。B'zがいたから音楽を好きになり、ギターを好きになり、生涯の趣味となり、バンドを組み、仲間を作り、友達を作り…B'zがいなければこれらのイベントは全て発生しなかったかもしれないんですよね。
お二人にお歳暮でも送った方がいいかな。でもチケット代もFC会費も払ってるしCDも毎回買ってるしな。それをお歳暮ってことにしてくれないかな。

ともあれ、最高以上の時間を過ごせました。Takは公演中、「今後もできるかぎり作品を作ってライブをしていこうと思いますので、よろしくお願いします」と言っていました。私のファン歴が15年なので、B'zの歴史から見ると半分にも満たない(とは言えそもそも35年前は生まれていないのだから仕方ない)のですが、現在に至るまで活動を続けてくれたこと、そして今後もB'zを応援できることが、嬉しくて仕方ありません。

お二人がいつまでもご健康でお元気に、そして我々にまた作品とライブを届けてくれれば、とこっそりと願っております。

文字数オーバーフロー(7,000字超)でだいぶ恥ずかしいことを書いてしまいました。みんなもよかったらB'z聴いてみてね。


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