オバケイドロの勝利戦略

 本記事は、オバケイドロで少しでも勝率を上げるための私なりに考えた戦略をまとめます。オバケイドロを楽しむために本記事の内容が必要かというと、実は全然そんなことはありません。むしろ戦略を知らなくても気軽に楽しめるゲームなので、まだプレイしたことがない人は本記事を読む必要はありません。
 ただ、勝率を上げたい!ネットを挟んだ向こう側にいる生きたニンゲンをメタメタにしたい!というモチベーションが湧くのも対戦ゲームのサガでして、そんなとき本記事が少しでも助けになればとおもいます。

オバケイドロとは

オバケイドロは2019年8月1日にNintendo Switchで発売されたオンライン対戦可能な非対称型対戦ゲームです。公式でもうたわれているように非常にシンプルなゲームに仕上がっています。
 ここでいうシンプルということは、要素が少ないと捉えるといいでしょう。要素が少ないというのはゲーマーとしては物足りなさを感じるかもしれません。しかし、要素が少ないからこそ覚えることが少なく、初心者も上級者も一緒になって遊べる良いゲームだと思います。また、シンプルなおかげなのか、手堅く作り込まれている印象を持ちます。要素の多すぎるゲームかつバランスの良いゲームを作るのは人類には不可能なことです。その点、本ゲームは全容をすぐに把握でき、お手軽に心地良い楽しさを得ることができます。有名な料理店の豪勢なフランス料理フルコースを時間をかけて楽しみたい日もあると思いますが、本ゲームは近所のおいしいうどん屋さんみたいな感じです。
 執筆時点で1,980円と大変お買い得なゲームでして、映画を楽しむぐらいの値段で、休日の土日を潰せるぐらいは楽しめるゲームなので、お暇なときにぜひ手にとって見てください。でも対戦ゲームなので過疎る前に楽しむのが吉。つまり今だよ今。

ニンゲンの戦略

まずニンゲン側の戦略について考えていきたいと思います。いくつかトピックに分けて書いていきます

ニンゲンは捕まるものと認識する
 ゲームの性質上、オバケはニンゲンに対して強力な捕獲性能を備えています。たとえオバケが初心者でニンゲンが上級者ばかりだとしても、3分間のうちニンゲンを1度も捕まえられないというゲームには滅多になりません。そのくらいオバケは強いです。
 ややメタ的な視点でいうと、オバケがニンゲンを捕まえられないとゲームとして動きがなくつまらないので、つまりはそういうゲーム設計になっているのだと思います。つまり、ニンゲン側は誰かは必ず捕まるという前提で戦略を建てる必要があります。
 特に、オバケにとってはニンゲンの居る大まかな方向がわかると短時間で捕獲可能です。逆に、ニンゲン側は時間を稼ぐのが勝利の道筋なので、なるべく居る方向をオバケに悟らせないのが重要です。たとえば、オバケ側からするとニンゲンを1人捕まえたが、残時間 1分で他2人のニンゲンの位置が全くわからない状況だとけっこう厳しい状況です。

開始は5秒だけ移動して座る
 ニンゲンとオバケはマップの対角線上に配置されます。そのため、オバケ側は離れた場所にいるニンゲンの位置を把握することはできません。このとき、オバケ側はまず最初にランタンの光によってニンゲンの居る方向の「あたり」をつけるのが常套手段です。ただし、おおよそ5秒ぐらい(要検証)はランタンの光も見えないぐらい遠くにいます。そのため、ニンゲン側としては5秒ぐらいは他のニンゲンから離れるように動き、すぐに座ってランタンの光を抑えるのが安全と考えられます。5秒というのは目安で、マップやオバケの種類によっても前後するはずなので、細かくは検証して見てもらえると有益だとおもいます(他人任せ)。特に沼 ✕ カエルだとランタンの光は見つけやすいです。
 ただ、5秒ぐらいの移動だと他のニンゲンから分散した位置に移動できないはずなので、様子をみながら小刻みに座りながら移動して、より遠くに離れられるとより良いと思われます。移動する際はオバケがどの方向から攻めてきていそうか、仲間はどう移動しているか注意しながら落ち着いて行動しましょう。
 オバケ側としてもランタンの光が見当たらなかった場合は、ニンゲンはほぼ移動していない可能性が高いと推察できて、対角線近辺をまず探索しようとするはずです。
 仲間のニンゲンに開始15秒ぐらいずっと歩き回ってる落ち着きのない子がもしいたら、だいたいそのニンゲンが最初のカモになると思ってよいでしょう。そんなときは自分は早めにろうやに向かうとよさそうです。

襲われたらメッセージを送る/襲われなかったらろうやに向かう
 
誰がどこでオバケに襲われているかという情報はニンゲンにとって重要な情報です。自分が襲われているときはピンチ(またはヘルプ)のメッセージを送りましょう。そうすることで、別の誰かがろうやに向かってくれるはずです(たぶんね)。また、自分以外の別の誰かがオバケに襲われていることがわかったときは、自分はろうや付近に早やかに移動し、仲間の開放準備をする必要があります。
 メッセージで状況をうまく連携できるのが理想ではあるのですが、オンラインマッチでは必ずしも連携できないこともあります。そんなときは、なるべく他プレイヤーの動きを見て判断することになります。座らずに動き回っているニンゲンがいれば、それは現在襲われているニンゲンか、これから襲われるカモニンゲンのはずです。動き回っているニンゲンがいたら、自分も周りに注意しながらろうやに近づくのがよいでしょう。

捕まるときはオバケをマップ端に誘導する
 オバケは基本的にニンゲンの捕獲後は即座にろうや付近に戻ってきます。オバケにとってろうやを開放される危険性がありますし、ろうや付近にそれを狙うニンゲンが居る可能性も高いからです。
 その前提で、オバケにとって嫌なのはろうやから遠い場所でニンゲンを捕まえざるを得ない状況です。捕まえられたとしても、ろうやに戻るのにそれだけ時間がかかり、ろうや開放の可能性が高まってしまいます。
 というわけで、オバケに襲われている最中のニンゲンは、なるべくオバケをろうやから遠いマップ端に誘導できるとベストです。逆に、ろうや付近で捕まると不利な状況を招きます。

1対1の牢屋戦は仕掛けない
 牢屋戦とは「ろうや」付近でニンゲン対オバケが互いに視認できている状況でスイッチを巡ってチェイスし合うことを意味します。この名称は私がいまここで勝手に名付けました。以後、本記事では同様のことを牢屋戦と表記します。ちなみに「チェイス」はこの手のゲームの用語で、要はオバケ側とニンゲン側で追いかけっこ読み合い勝負のようなニュアンスです。
 ニンゲン側にとって1対1の牢屋戦を仕掛けにいくのは既に不利な状況です。牢屋戦を仕掛ける必要があるのは、他の2人が捕まっていて、残時間も残っている状況のはずです。それ以外の状況では牢屋戦を仕掛けるメリットはまずありません。
 前述のとおりオバケのほうがニンゲンに比べて強く、牢屋戦でもそれは同様です。特に、ろうや付近で捕獲されるのは、ニンゲン側にとって最も避けたい状況です。わざわざ、ろうや付近で勝負を仕掛けるのは、ニンゲンにとってリスクの高い行為です。冬場にセーターを着て金属製のドアノブを触るぐらい危ないです。
 残スイッチやオバケとの距離関係にもよるのですが、私は下記のように考えています。

■ 残スイッチ 1個での1対1牢屋戦
    ・なるべく避けたいが、勝機はある
    ・ランタンが残っていれば安心度UP
■ 残スイッチ 2個での1対1牢屋戦
   
・ニンゲン側にとってハイリスク。基本的に仕掛けてはいけない
    ・ランタンが残っていれば一応狙える(はんいランタンではまず無理)
    ・運良く2個目を押せても、直後に自分が捕まる可能性が高い
■ 残スイッチ 3個での1対1牢屋戦
 
・99%ニンゲンは捕まる。絶対やっちゃダメ
    ・残スイッチ3個で牢屋戦を仕掛けるなら残時間全て隠れたほうがマシ
    ・極稀に凄腕ニンゲンが成し遂げることもある

 なんにせよ、そもそもハイリスクな1対1の牢屋戦を仕掛ける必要がない流れに持ち込んでいくのがニンゲンにとって大事です。
 なお、ここで言っているのは1対1の話なのですが、残スイッチ1かつ2対1の牢屋戦はニンゲンに有利なのでガンガン狙って行きましょう。2対1で残スイッチ1のろうやがありニンゲンに挟まれた状況では、オバケ側はどちらか片方のニンゲンを追いかけつつ、ろうや開放は甘んじて許容するしかなくなります。

仲間が追われているときは残スイッチ1で待つ
 オバケ側の安定した勝ち筋として「ろうやの見張り状態で2人捕獲」という状況があります。つまり、ニンゲンにとっては負け筋です。これは、残スイッチ2または3の状態で残りあと1人捕まえればオバケの勝ちという状況です。前述のとおり残スイッチ2または3からニンゲン1人で牢屋戦を仕掛けるのは無謀です。残時間にもよりますが、1人で隠れ続けるのも難しく、やはりニンゲンが負ける可能性が高いです。
 どういうとき上記の状況にその陥るかを考えてみると、多くは下記のような流れです。

(1) 最初のニンゲンAが捕まる
(2) 次のニンゲンBがオバケに追われたスキにニンゲンCがろうやを開放する
(3) ニンゲンBが捕まる

 わりとよくある流れなのですが、問題なのは (2) です。ニンゲンBがオバケに追われているのは絶好のろうや開放チャンスなのですが、もうすぐニンゲンBが捕獲されることも意味しています。ろうや開放→ニンゲンBが捕まるになると、「ろうやの見張り」がたっぷり残った状態ですぐに1人捕まった状況ということです。これは「ろうやの見張り状態で2人捕獲」へのリーチです。この状況から、ろうや付近にいたニンゲンAとニンゲンCを見つけるのはわりと容易です。AとCも移動中で、ランタンが点灯していることも多いからです。
 この流れを断つには、(2)と(3)の順番を入れ替える必要があります。ただし、ニンゲンBが捕まった直後は7秒程度スタンしているので、捕まってから開放するまで少し待つ必要もあります。オバケはニンゲンBを捕まえたあとろうやに戻ってくるのが最善手なのですが、ニンゲンBが捕まる位置がマップの端であれば7秒程度待ってから安全にろうやの開放ができます。
 もしニンゲンBがろうや付近で捕まってしまった場合は、残スイッチ1を残したまま一旦逃げたほうがおそらくまだマシだと思います。残スイッチ1の1対1牢屋戦はニンゲン側にもなんとか勝機はあります。「ろうやの見張り状態で2人捕獲」になるよりはおそらく勝率はやや上だと思います。

オバケの戦略

ニンゲンの戦略の中に書きたいこと書いちゃった気がする…。オバケのポイントは下記になると思います。理由はニンゲンの方にだいたい書いちゃいましたね。

・ランタンの光でニンゲンの位置を押さえて捕まえる(足跡もみよう)
・ろうやの見張り状態ではなく、1人のみ捕獲の状態では、ろうやの開放はされるものと思う
・ろうやの見張りの状態で、なるべくニンゲンを早やかに捕まえる
・ろうやの見張り状態で2人捕まえられればほぼ勝ち(時間切れ以外)
・ランタンを放出済みのニンゲンはあえて逃しておくのも手


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