第1回技術書同人誌博覧会にサークル参加した。徒歩で

2019/7/27(土)に技術書同人誌博覧会、通称「技書博」にサークル参加してきました。開催場所が大田区産業プラザPiOでして、これは私の家から徒歩で10分もかからない場所だったりします。徒歩だよ徒歩。技書博の開催告知されたタイミングが技術書典6の開催直後だったと記憶していて、当時の私のイベント直後で空気の抜けたタイヤのような脳みそでは参加はためらわれたものです。ただ、サークル参加が先着順であったという点と、徒歩圏内で開催されるというファクターは強く、作る本は考えてないけどとりあえず参加しようという感じで、すべりこんで参加申し込みをしたことを覚えています。

結論からいうと大変たのしいイベントで、運営や参加された皆様には感謝の気持ちでいっぱいというそれだけの話しなのですが、せっかくなのでその感謝の気持ちを参加レポートという形で、したためておこうと思います。

頒布した本と売れ行き

・Phases of kubeadm(新刊)
 - 被チェック数: 9 (2019/7/29時点)
 - 頒布部数: 10冊

たぶん世界初のkubeadmに関する本で、流行りのKubernetes関係ということもあってそれなりに捌けるんじゃないかと適当に100冊刷ってしまったのですが、実績的には10冊でした。ヤバい。Kubernetesの中でもkubeadmという特定の人しか使わないツールの、さらにその内部仕様の詳細というほんの少しニッチな内容ではあったので、そんなものかもしれませんね。あと、他にKubernetes関係の本を出しているサークルもなかったし…。この本を執筆したことで自分自身のKubernetesスキルは向上したとおもうので、本が売れる以上に得たものはあったのでそれはそれでよかったりはします。締切って大事

普通であれば刷りすぎて余るぐらいがちょうどいいとは思っていて(それにしても今回100部は刷りすぎデスが)、余った分を次のイベントに回せば良いとは思います。が、問題はこの本の賞味期限で、おそらく半年も持たない情報です。技術書典7も不参加なので、次の機会は最速でも12月の第2回技書博でしょう。その頃には内容的には腐った本になってしまいます。Kubernetesの進化の速度は夏場に常温で放置したお弁当ぐらいの足の速さなわけです。技術書は生もの(分野による)。技術書を書くときにちゃんと賞味期限は意識しないといけないな〜と勉強になりました。

あと、今回時間的に書ききれなかった内容もけっこうあって、次にイベントに出す際は第二版として増補改訂が必要だなとも思っています。そうするといま手元にあるダンボールに詰められた90冊余りはやはり廃棄せざるをえなさそうです。現状は委託するつもりもないので。しょうがないね。エコサリオなどの業者に送るといい感じに廃棄してくれるらしいです。便利な世の中じゃ。

・ドット絵画像フォーマットEDG 非公式仕様書(既刊)
 - 被チェック数: 10 (2019/7/29時点)
 - 頒布部数: 15冊

技術書典6で頒布した本で、ドット絵ソフトウェアのEDGE専用の画像フォーマットEDGの画像フォーマットをバイナリで解析して仕様書化した本です。お前は何を言ってるんだと思ったあなた、正常な感覚をお持ちです。この本の内容は全宇宙で数人にしか必要ないと個人的には思っているのですが、不思議なことに技術書典6では80部ほど頒布しています。kubeadmのほうがよっぽど近代のITエンジニアには必要だと思うのですが…。ドット絵というキーワードが意外とキャッチーなのかもしれませんね。kubeadmの本は手に取る人も少なかったのですが、こちらは立ち読みしてくれる人もそれなりにいました。

費用

今回かかった費用のメモです。何かの参考になれば。元々すべて売れても赤字になるぐらいの価格設定にしてあります。そのへんの考え方はサークルごとに違うと思いますが、わたし個人では安価かつ簡単でキリのいい価格設定にすることを重要視しています(小銭のやりとりは大変なので)

・出展費: 3,000円
・Phases of kubeadm 印刷費:55,030円
・Phases of kubeadm DLカード: 5,530円
・交通費: 0円
・計: 63560円

サークル参加の感想

わたしがサークル参加したのは技術書典6と今回の技書博だけです。多くの方がおっしゃられているように、技術書典に比べて技書博は人が少ないぶん終始まったりとした雰囲気だったと思います。それがたいへん居心地が良かったです。会場も涼しかったですし。ブースに来てくれた人とおしゃべりするのもサークル参加の楽しみのひとつなのですが、混み合ってない分ゆっくり会話できてよかったです。それから、ワンオペでもトイレに行ったり他のサークルを見る余裕がありました。

拡大を続ける技術書典もそれはそれでいいと思うのですが、初心者でも参加しやすそうな、このぐらいの雰囲気の技術書同人誌イベントが継続してあってもいいのかな〜なんて個人的には思っています。技書博も初回ということもあってこれからまだまだ発展するでしょうし、これからどういう方向になるか未知の部分も多いでしょうけど。イベントの運営は何かと大変かと思いますが、今後にさらに期待しております。

えっ?次は プラザマームで開催?徒歩では…行けないですね…!

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