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たま 「さんだる」のレビュー

おはこんばんちわ、どうもこだまです。この間、僕が読んでいるブログの主の方とスペースで話すことができて感激しました。我ながら、健全なツイッターの使い方をしていると思います。

たま 「さんだる」に関する思い入れ

本題に移ります。今回は当ブログ初のアルバムレビューです。
たまは最初、普通にイロモノだと思っていたんですが、「そんなぼくがすき」(この『さんだる』には未収録)という曲を聴いてから、だんだん惹かれていきました。半年前ぐらいに昔のブログで「1990年のアルバムトップ10」という企画をやったときに、大学生の友達に「たまの『さんだる』も90年だよ」と教えてもらって、そこで初めてアルバムで聴きました。穏やかなのに刺激的というか程よい狂気というか…歌詞・サウンドの両方に衝撃を受けました。あと、90年だからエコーがシャバシャバにかかっていてもおかしくないと思うんですが、簡素ながらしっかりとした録音だということにも驚きました。

好きな曲レビュー

前のブログではレビューを書いた全てのアルバムの中から全曲紹介していたんですが、これからは好きな曲だけ紹介していきます。

1.方向音痴


この曲を聴くと、初めて聴いたときの衝撃と歌詞カードの匂いが蘇ります(分かる人はきっといる)。「ギロチンにかけられた 人魚の首から上だけが 人間だか人魚だかわからなくなっちゃって」という歌詞が最高。ぶっ飛んでいるけど自然の節理には逆らっていない感じが好きです。他にも、アコーディオンの音色や、抑揚のしっかりしたパーカッションなど、聴き所満載です。

3.オゾンのダンス


おそらく、たまで最も愉快な曲。下ネタととれるような歌詞と楽しげな曲調がそうさせています。マンドリンとアコギの音色も好き。ここで注目したいのが、知久寿焼と柳原幼一郎のハーモニー。知久さんの声はかなり個性的ですが、他のメンバーとのハモリがめちゃくちゃ合っている。

5.学校にまにあわない


今作唯一の石川浩司作の、テンポチェンジを繰り返す8分のプログレ大曲。前半はシャウトなどを使った歌唱が聴けて、愉快な感じ。だけど後半の悪夢のような語りがすごく印象に残る。最後はまた愉快に終わるけど、やけになってる感じがする。

8.さよなら人類


ご存知、たまの一番有名な曲です。スネアをあまり叩かない独特なグルーヴがとても好きです。こちらもテンポチェンジをする曲と退廃的な歌詞が合わさってプログレ的な曲になっています。最後のラララララ♪のところでパーカッションが抜けるところが圧巻。リコーダーのメロディーも抜群ですね。

10.らんちう


たまを一躍有名にした「イカ天」で、最初に披露された曲。石川さん曰く、「大衆に媚びない『たま』なりのアングラの集大成をみせようと」この曲を選んだそうです(「『たま』という船に乗っていた」32話より引用)。悲しい曲調と、子供の無邪気で残酷な部分などを切り取った不条理な歌詞に圧倒されっぱなしです。

まとめ

この「さんだる」は、たまの入門として最適なアルバムだと思います。今回紹介した5曲は、全てサブスクで配信しているのですぐ聴けます(『さよなら人類』と『らんちう』は必ずアルバムバージョンを聴くように!)。それでは!

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