三平

さぁ、决めましょう。

香を薫らさらザル者。

ザル吉三平。サラサラ髪の34歳。趣味独身。  ごぼうのご飯をよく残す者。

住処は夏のゴボウ川。

昼時行き交うリーマン尻目に、期限切迫チキンラーメン。

揚げたてパン屋は向かいのすぐそば。

ならず者ども、睨むわ三平。

気付かぬうちに、自らならず。

残り香残すは、三流浪人。

始末はつけます、ザル吉三平。

日々日々日々日々、この繰り返し。

幾許残すは、後30年。

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