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トルコでお酒文化について思うこと

今日はお酒文化について書きたいと思う。僕はお酒がとても好きだ。風呂上りのビール、居酒屋で肴をあてに飲む日本酒、バーで飲むウィスキー。はたまたお酒を飲みながら友人と語り合う時間。どの部分も好きだ。

でも海外に来て、トルコに住んだりヨーロッパに旅行してお酒カルチャーは国や地域によって大きく異なることを知った。
結論から言うと日本のお酒カルチャーが1番僕には合ってる。 

まずトルコについて、
トルコはムスリムがほとんどの国であるとはいえ、お酒を飲む文化がある。ビールはもちろん、トルコワインも有名だし、あとrakıという独特な蒸留酒もある。そしてそのrakıはアルコール度数40%以上だが、水で割って飲む。水で割るとあら不思議、白く濁ってカルピスみたいになる。味は言葉では説明できないが、初めて飲んだ瞬間はうっとなるし、慣れない人は一生慣れないと思う。僕はけっこう好きになった。こちらは食中酒で、ご飯、特にメゼと言われる前菜系の料理や魚ととても相性が良い。またシャルガムと言われる発酵にんじんの紫色のジュースと一緒に飲むと口の中でマジックが起きてめちゃ美味しい。またこのrakiはマーケットどこでも売ってるが、レストランの形態ではメイハーネmeyhaneで飲むのが代表的だ。メイハーネは日本でいう居酒屋っぽい感じ。でも日本は居酒屋と言ってもいろんな居酒屋、雰囲気、価格帯、料理あるけど、メイハーネはだいたいどこも一緒。また1人で行くようなとこでもなく友達などと2人以上で行くようなとこ。レストランに近い。価格もちょい高め、チップもいる。
まあ話は戻ってこのrakiというお酒、トルコ発祥でトルコ共和国建国の父アタトゥルクも愛飲してたそうで素晴らしいカルチャーである。でもやっぱり日本の居酒屋とは違う。
そしてトルコのビールカルチャー、barなどは腐るほどあるんだけど、だいたい音楽うるさめの席数もめちゃある感じのところでしっぽり飲む雰囲気とかアットホームな雰囲気とかローカルな雰囲気はない。またフードもほとんどなくみんなビールだけを飲む、あるいは高級なカクテル。留学生の友達とはたまに行くし、こういうのも良い時はあるんだけど、やっぱり日本の居酒屋とかバーとかとは全然違う。
だからトルコにはお酒カルチャーはあるんだけど、個人的見解では、rakiカルチャーだけは大変気に入ったけど、総じていえばムスリムがベースの国だからか、お酒カルチャーの成熟度は高くないと感じる。ビールやカクテルなど、バーカルチャーはあくまでヨーロッパやアメリカ的なカルチャーに影響を受けた若者が行く場という雰囲気で、かっこいいカルチャーとは思えない。

長くなっちゃったけど次にイタリア。ここは1週間1人で旅行したのだけど、すごい面白かった。
旅行だけだからほんの一部しか知ることはできなかったけど、特に気に入ったのはバルカルチャー、町中に喫茶店みたいな感覚であるバル、バルといっても日本人が想像するような気取った雰囲気のところではなくて、テレビが流れてる暇そうなおっちゃんがいる喫茶店みたいな雰囲気を想像してくれればいい。朝から夜までやってて、朝は美味しいコーヒーといろんなパンが売ってて、朝ごはんが食べれて、午後や夜はサンドイッチとか簡単なパスタとかがあってコーヒーもあればビールやカクテル、ワインなどもある。夕方くらいに学生からおっちゃんまでサクッと1人でまたは友達と静かにアペリティーボを決めていく感じはとても良かった。やっぱりここではお酒カルチャーはなんか文化に根付いたきれいなものに感じてとても心地よい。
(なんかトルコではお酒が若者のちょっとイケイケカルチャーと結びついてて、きれいな感じでなくてなんかチャラい雰囲気なんだよな。)
まあ話はなんか戻り、だからイタリアも良い。 

でもやっぱり1番は日本だなー。仕事終わりにみんなでつめた~いビールを飲む!ジョッキも良しだし、瓶ビールを分け合うカルチャーも美しい、その時のお酌のマナーや空気などはビール道とも言えよう。
そしてビールとあうご飯もたくさるあるし、日本酒も素晴らしい、お魚との相性は素晴らしいし、奥が深いし、こちらもお酌など酒道が美しい、
そしてこれらを楽しめる居酒屋もほーんとにいろんなバリエーションがあって良い。
昼から飲めるとこ、1000円でべろべろなれるとこ、飲み放題、立ち飲み、焼き鳥、蕎麦屋、ちゃんとした居酒屋、お座敷、もうちょっといろいろありすぎてすごい
そして夜には西欧から入ってきたとはいえ独特の発展をした日本のバー、静かで美しく、とても美味しく繊細なカクテルが飲める場所、
やー、rakiもいいし、イタリアのバルもほーんといいけど、やっぱり俺は日本だなー
以上

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