松本旅行・遠征紀
今13:32。私は松本バスターミナルの待合にいる。お酒を片手にじいさんが独りで喋っていたが今は一通り喋り終えたらしい。
私はあと2時間ほどここで時を過ごさないといけない。
本当は13:20の新宿行きのバスに乗るはずが、明日5/6(木)のバスを予約していたのである。よくある、あり過ぎるやらかしだが、こんなの序の口である。
はっきり言って完全に後手後手の後手っちゃんな旅だった(東京03)。NACSの舞台を観に、長野は松本まできたわけだけども、娯楽のために一人旅をすることも初めてだったのだ。
今回はそんな旅ド初心者のやらかしを振り返りながら今回の旅をまとめていきたい。
ベスト5?いや何個か分からないから思いつく一つ目。
レンタルサイクルを借りる時にデビットカード登録をしてしまった。手続きを電車内でしていなかった。
松本には15分70円?1日1000円でレンタルサイクルが借りられる。各所に借りられる場所があるのだが、とりあえず駅前のを借りることにした。(とりあえず、といっても私は後手っちゃんなので、みよ田という蕎麦屋に歩いて行ったものの大盛況で列が進まず退散、その後駅前のホテルに荷物を預けて駅前のそこへ行った。全て順路が逆である。)その日の最高気温は26度。遮られない日光が私のグレーの服を焦がす。アプリは先に登録はしていたのだが、なんせ借り方がわからない。まず予約をしなければいけないらしい。私は私のすぐ横にある自転車をそこで予約し、借りた。完全に行きの特急でできたことだ。書かれているまま登録したデビットカードは自転車を予約した瞬間2000円引き落とされ、びびった私は予約をキャンセル。デビットカードは登録しないでくださいと書いてあった。とりあえずコールセンターに電話したら返金はされるらしい。結局PayPayで借りた。ここまでで軽く30分は格闘した。
まあしかし、レンタルサイクルを借りたのはとても良かった決断だった。
松本民芸館に行けたのもこのおかげだし、何より何故か縁もゆかりもない松本駅前の土地勘がついてしまった。1日目は暑過ぎるくらいの天気の良さで、自転車が本当に心地よかった。あと電動自転車なのもいい。松本民芸館まで走るとき左手に丘陵を眺められたのが今回の旅のハイライトではないだろうか。見上げれば丘陵のある街に住みたいと以前立山に行った時から思っていたが、今回もまたその気持ちを強くした。
やらかし2つ目。
覚えていない松本城。
松本民芸館、松本神社、旧開智学校といって確か16:30だったと思う。夕飯を食べてお酒を飲んだら入場時間の18:30となるだろう、ということで駅前の店がある方へ向かおうとしたのだが、松本城の周りは無料で行けるかも?と思い自転車で侵入。ただいま参上とばかりに砂利に突っ込んだ。電動自転車は砂利でもお構いなく漕げば進んでいくのである。多分藤の下で休んでいた方も城の写真を見た方も一瞥はしたと思う。砂利の中突っ切って来た私。
-この画像の間に駅前の唐揚げセンターで唐揚げと翠飲んでMARUZEN行って今バス内。初立ち飲み居酒屋した。翠が美味い。何で居酒屋はちょっと懐かしい曲が流れてるのかなって思ったけどあれ、一人飲みの人向けだわ。aikoとか誰かがカバーしたback numberとか刺さりすぎて泣きそうだった。幸せとは星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく大切な人に降りかかった雨に傘をさせるものらしいよ……うっ……
で松本の話だ。それがもう混んでたんですねぇ。入るまでに20分、階段という階段で10分ずつ以上待つ感じ。流石に何年か前に松本城は家族と来てたから若干覚えてた。洋ちゃんの「旅行する地の歴史を知ってから行け」というのは本当にそう。全部じゃないけど松本城の歴史は行きの特急で知ってから行ったつもりだから二十六神とか伸びた柱とか3階で会議してたのかなぁとかちょっとワクワクしたね。深志城っていうらしい。
https://visitmatsumoto.com/coverstory/corona/
このページよかったですな。てか最近は変なじゃらんとか見るよりこういう自治体が出してるホームページのほうが全然有能ね。
でもなんかやっぱりNACSの舞台のことしか考えられなかったしできたら次の日の当日券取ろうと思ってたから、取れなかったけど。次の日の午前中行ったら空いてたらしい。フォロワーさん達見ると。絶対それでよかっただろ。天気のいい松本城も良かったけどね。
あの最上階の風。多分前回行った時もこんな風が吹いてたな、と思った。でも観光における環境は変わってしまったなと。足元お気をつけください、は前からだけどあんな人数制限は無かったし至る所に人マークと矢印で2メートルの紙は貼ってなかったし。以前行ったところに今行くと、なんか少し寂しくなるというか、再実感してしまうというか。過去と比較できてしまうとやっぱり生きにくいな、と気づくね。
やらかし3つ目。(戸次さんあやかって残念3つ目にしていい?)
入場ギリギリ!松本市民劇場!
所要時間50分、ちょうどそのくらいで観終わった松本城を、18:10くらいだったかな、出まして、入場は18:30だからまあいい感じだろうということでレンタルサイクルで向かった。松本民芸館にいく途中に場所は確認済みである。ここまで来ると相棒の自転車で飛ばすわけですね。夕方の気持ちの良い風に吹かれながら自転車専用道を進んでいってついてみるとなぜか学校なんですね。
松本秀峰高校でした。立派すぎて劇場と思っちゃったよ!思い返してみると途中賑わってるとこあるなぁと。違うところでもイベントやってるのかなぁと思ってたんですね。そこで気づけよ!!まぁわたしにはこういうことが多過ぎる。一度思い込んじゃうと簡単に覆せないんですね。それで大きな失敗になっちゃう。決定してもすぐ変更できる勇気を、すぐに対応できるアンテナを持たなきゃだめだな。結構反省する。で到着してからも駐輪場が分からず楽屋口に停めようとしてしまったりして結局入場したのは40分?ポスター撮ったりなんたり、もっと余裕を持ってしたかったなぁ。あと始まる前の音楽も自分的に好きな曲だったのでもっと聴きたかった。かなでるのときはもっと早く入ります。でも函館、みるとこいっぱいありそうだな。
あ、ここで振り返りますねNACS初観劇。いやぁ。ここまで自分が感情が昂ると思ってなかった。観ていて何もないところで鳥肌が立って涙が出た時は、演劇に遠ざかってた高校の時に観たBBB以来だ。
これだから演劇を生で見るのが大好きだ。
演者のパワーなのかな。音楽に360度包まれる感覚なのかな。お客さんの一体感なのかな。全員が全員NACSが大好きで!っていう人ばかりじゃないとは思うんだけども、なんだろう、「多幸感」。四季の舞台とは違う、お客さんがNACSを待ってました!!って迎える感じ。あれは独特だしNACSだからこその空気感だろうなと思った。3年に一度を楽しみに何年も来ているファンの方々の一員にわたしもなりたいなと思った。改めて、私は一生NACSしたい。正直、公演年だけしかその熱は生まれないかもしれない、でもそれで、毎回遠征してでも行きたい、と21歳のわたしは思う。だから私、ちゃんと就職してくれ。
それで何故か、どのタイミングかは分からないが私は猛烈にシゲ様への熱が上がってしまった。正直もっともっと見せ場というかがあったら嬉しかったなと思うんだけども。オペラグラスを覗いたらそこでシゲ様が笑ってる、動いてる、それだけでどうでもよくなってしまった。カテコのときに目の上に手で覆いながらこっちを見上げてくれた時、馬鹿みたいに手を振ってる自分がいたしなんなら喉のところまでシゲェ〜!って言いそうだった。踏みとどまって良かった。てかどのタイミングか忘れたけどシゲちゃん笑て笑いながら言ってた気がする。
こんなことをしてしまう自分に驚きが隠せなかった。
そういえば推し、というものが私は初めてである。あ、違う、東京03か。03は一人ひとりというよりも本当にあのお笑いが好きだから、それはそれで違う推しだな。
バイトできてるから自由にできるお金がある程度あるため、グッズや雑誌やDVDを普通に買ってしまってる。
ここまで推してしまう要因に、Twitterは大いにある。写真を見て、私はあまり感情を言葉にすることが苦手なため、うわぁ…いいね…しか思わないんだけど、フォロワーさんたちがとにかく何かを言ってる、それだけで「あ、そうそうわかる」という気持ちを経て自分の感情に気づく。また、自分も発信する上で自分の今の感情に近い言葉選びをする様になって、初めて自分の感情に気づくのだ。それを繰り返すとNACSというものを推さずにはいられない。
ちょっと反応いただいたツイート。
シゲちゃんがとにかくたまらなくなってしまった。どうしよう。この要因はどこからかマジで分からない。またあの多幸感に包まれたいな。
内容については誰も見ないとはいえこういうのに載せられないわけだが、素のキャラが今回の配役に立ってたなと思った。リーダーは反対かなって思ったけど、リーダーのジャイアン気質がよく出てた。
マギーさんは一人ひとりの良さとか個性を活かしてるなと思ったし、見ていて自然だった。結末的に結構斬新だよな。いや、脚本もだいぶ大分斬新だよな。やっぱついていけてないな自分笑笑かなでーるではもっとお話しに集中したい。あとやっぱLVでドアップで見る楽しさも味わいたかった。DVDってよくできてたんだな。
たしかに、脚本、NACSがやってくれたから面白かったし見応えがあったかなぁ。これにもっと奇想天外な結末とか展開があったらそれはそれで飽和してしまうような気も、しなくはないかなぁ。
それはそうと、残念コーナーを終わらせよう。
残念5つ目
初日、グルメ旅にするつもりがドトール のクロックムッシュとジェラートしか食べられず!!
洋ちゃんは梯子してまでもその地で食べたいものを食べまくるらしい。そんな洋ちゃんに憧れた私は話題なところをとりあえずリサーチし、松本駅におりたった。食べたものといえば新宿駅南口のドトール のクロックムッシュ。車内もよつばカフェオレのみ。
よつばカフェオレ美味かったな。
さっきも書いたけどみよ田は激混みだし、通り過ぎる店も「いや、話題店に行きたい」という気持ちが勝って入らず。15時とかはやってるわけなかったし松本城行っちゃうしで舞台前に人目を気にしながら気の抜けた炭酸水とチョコ2枚という散々なことに。
もっと悪いのは観劇後。
興奮冷めやらない中劇場向いの銭湯に向かうことに(食関係ないけど書く)
菊の湯さん。全然普通の銭湯だった。ここでもタオルをもらい忘れて風呂の中に入ってしまい、おばさんに教えてもらうという残念な始末をおかす。
本当にあのおばさまありがとう。
お湯に入った後、「ここは初めて?」と。「いや〜東京から舞台を観に」という言葉が喉まで出た時、このご時世を悟った。
劇場の向かいにあるのだから、以前はそんな客もたくさんいただろう。急に現実だった。子ナのだれか来ないかなぁなんて思ったけど、そんなことしないよね。でも銭湯は好きだから、やっぱ大浴場付きのホテルがいいなぁなんて思った。
もうちょっと長湯したかったけれどやっぱり長くは居られなかった。
そしてその後、(こっからが食)何も食べてない腹、酒を飲ませようとする風がいけなかった。一度ホテルに戻って髪を乾かして眉毛を描いて私は夜の街へ向かった。銭湯からホテルに向かう途中にサラッと駅前の様子を見てあったので駅前に行く。
自転車を漕ぎながらキョロキョロしてみるのだが、グループが多そうな居酒屋は居心地悪いし、カウンターに1人客が座る居酒屋は値段が出てないし、とにかく私は優柔不断だ。
初めは話題店に行きたいと思ったが、20分も経てば入れればどこでもいいので入りたくなっていた。
やはりダメだ、よそ者1人でこの時間に飲み屋に行くのはあまりにセンスと運が問われた。
私は静かにセブンの前で自転車を停め、中に入りレモンのハイボールとチューハイとどら焼きを買った。地酒でもない、名物でもない。揚げ物ひとつでもと思ったが引き上げられていた。買ってから女性客のいた居酒屋を見つけてテイクアウトやってますかと聞いたら終わってた。
こんな感じで一人旅の夜は更けていったのである。
悲しいねぇ。
もう書き尽くした?
じゃあ思い出も。
そうだね、よかったことはやっぱりNACSに会えたこと。
旧開智学校が勉強になったこと。博物館の建物自体が歴史があるっていいね。教育学部の人には是非言ってほしい。
自転車で松本の街を回れたこと。
写真ないわ。
田舎だけど、城下町の素敵な様子がわかったこと。
用水路の水が綺麗だったこと。
リーダーと同じ蕎麦が食べれたこと。
茶が美味すぎて買ってしまった。
フィルターミスってる。
風が気持ちよかったこと。自分の臆病さに気づけたこと。人にいつも頼ってることがわかったこと。実は社交的じゃない自分に気づいてしまったこと。
ゆっくり観光することが好きだったこと。どこを見ても新しい、という経験ができたこと。まだ21歳なことを実感したこと。
2日目も雨が強くならなかったこと!降水確率70%だったから諦めて折り畳み持って行ったけど要らなかった。今回はリーダーと私の力で洋ちゃんに勝った気分だ。でも最後の方晴れ間がでてるのに雨が降ってた。やっぱ洋ちゃん強い笑
でもどこかでは旅行を心から楽しめていない。自分はそこまで無神経では無かったみたいだ。
演劇も旅行も心から楽しめる日々はいつ来るのか、と真剣に考えてしまった。来るとは思うけど。その時はもっと人と人の繋がりがあって、会話があって、だから私はもっと社交的なはずだ。きっと今回はためらったんだよね。
子ナの人と次は話したいな。参戦服でも晒すか。
他にも色んな…ことがあったようなこんなもんなような…。以上松本観光でした。
今月後半にも1人旅行するのか。ではそれに向けた対策
①行きたいスポットだけ頭に入れてルートは現地で考える
②食事する時間をちゃんと考える
③晩酌用の酒はあらかじめ買う
④人とのコミュニケーションを積極的にする
⑤デビットカードの登録はしない
⑥夜は出歩かない
⑦入場時間には余裕を持って行く
⑧荷物は最初に預ける
あと高速バスは楽天トラベルで予約しちゃダメだ!!ハイウェイバスのサイトだわかったか!!!あと移動時間3時間かかるところに行こうとするな!さすがに無理だと思うから!!
なんやかんやで刺激的なGWでした。バリバリ活動しちゃったので明日からはあまり変わらず早起きできるor死ぬほど疲れが溜まってる。
どっちかな?
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