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寸法・強度の確認はしましたか?『アルミ手摺』

墜落防止標準寸法

墜落防止標準寸法概ね以下のようになります。

  1. 床面より1100mm以上:成人が墜落し難い高さ

  2. 足がかりから850mm以上:子供が墜落し難い高さ

  3. 足がかりとなる高さが650mm以上:子供が足がかりに出来難い高さ

  4. 縦格子内々寸法が110mm以内:子供がすり抜け難い寸法

  5. 下桟の隙間が90mm以内:子供がすり抜け難い寸法

  6. 横格子の隙間が15mm以内:子供の足が入らずよじ登れない寸法


共同住宅の廊下・階段の手摺の強度基準

共同住宅の廊下・階段の手摺は、人が寄りかかったり、衝突した場合に耐える強度が必要となります。
成人が1m当たり3人並んで寄りかかると78kgf/mの荷重がかかり、避難時などで成人が5人正面に衝突すると125kgf/m、側面では90kgf/mの荷重がかかります。

商業施設や公共施設では利用人数がおおくなりますので、さらに強度を上げる必要がありますね。

建築基準法では設計荷重は規定されていませんが、ベターリビングやJASS13などで規定されています。

手摺本体の強度はメーカーで試験をおこなっていますので、必要強度の製品を選択し、躯体部分と接続する柱脚工法も選択しなければなりません。


アルミ手摺の工法

溶接アンカー工法(BLアンカー工法)

従来用いられていた溶接アンカー工法は、溶接作業・モルタル埋めなどの工程が多くコンクリート面とモルタル面が肌割れすることが多く、最近では他の工法が主流となっていますね。

ツインアンカー工法

コンクリート硬化後に後施工アンカーで固定する後付工法で、作業工程が最も少ないですが、使用用途、位置により強度計算が必要になります。

ボイドアンカー工法

コンクリート躯体に手摺を固定するボイドを埋め込んでおき、脚部を樹脂やモルタルで固定する工法で、特に高層建築で使用されることが多いようです。

いずれの工法もコンクリート立上りが150mmでも施工可ですが、補強筋の納まりなどを考慮すると180mm以上ある方がよいですね。


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