今季かなり気に入っているオフェンス集①(秋田ノーザンハピネッツ)

どうもこんにちは、ヘモグロビンです。
久々のnote投稿になります。

今回記事にするのは、秋田のオフェンスについてです。
今季、成功率が高く、また派生形が多い、あるオフェンスパターンが多用されています。そのオフェンスを自分はかなり気に入っているので、ぜひ紹介させていただきたいです!

映像はYouTubeの公式機能である「クリップ」機能を使って切り抜いています。
無断転載ではなく、再生すれば秋田ノーザンハピネッツ公式YouTubeチャンネルの方に再生数が加算されるようなので、安心してみていただけるかと思います。

それではさっそく紹介していきます。


シューターのスクリーンから始まる外国籍選手のダイブ(カッティング) vs信州(2023/12/2)

まずは↓の映像をご覧ください。

このプレーは、バイウィーク明けのファーストオフェンスです。
古川選手が信州のビッグマンであるマッツ選手に背後からスクリーンをかけることにより、カーター選手がフリー→イージースコアをすることが出来ています。

今度は古川選手が信州のアキノ選手にスクリーンをかけることにより、ザック選手が良い位置でボールをもらうことが出来、そのままリムに近いところでシュートを決めることが出来ています。

さらに、ザック選手がポストプレーに入ろうとしたところに合わせて古川選手がマッツ選手にもう一度スクリーン。ライスナー選手がそのままアリウープでシュートを決めることが出来ています。

当然スクリーナーは古川選手に限らず、田口選手が担当することも多いです。ここでも田口選手がマッツ選手にスクリーン、ザック選手が良い位置でボールをもらえています。

このようにシューターがスクリーナーになって、自分がボールを持たずに外国籍選手の得点を助けるプレーが今季非常に多いです。
では、なぜこのプレーが効果的なのか、自分なりに考えてみました。

秋田のシューターたちの特徴、相手の守り方

ここでは先ほどスクリーナーになっていた、古川・田口両シューターの特徴について考えてみます。
彼らはオフボールスクリーンを活用してボールをもらうことが得意なシューター(一部ではランニングシューターとも言われる)で、少しでも遅れてしまうと簡単にシュートを決められてしまいます。

このシーンでは、群馬のフリッピン選手が目を切った瞬間に古川選手が2枚のスクリーンを使って、得意のミドルジャンパーを決めています。コンテストには行けていますが、Bリーグトップクラスの身体能力を持つフリッピン選手がなんとかギリギリ、それでも決められてしまうというところです。
田口選手もクイックシューターであるので、古川選手と同様にちょっとでも遅れたくないのが相手の心理でしょう。

また、遅れたときに相手のビッグマンがマークに入るとゴール下が空いてしまいます。なので、相手はちょっとでも遅れないように、先回りしようと考えるところを、

バックドア!!!
このシーンは昨季何度も見ましたね!
特にこの試合は面白いように決まり、古川選手もニッコリでした。

ただ、田口・古川両選手は昨季ケガをしてしまったこと、また、ベテランであることもあって、相手はびったり付きながらも、先回りはしない、バックドアを止める、それで抑えようという方針だと思います。
ハンドリングも得意ではないので、ボールを止めさせる→そのあとのピック&ロールにプレッシャーをかけてミスを狙う、というのが相手側の守り方になるのではないかとも思います。

シューターのスクリーンから始まるダイブ(カッティング)+派生形 vs宇都宮(2023/12/6)

シューターのスクリーンプレーの話に戻ります。
これが非常に効果的に決まった試合があり、それが皆さんも感動した試合であろう、12月の宇都宮との水曜ゲームです。

試合序盤は基本形

この試合も信州戦と同様、秋田の最初のスコアは古川選手のスクリーン→カーター選手のイージーシュートでした。古川選手をマークする鵤選手は絶対にフリーにしないようにビタ付きしています。なので、竹内選手は遅れてしまい、簡単にカーター選手が前に入ることが出来ました。
鵤選手も、チームから古川選手を絶対にフリーにするなと指示を受けていると思うので、スイッチやバンプでカーター選手を止める考えは頭に無かったと思います。

ここも、映像が若干切れていて見づらいのですが、古川選手がスクリーナーになることにより、カーター選手が良い形でボールを持ち、混戦ののちにシュートを決めることが出来ています。(フォトゥ選手がヘルプに入ったため、ザック選手がオフェンスリバウンドを取りやすくなったのも良かったと思います。)

さあ、これだけ簡単に決められて試合終盤。
宇都宮の選手たちはこのプレーをどうにか止めようと考えるでしょう。

スクリーンプレーを囮にした秋田のスリーポイント

第4Q残り8分、秋田が1点リードの状況、今度は長谷川選手が竹内選手にスクリーンをかけます。
ただ、ディフェンスの良い宇都宮。アジャストしてきます。
高島選手がライスナー選手にバンプ、竹内選手が先回りすることによりライスナー選手を抑えられたように見えます。
ただ、序盤のことが頭にあったであろう鵤選手。彼もダイブを止めなければとゴール下へ入ってしまいます。
その瞬間に鵤選手がマークしていた保岡選手はトップに駆け上がり、パスを受けてスリー。
鵤選手は遅れてしまっていますし、ペイントエリアも混雑しているので高島選手もローテーションが難しく、保岡選手は気持ちいい状態でシュートを打てました。

今度は第4Q残り1分、秋田が2点リードの場面。
シンプルなスタッガースクリーンに見えますが、古川選手がもう一度スクリーナーになることも考えられるからか、マークの遠藤選手はスクリーンの下に入ってしまいます。(ライスナーのダイブを防ごうという意図?)
それによりスタッガースクリーンが効果を増し、古川選手が試合終盤にかなりフリーの状態でシュートが打てたと言えるでしょう。

このように秋田のスクリーンを使ったオフェンス、そしてそれを囮にしたオフェンスが功を奏し、強豪宇都宮に勝利することが出来ました。
特に、名ディフェンダーと言っていい鵤選手や遠藤選手に判断を迷わせたところがとても良かったと思います。

まとめ

以上のように、秋田のスクリーンプレーが功を奏し始めていて、ハーフコートオフェンスが前進してきています。実際、紹介しきれないくらい多くの試合で決まっているので、ぜひ探してみてください!
また、相手もどうにかアジャストしてくるでしょう。それをどう打破していくかも見どころです。

おまけ

実はバイウィーク前もこのオフェンスは組み込まれています。
ただ、田口選手のスクリーン、クロケット選手の飛び込み、ザック選手のパスのタイミングもいまいち合っていませんでした。
ただ、やろうとしていることに継続性がある点が、バイウィーク明けの好調の要因だったとも思っています。

ジェイ、ロブ、JTや練習生だったサムも含め、全員で作り上げている今季のハピネッツ。
なんとかCSを勝ち取って、最高のシーズンにしたいです。
バイウィーク明けが楽しみ!!!

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