見出し画像

『symbol faces』リリース前に言わせて

ぼくのレコードやCDの買い方といったら、もっぱら音楽雑誌やガイド本などを読んだりしてレコードジャケットを脳内に記憶したそのあとで、お店に行ってそれらのレコードと巡り逢えたら買う、というやり方だった。60年代の名盤100みたな雑誌を読んで1から揃えていくなんてこともした。

それともう一つ。よく利用していたのが、Amazonのレビューだった。"お店で気になるものを見つけたらその場でその商品をAmazonで検索する"というやり方。どんな時代のどんな埋もれた作品にも大抵1件くらいは誰かのレビューがあった。例えばこんな感じ。「メンバーに誰々がいてどんな時代にリリースされたアルバムで、このアーティストの○枚目のアルバムで〜。」などなど。やけに詳しく書かれていたりする。「ああ。学生時代が蘇る。」なんて思い出も添えられてたりもする。「これはどこどこのビートルズ!」なんて書かれていると、つい財布の紐がゆるんだ。そういう文章を参考にして「買うか、買わないか」を決断した。

そんな癖があるもんで、あるとき「myeahns」をAmazonで検索してみるとありがたいことに『myeahns/Masterpiece』に数件のレビューがあった。へんに緊張して唾を飲み込みながら覗きに行くと、、、褒めちぎられている、、。。!サクラなのかと勘違いされそうなくらいの高評価。しかし!読み進めると高評価だった故に、次の作品に懸念を抱くコメントも書かれていた。
レビューには散々褒めたあとにこう締め括られている。

「ただ、ここまで捨て曲無しのファーストアルバムを出してしまうと、これを上回るセカンドアルバムを出すのは難しいかもしれない。」

これを「愛」と捉え、これにより逸見のやる気はさらに掻き立てられた。次のアルバムのレビューに「やっぱりファーストアルバム、Masterpieceは超えられなかったね٩(ᐛ)و」などと書かれぬよう、逸見は曲を書くことをやめなかった。

作曲作業が夢にまで出てくる日々が続いた。曲ができればスタジオに持っていき、メンバーの前で弾き語りで歌う、というこの世でイチバン緊張する瞬間で恥ずかしさも相まって苦痛ともいえる拷問に耐え、それを聴き終えたメンバーの反応が「良い曲。」「サイコー。」などど気に入ってくれた瞬間がこの世でイチバンのしあわせであり、よく考えるとバンドで曲を完成させていくその行為に、最低と最高が混在していることに気づく。それはもうすべてと言っていい。それを何十回と繰り返し、みんなで曲を完成させていきセカンドアルバム用に曲を揃えていった。今回残念なが入らなかった曲もあったけれど、見事にセカンドアルバムに相応しい曲のラインナップになった。

".まさにmyeahnsの象徴的な顔ぶれ(曲たち)"だ。おっと!気持ちが入ってしまったせいか、熱い文章になってしまったみたい。それにしても逸見はセルフレビューが上手い。これをAmazonに載せたいくらいだ。

それともうひとつ。逸見は気持ちがノッてくると一人称がだんだん"逸見"になっていくことに気がついた。
いよいよmyeahnsのセカンドアルバム『symbol faces』が6/23にリリースされるらしい!首を長くしているところであろう!

逸見は今日これから、このアルバムについての取材を受けなきゃならない。アルバムを聴いてもらえばいいだけなので、そんなに喋ることもないのだかこれも仕事だ。明日も取材。まったく休む暇もねぇぜ、もう。

続きはまたの機会に、だな!

Jun 3, 2021

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?