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僕たち、あの段差がきっかけで出会ったんですよね!と言える場所。vol.30


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みなさん、こんばんは!!寺田家 ユースケです!
日刊・寺田家も気がつけばvol.30になりました!!!!
みなさん、いつもご愛読ありがとうございます!!!!
(この記事は実質無料で公開しています。)

今日は神戸アイセンターという病院でのイベントにご招待いただき足を運んだときのレポです!

(ディレクターの三宅琢先生 撮影:越智 貴雄)

神戸アイセンターという病院に遊びに行きました!

病院のエントランスなのにそこには、キッチンがあり、ボルタリングがあり、面白そうな本が並んでいたり。


そのエントランスの名は、ビジョンパーク。


ここは、患者が「また来るね!」と行ってしまう空間。

病院なのに、また来るね!

病院と聞けば、普通は二度と来たくないと思うものなのだが、、、。

僕自身も病院という場所には今までも今も何度も通院しています。
出来る事なら行きたくないというイメージを、価値観を180度変えてくれたのがこの神戸アイセンター!!!!

僕自身、帰りの新幹線でこの記事を書いていたのだが、「また行きたい!」とすでに思っています!!!(笑)


そして、ビジョンパークにはあえて手すりや点字ブロックがない。そして段差もある。

それでも大丈夫なんです!!!

建築や家具の工夫で手すりがなくても、空間が渦を巻くように作られており、目的地にたどり着けるように設計されています。
これは驚き!詳しくは神戸アイセンター ビジョンパークで検索!


ビジョンパークに入るとまるでユニバーサルスタジオジャパンの添乗員さん!?って勘違いするくらい病院とは思えないオシャレな服装で、明るくスタッフの方が話しかけてくれ、本当に病院なのか!?と場所を間違えたかな?と思ったのが正直な感想です。

ビジョンパークについて一から書こうと思うと何千字と必要なので、僕の観点で一つだけお伝えさせてください!!!

ずばり、、、、

「段差」=危ないからフラットにしよう!という考えをやめよう。

と思わせてくれる空間でした。

ビジョンパークには、いたるところに段差があるんです。

でもなぜでしょう?
段差があってもココロオドルんです!(笑)

また来たい!って思えるんです!!

その答えは、まさに気軽な助け合いを体現しているヘルプッシュな空間でもあるという事でした。

僕は、ヘルプッシュ 車イスヒッチハイクの旅でたくさんの方に車イスを押してもらっています。

段差があって、進めないところを助けてもらったり、ヒッチハイクで車に乗せてもらった方々と今でもfacebookで繋がっていたり、お手紙を出したり。

バリア友達がたくさんできました!!(笑)

この記事を読んでくれている方の中にもバリア友達もいます!(笑)

「僕たち、あの段差がきっかけで出会ったんですよね!」

そんな会話ができるのって素敵だと思いませんか?

建築的にバリアフリーにするのは簡単でしょう。

けれど、全てをバリアフリーにしてしまったら、どこでもひとりで行けて、それはそれで便利かも知れませんが、僕はどこか寂しいような気がします。

このビジョンパークでは、最初にアテンドしてくれたお姉さんのように、きっとちょっと助けてと声をかければ誰もが自然と手を貸してくれる、そんな空間なんだと思えた瞬間から、そこにある段差は危険なものではなく、出会いの種になっていくんだなと思えます。

そして、プレゼンをみんなで聞いた中央のスペース。

(撮影:越智 貴雄)

そこに、この場所を設計された建築家の山崎健太郎さんの優しい想いがありました。

ゆるい角度のスロープになっている席。

(この木の場所が、座布団ひいて座れるようになっています!)

たまに、それスロープにしていてもその角度の坂じゃ自力で登れないよ〜!

というなんちゃってバリアフリーをよく見かけます。

でもここは、


みんなが一番に集まる中心の場所をバリアフリーにしている。

(撮影:越智 貴雄)

それも愛だなと感じました。

すべてバリアフリーである必要なんてない。

段差から生まれる出会いもあり、優しいスロープもある。

神戸アイセンター、ビジョンパークの新しい挑戦は始まったばかり。

また行きたいなと思える病院でした!!!

(撮影:越智 貴雄)

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