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▱鎖骨骨折記3日目 4/8 紹介先の病院へ

紹介先の病院へ行く。
初診という事もありさんざん待たされた。朝一番に病院に着いたが診察が始まったのは時計の短針がてっぺんに届きかけた頃だった。予約票を何度も見直したし、一度は受付に確認にも行った。待合室は殺伐としていた。何故ならば自分の前後で痺れを切らし受付に怒鳴り込む老人が2人もいたからだ。この状況を見ても病院に対する不安を覚える余裕はなかった。何のことはない、山日記を書くのを忘れていたからである。

診察とCTの後診断結果を告げられた。右鎖骨遠位端骨折というらしい。意味は読んで字の如くである。その場で入院と手術の説明を受け、午後は入院前の検査という事で血をたっぷりと抜かれ各種検査の後PCR検査も受けた。
概ね健康優良児だそうだ、骨が折れている以外は。
以後何度もPCR検査は受ける機会があったがこれを投稿する(2022年11月29日)まで陽性反応は出ていない。ほんと?

病院の裏で見たソメイヨシノの花弁。春は短い。


今回は全身麻酔で身体にメスを入れるという事で多くの同意書へのサインが必要になった。高校時代にやらかした椎間板ヘルニアの時は保存療法が目的だったので大して意識していなかったし、最終的に行う事になった神経ブロックの時も多分書類関係は親がやったのだろう。と、そんな事を考えながらミミズの這ったようなサインをしていく。右の鎖骨が折れているので名前をひとつ書くのも難儀であるが金釘文字は元からである。
結局印鑑がいるため書類は一旦持ち帰ることになった。手術入院が前提の診察には印鑑を持っていくと良かろう。

ところで先生はいつ休んでいるんだろう。整形外科というものはいつも混んでいて、それでいて先生が優しいイメージしかない。尊敬する職業のひとつである。
地元で名医と呼ばれていたおじいちゃんのスポーツドクターも亡くなるまで現役で常に満員御礼だったし、重要案件の前日に頚椎をやってしまった時に掛かった先生もこれまた長蛇の列の末手厚い治療で翌日飛行機に乗れる身体で送り出してくれた。この病院を紹介してくれた先生もいつも朗らかだ。見倣う点は多い。担当医も感じのいい人だった。半年前からテレビに引っ張りだこの軍事評論家を一回り若くした感じだ。道を外さなかった碇司令だと診察の度に思っている。

帰る前に裏山のひよどり山に登った。
一帯は都立公園になっていて山登りと言っても散策のようなものである。
頂上は桜が咲いていてい良い花見になったし今年も探していたアマナの花を見ることができた。以来ひよどり山には診察の度に訪れることになる。ここは他の山行の基準になるような起伏はないが四季折々の草花が楽しめる。それに雑木林に通された木道が駅からすぐ近くにあるなんて最高だ。

  東   京   都  

山日記
ひよどり山、春を訪ねに


トップはそのアマナ。和名で甘菜と書かれる通り食用になるユリ科の植物である。いわゆるスプリング・エフェメラルのひとつ。


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