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中小企業診断士試験第1次試験を受けてきた

唐突だが、8月3日と4日の土日、中小企業診断士試験の第1次試験を受験してきた。

中小企業診断士試験

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対応するための診断助言を行う専門家であり、国家資格として、経済産業大臣により登録を受けるものである。登録を受けるためには、まず、中小企業診断士試験に合格しなければならない。中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験からなる。

1次試験

1次試験は、7科目(A 経済学経済政策、B 財務・会計 、C 企業経営理論、D 運営管理、E 経営法務、F 経営情報システム 、G 中小企業経営・中小企業政策)についてのマークシート式の試験である。試験内容は、ABEFが60分25マーク、CDGが90分42マークほどだ。
総合で60%以上得点し、かつ40%未満の科目がなければ合格となる。1次試験の合格率は2割程度で、合格者はその年と翌年の2次試験の出願・受験資格を得る(もっとも、翌年も1次試験を保険受験する者が多い)。
1次試験には科目合格の制度があり、60%以上得点した科目については、翌年と翌々年は試験免除を受けられる(免除した場合は60点とされる)。

2次試験

2次試験は10月に筆記試験があり、これに合格して、1月の口述試験に合格すれば、最終合格となる。
筆記試験は、架空の企業の事例を与えて、その企業につき診断・助言等を記述させるという形式の試験で、4科目(事例)が課される(1科目80分の試験)。口述試験は、筆記試験と同じ事例についての10分程度の面接による試験。

戦績

科目合格を重ねて、令和元年の1次試験に合格するも2次試験に不合格。令和2年はコロナを恐れて受験を自粛。令和3年の2次試験(コロナ特例で受験資格延長)を受験するも不合格。出戻りの令和4年は1次試験出願するもコロナ罹患のため受験できず。令和5年の1次試験はAとEを科目合格。

受験科目

E経営法務は得意なので得点源として受験することにした。A経済学は得意というわけではないが、昨年はあまり勉強しないまま合格してしまったので、勉強したいという意味で受験しようか迷った。しかし、なかなか勉強に着手せず、勉強が間に合わなくなるのは毎年のことなので、趣味より実利ということで、免除することにした。

勉強計画(あくまでも計画)

G中小企業経営・中小企業政策は、最新の中小企業白書から出題されるので、2024年受験用のTBC受験研究会の特訓問題集1、2(動画講義を含む)を使うことにする。この科目は毎年勉強が間に合わず、合格したことがないので、今年こそは白書と中小企業施策ガイドブックにも目を通すぞと意気込む。
それ以外の科目については、だいぶん前のスタディングの基本講座と実戦フォローアップ講座の音声を(学習マップも手元において)用いることにする。家事や車通勤(40分ほど)しながら2倍速で2,3回精聴し、後は3倍速くらいで何度も聞こう(E経営法務は直前に2回くらい聴けばいいだろう)。
ただ、これだけだと最近の問題傾向がフォローされておらず、特にF 経営情報システムはスタディングでは対応できなくなってきているので、BCDFについては、古本屋で適当なテキストを手に入れて、足りないところをフォローしよう。
また、少しは問題演習もしたいが、自分が利用できるスタディングの問題集は古すぎかつ簡単すぎるので、何か入手する必要がある。過去問はTACのように年度別だとやりにくいが、分野別に整理した同友館のものは多すぎてやる気にならない。TBCの速修テキストには重要問題も掲載されているようなので、知識のフォローとともにこれを使おう(しかし、古本屋で適当なものが入手できず、TACのスピードテキストと過去問を入手した)。

勉強実績(結局、全然勉強できていない)

1次試験の出願をした5月下旬ころから、スタディングのB財務会計を聴き始める。2倍速で聴くが、(運転その他いろいろな要因で)頭がついていけなかったところは、その場でもどって聴き直すようにしていた。その際、横着して学習マップを印刷して手元においておかなかったのがいけなかった。財務会計は音声だけでは理解しにくいところがある。そのため、3講(全部で9講ある)くらいから嫌になってきて進まなくなった(昨年利用した学習マップを探すと言って印刷しようとしなかった)。また、このころ、G中小企業経営・中小企業施策の特訓問題集1を購入、中小企業白書をダウンロード、動画講義を聴いたり、問題を解いたり始めたが、スマホでは中小企業白書を参照しにくく(膨大すぎて印刷もできない)、少しやっただけで中断してしまう。
これではいかんと、C企業経営理論(全12講)を聴くことにする(6月終わりくらいか)。これも、同様の聴き方をする(相変わらず学習マップはなし)。一度、聴き終えた後、早く先に進みたいと焦るのを我慢して、もう一度聴く。
次は、D運営管理(全9講)に進みたいという気持ちを押さえ、とりあえず早く先に進むためF経営情報システム(全7講)に進む。これも同様の聴き方をし(相変わらず学習マップはなし)、2回聴いた。
次は、E経営法務(全7講)をサクッと終わらせることも考えたが、重要科目をするべきだと考え、D運営管理に進む。これも同様の聴き方で2回聴く。この科目の途中から、昨年の学習マップを引っ張り出してきて見るようになる。また、分かりにくかった部分についてはスピードテキストを参照したこともある(ほんのちょっと)。
続いては、中断していたB財務会計を再開。この時点で7月第4週も半ばだった。このころになると、途中で中断してしまっている中小企業白書、テキストすら買っていない中小企業施策、全くやっていないE経営法務、やってから時間が経っているC企業経営理論、F経営情報システムをどうしようかという焦りが出てきた。そのため、CF報告書、原価計算、CVP分析辺りまではしっかり聴けたが、それ以降は流すことしかできなかった(WACCとか全く理解できていない)。それでも、終わったのは最終週の半ばくらい。
その後は、G中小企業施策につき、特訓問題集2は買っていないものの、同問題集の特典動画を視聴した(試験開始の前々日)。
他方、並行して、スタディングのC企業経営理論、D運営管理、F経営情報システムの音声を2.5倍速で聴き直し、試験初日を迎えた。
初日の試験終了後は、G中小企業施策の2023年受験用特訓問題集2の頻出基本編、重要図表編を確認するとともに、2024年受験用特訓問題集2出版後の改正点についての動画を視聴した。E経営法務にていては、スタディングの1、2講(知的財産のあたり)だけを2倍速で視聴して(どうして免除にしなかったのだろうと後悔)、試験を迎えた。

試験の手応え等

このように試験対策は極めて不十分なものであった。これは、毎年のことで、いい加減学習しろよというところである。
試験当日は、分からない(知らない)話であっても、何とか正解できないかと粘ることにしているので、時間が足りなくなってしまう。その結果、全く問題を見ないで当てずっぽうでマークしただけの問題が、40マーク以上の科目だと5問くらいずつはある(分かる問題も当てずっぽうになっていることもあるだろう)。
さて、試験の手応えだが、できるだけのことはできたというものだった。あれだけ勉強をさぼって、当てずっぽうでマークした問題もたくさんあるのに、できるだけのことはしたも何もないと思うかもしれないが、とにかくそう感じた。これまでの数々の受験の経験上、こういうときは必ず合格してきた。

試験結果

さて、自己採点結果は次の通り

A 経済学経済政策  (60点換算)昨年合格
B 財務・会計              80点
C 企業経営理論    70点 
D 運営管理      60点
E 経営法務      48点
F 経営情報システム  60点
G 中小企業経営・中小企業政策
          53点
合計            431点

何とか合格できた。マークミスをしてなければいいのだけれど。

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