3ヶ月間育児をしてみて

4月末に子どもが産まれ、3ヶ月が経過したのでいろいろとまとめておきたいと思います。

環境や前提

23区内にて出生&子育てをしています。家はいわゆる集合住宅ですが、周りのご家庭も小学生くらいまでのお子さんを育てているファミリー世代がほとんどというマンションです。マンションの敷地内にある中庭で子供を連れて散歩をしているとよく声をかけられるみたいな環境です。というわけで、今のところあまり騒音問題などで困ってはいません。里帰りはしていませんが、実家の助けは実家が近い関係で得やすいです。

育児をはじめるにあたって考えたこと

両親共にワンオペできるように早い段階で

まず最初の1ヶ月までに目指したことは、パパもママも両方が一通りの育児タスクをこなせるようになるということでした。というか主にパパ側のトレーニングです。ママ側は嫌でも産院で学んでくるので、それにパパ側が追いつき、ほぼ同等のレベルで育児ができることを目指しました。これは結果2週間くらいで達成できました。生後1ヶ月〜2ヶ月くらいは睡眠のリズムが安定しない関係でわりと地獄なことが多いので、核家族育児ではこのタイミングでお互いに1人でいられる時間を確保するためにも、序盤で両方がワンオペできる状態になっておくのは大事です。

お互いの育児スキルに差があると低い方から高い方への甘えと依存が発生するので、最初の方は極力お互いのスキルレベルが揃うように気をつけていました。たとえば新生児のタイミングではミルク、寝かしつけ、おむつ替え、沐浴などをすべてお互いに同レベルで行えるようにするということです。また、産後ケアセンターなどで情報がアップデートされた場合にはそれを共有し、実際に取り組んで習得するなどです。ただもちろん授乳など生物的にカバーのしようのないものは確かに存在するため、そういうものは考慮には入れません。

育休を取るとそれを休暇と思って結果何もしないパパの話は結構聞きます。これについてはパパ側の意識の問題は大いにあるんですが、そもそもママ側もパパとどう一緒にやるかイメージがついてないことが多そうにも思っています。育休をとったパパが目指す目標はただ一つで、早くママと同じレベルで育児タスクをこなせるよう、1日でも早く追いつくことです。ママ側もそのつもりで、パパに1週間〜2週間は「何も知らない人を教育するつもり」で育児スキルを伝授してください、と思います。

育児情報の得方

次に徹底して科学的に妥当そうな情報を得るようにしました。ネットで検索して得られる育児情報はいわゆる俗説のようなものが多いです。産後ケアセンターでは、助産師さんによって真逆のアドバイスをいただいたりと「一体どれが正しいの?」となってしまうケースもありました。決して悪意があるわけではなく、単に数年前や数十年前はよいとされていたものが、現代では検証の結果微妙そうということがわかっている、という類の話なのですが。

また、育児本を選ぶ際には医師(医学博士ではない方)や個人事業的な助産師さんやなんとかアドバイザーが書いたものではなく、著者の経歴的に学者や公的機関が書いたり監修に入っているものを選ぶようにしました。

加えて英語で検索すると比較的公的機関が書いたものが上に来る傾向にあり、これは結構信頼できそうと思っていました。日英両方から情報を眺めるようにしました。英語の情報はかなり体系的で謎の感情論を排したものであることが多く、納得できる内容のものが多かったのも印象的でした。

ただこの辺りは「ある程度適当に育てても大丈夫だから、やっちゃいけないことだけを先に知っておこう」で十分だと思います。もっとも、やっちゃいけないことをアドバイスされたこともあったのですが…。

徹底して楽をする

それから親が苦労したり疲れたりする方法は無理してまでやらないことにしました。具体的には抱っこです。もちろんまったくゼロにするわけではないのですが、睡眠や体力的にしんどい日に楽をできるように徹底して道具の力を借りることにしています。また、開始する月齢が多少早かろうが、試してみて効果がありそうだったものはすぐにやってみました(ネントレとか)。両親が倒れては本末転倒なためです。

こうした合理性重視の育児により何がよかったかというと、お互いに育児タスクを展開しやすかったり、共通認識をとりやすかったり、疲れにくかったりといった点がよかったようには思います。そんなことは言っても、育児は大変なのでトラブルはたくさんありましたが。

使ってよかったもの

Amazon Echo Show (とぴよログ)

子どもの睡眠や授乳タイミングの記録にぴよログを使っているのですが、通常ぴよログを入力するためにはスマホを操作する必要があります。が、たとえば授乳中など育児では両手が塞がるタイミングは結構多く、ぴよログとAmazon Echoを連携しておくと声で操作できるようになり楽です。

また、それ以外にも子守唄を流すスピーカーとしても大活躍でした。Echo Showだと普通にスピーカーとしての音質もよく、リビングに鎮座するスピーカーとしても活用されています。

https://www.amazon.co.jp/-/en/A8H3N2/dp/B084TNP2B4

胎内音、ホワイトノイズ

これはお子さんによって個人差があるとは思いますが、うちの子は胎内音やホワイトノイズがあると非常によく寝つく傾向にありました。YouTubeの1時間くらいの動画を流しておくと、物音もついでにシャットアウトしてくれるみたいで、親が物音を立ててしまっても気づかなくなります。

沐浴バスタブ

最初は親族からもらったかなり古めのものを利用していたのですが、プラスチック製で固い上に使いづらかったので秒で捨てました(ごめん)。沐浴中の子どもはモゾモゾ暴れ、縁などに平気で激突しに行きます。少し時代が前そうなプラスチックのもの硬そうなのもあり本当におすすめしません。

代わりに空気で膨らませる方式のこちらを購入しました。沐浴が終わった後も、一緒にお風呂に入る際の置き場としても3ヶ月ごろまでは利用できるので大変よかったです。柔らかいからか子どもも落ち着いて入るようになりました。

ハイローチェア

早い段階でネントレしたので夜は勝手に寝てくれますが、昼間がどうしてもぐずって寝ないことがあります。ただ月齢が上がってくるとそろそろ体重的に抱っこし続けるのがしんどくなってきます。そこでハイローチェアが大活躍しました。ある程度眠そうでぐずりはじめたタイミングでハイローチェアに乗せるとあとは勝手に寝てくれるので、その間子どもから手を離せるので結構おすすめです。

使用上の注意としては、まず結構蒸れます。赤ちゃんが転がり落ちないようにへりが高めに設定されている関係で、風通しがよくなさそうに見えます。夏場は蒸れて汗だくになっていることもあるので、通気性のよいものを敷くなど対策は必須でした。

ちなみにですがバウンサーも電動バージョンのものがあり、ハイローチェアと電動バウンサーは若干ものが違うので注意が必要です。

あと半年くらいすると乗ってくれなくなるらしいので、意外と使用期間が短いとよくいわれる点についても注意ですね。

スワドルアップ

モロー反射による起床と背中スイッチを押してしまうことが減ります。また、あった方が熟睡度合いが高い気がしました。

このスワドルアップは体重に応じていくつかのステージに分かれており、適切なサイズを選ばないと多少窮屈なので、継続するなら買い替えが必須です。いわゆるベンダーロックインみたいなことが起こるので、導入時にはよくかかるコストを確認した方がよいです。意外と高いです。しかし、全然ペイするなと感じる投資でした。

日本の記事を見ていると賛否両論感じがしますが、海外のYouTubeなどを見ていると普通に使われていますし、寝つかないよりは寝ついてくれた方が親的にも楽なので、結果を重視して今でも利用しています。睡眠不足により精神状態の悪い親のもとで育児される方が、よほど子どもにとって辛いと思います。

ベビーモニター

ベビーモニターも割と必須でした。夜中子どもを寝かせる部屋でずっと待機して様子を見るのはかなり難しいためです。モニターを設置しておき、別の部屋からスマホやタブレットで確認するのが楽かなと思います。

いろいろありますが CuboAi というものを導入しました。これがかなりよかったです。具体的には、

  • AI 機能で寝返りなどを検知できる。そして通知が飛びます。実際は顔が見えなくなるかどうかでしか判定してないようなので、顔を覆っただけでも通知は飛んできます。

  • その日の映像からさまざまなシーンをピックアップして動画や写真にまとめてくれる。単純にかわいい。

  • 地味にスピーカーもついてるので、別の部屋からベッドのそばにいるパートナーに通話したりできる。

加えて侵入禁止ゾーンなども設定できるみたいで、子どもが大きくなってからも使えそうだったのが選んだポイントのひとつでした。お値段はなかなかしますが、ベビーモニターならこれ一択かもしれません。

絵本

2ヶ月に入ったくらいから絵本を読み聞かせるようにしています。まだ文字や言葉は3ヶ月経ってもどうやら認識できていませんが、絵柄やオノマトペの言い方、リズムなどに反応して喜んでくれるようになってきました。

とくに大ヒットコンテンツなのが「だるまさんシリーズ」です。これを読み聞かせるとテンションが急に上がって、読み終わると「もう1回読んで!」と泣くくらい好きみたいです。飽きるまで読んでいます。

これはご家庭により異なるかもしれませんが、私の方針で日英両方話せる子に育てようと考えており、家で英語の絵本も読むようにしています。英語の絵本ですと歌に合わせて読み聞かせられるものがあり、Twinkle Twinkle Little Star や Rain Rain Go Away あたりがよさそうに思います。

様子を見ていると、赤色をはじめとする鮮やかな色や、ホログラムが入った絵本が好きみたいです。

ミトン

子どもに1ヶ月〜2ヶ月ごろに湿疹ができて顔を掻きむしっていたのと、まあまあ常日頃から眠い時に目に手を入れたり顔を擦る癖があるようで、放っておくと傷だらけになっています。そういうわけでミトンを使っています。赤ちゃん用手袋みたいなグッズです。

デメリットも一応あって、手の感覚が鈍るようでおもちゃを遊んでいる時にミトンがついたままだとまったく楽しそうにしてくれません(当たり前)。あと夏場は蒸れて手がびしょびしょになっていることがあります。眠くなる直前などにつける方針にシフトするなどして運用しています。

買ったものではないがよかったこと

東京である

近年はコロナで在宅ワークが普及したこともあり、首都圏の郊外エリアに住むメリットばかりが強調される傾向にありますが、こと子育て支援において東京都に住んでいるかそうでないかではかなりの差があると感じます。細かい差は区によってもさらにありますが、私の住んでいる区はとくに保健師さんの訪問が異様に手厚いように感じました。さまざまな金銭的支援も都知事のおかげで所得制限なく進みそうで感謝です。

待機児童問題がかなりニュースになりましたが、これも話を聞いていると郊外の方がそもそも保育所(認可未認可問わず)の絶対数が少なくて大変そうに見えています。もっとも、東京都で待機児童ゼロを掲げている区であっても、実は遠くの保育所を利用させることによって待機児童数を減らすなどの数字上のトリックを使っているケースがなくはなさそうなのですが、それでもまったく入れないよりかは幾分かマシだと私は思います。

東京といえば高くなりつつある住宅価格が取り沙汰される傾向にはありますが、上がっているのはマンションであるとか、そもそも23区が東京都のすべてというわけでもないので、この辺りは工夫のしがいがあるのかなと思っています。

単純に東京都内に住んでいるだけで得られる機会というものも多くあるなと感じており、できるなら今後も都内在住で行きたいなとは思っています。が、どういうライフスタイルを作っていきたいかが重要なので、どうするかこれから決めていく必要はあります。

集合住宅である

マンションであったのはかなりよくて、冒頭にも書いた通り同じマンション内にお子さんの年齢が少し上くらいのお母さん方が結構います。マンション内でどこに蚊が出やすいとかそういった細かい情報が手に入って大変よかったです。また中庭に子どもを遊ばせる設備があり、子どもがもう少し大きくなったら、近所の子たちと遊ばせるのも比較的手軽そうです。この点も集合住宅でよかった点だと思います。公園に行かせてもよいのですが、集合住宅内の方が不審者等のことも考えると安全そうに感じます。

ドラム式洗濯機や食洗機など時短家電

ないと無理。洗濯物の量が以前とは比べ物にならないほど増えるなどです。時短に必須です。ただ、赤ちゃんの服は意外と手洗いのみとか乾燥NGとかあり注意は必要です。

困ったこと

健康保険証

ゴールデンウィークを挟んだ関係で健康保険証の到着がかなり遅れました。今の会社が関東IT健保じゃないからかもですが、IT健保と比べて保険料は高いし対応は遅いしであまりいい印象がありません。うちは皮膚に湿疹が1〜2ヶ月目に入る直前?でできてしまい、病院にかかる必要が出てきましたがその際健康保険証が届いていないということがありました。月内であれば病院に健康保険証をもって行けばよいのですが、月をまたぐと書類で申請する必要があります。健康保険証は早めに取りましょう。

交通手段

家が駅まで徒歩10分くらいで、完全に住宅街みたいなエリアに住んでいます。バス停も徒歩5分くらいと遠いです。都内在住者あるあるだと思いますが車もなしです。3ヶ月ごろになると外に日中出してあげる必要が出てくるのですが、真夏ということもあり猛暑で交通手段がなくどうすればいいか考え中です。基本的な移動はタクシーですが、たまに来ないことがあったりと自家用車が欲しくなります。もっとも、月々のタクシー代の方が駐車場を借りつつ自家用車にかかる税を払うより格段に安いのですが…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?