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ティルトリクライニング車イスへの移乗用具・ラクラックス®︎Uカーブを開発。

皆さん、こんにちは。株式会社ウィズの作業療法士・淵上敬史です。

今回は、作業療法士の私、淵上敬史がどんな想いでラクラックス®︎Uカーブを開発したかをお届けします。

・開発のきっかけ

施設や病院などで全介助が必要な方の車いすへの移乗(乗り移り)は、本来、福祉機器である電動リフトで、身体を持ち上げて移乗するのがご本人にとっても最適なのですが、身体の痛みが強い方や拘縮(関節が固い状態)が強い方は、リフトが使用できない場合もあります。

その場合、身体全体に滑る素材のボードを差し込み、水平に寝ている姿勢で車いすへ移乗します。しかし、車いすが水平にリクライニングしないティルト・リクライニング車いす(背中を倒しても角度がついている車いす)を使用している事例が多く見られました。これは、座位姿勢を優先に考えられた車いすですので、それ自身はとても良い車いすです。

 しかし、移乗するとなると水平に移乗することが出来ず、二人介助にて持ち上げて移乗せざるを得ない状況なのです。その姿を施設などで拝見していると、介護職員は腰を痛そうにしていました。またご利用者も持ち上げられることで、強く握られて不快な顔をされていました。

何とかお互いが楽に移乗できるものはないだろうかと考えて開発されたのが「ラクラックス®Uカーブ」です。この商品は、株式会社帝健という高機能繊維などを展開している大手企業と共同で開発致しました。

・苦労した点やこだわった点

開発で苦労した点は、サイズ(140㎝×50㎝)や芯材であるボードが折れ曲がる部分です。人体の寸法を基に全長を計算し、ボードが折れる部分を3か所にしました。お尻部分の丸みに合わせてボードをしならせる構造です。そうすることで、角度がついている車いすの形状に身体が合うようになりました。幅についても、ベッドから車いすに移乗する際の隙間などを考えて、何回も検討を重ねこの商品が出来上がりました。

実際に試作品を施設で試して頂き、介護職員やご利用者が負担のない様子を拝見し、本当に商品開発に携わり良かったと思います。

実際の利用の様子をぜひ、見てください!

ご興味をお持ち下さった方は、↓↓↓の当社ホームページをぜひ、訪問してください。

施設の運営者の方、介護職の方、またご家族で介護されている方、どなたでもご対応いたします。

ラクラックス®︎Uカーブの動画はこちらです。

淵上敬史@介護用品のウィズ