プリピのストーリー #1. プリピの過去
春の日差しが大地をとける暖かい日に生まれた私は、風に揺れたり花粉に苦手な普通の草葉だった。私と一緒に生まれた草葉たちもみんなそうだった。生き物が生まれる春にはお花と踊ったり、緑陰の夏には一緒に雨にぬれた。見慣れない冷たさに友達とキャハハ笑った。
だが夏の終わり頃、私は自分が普通ではないという事実に目が覚めた。
なぜか他の子たちは色があせて、体も弱くなって強くない風にもゆらゆらした。それと違って私だけは大丈夫だった。下を見ても私の足(普通人たちは筋だと言うけど)はちゃんと木