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「大丈夫です!」という部下に。不調が心配な部下を心理支援に繋ぐためのポイント Tips to connect your colleague who says “I’m OK” but you are worried about, to psychological support




 不調が心配な部下がいるんだけれども、本人にどうEAPや産業医への相談を促していけばいいのか分からない、という管理職の方のお悩みはよく聞かれます。

 もちろん、「こうすれば必ず相談に繋げられる」という絶対の正解はないのですが、1つのアプローチとして「事例性(業務推進上で実際に起こっている困りごと)」に着目し、これまでと現在のパフォーマンスのギャップという客観的な事実をもとに部下と問題の認識を揃える、ということがあります。部下の方が「なぜ相談にいったほうがいいのか」、納得感を得やすくするための工夫ですね。
 
 一方で、不調やパフォーマンス低下に陥っている部下は、自分自身で気づいていてもそれを認めたくなかったり、見放されるのではないかという不安を抱いていたりすることもあります。部下の方をしっかり肯定的に認め、心配しているということを伝えたうえで、パフォーマンスが下がっている現状をあなた自身のためにも一緒に解決していこう、と寄り添うスタンスで関わることが合わせて大事になります。

 また、カウンセリングへの心理的なハードルが高い、自分自身もカウンセリングのことがよく分からない、という場合には、一度実際に管理職の皆さん自身がカウンセリングを受けてみるのもよいかもしれません。実体験を語ったり、自分自身も受けたことを部下に話すだけでも、部下の方にとってカウンセリングがぐっと身近なものになるはずです。


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