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ウマ娘5thライブ WISH Day1&Day2 セットリスト(とちょっと感想)

 全4公演・計8日間で行われた5thイベントアリーナツアー GO BEYONDが先日無事完走となりました。今更ではあるのですが、唯一上げることができていなかった最初の公演「WISH」両日のセットリストと簡単な感想をまとめていきます。リアルタイムではない為、セットリストは公式のものに準じた仕様です。また、MC時のメンバーが一部定かでない為リストからはカットしております(入るタイミングや何を話したかは把握してるんですが…)。

 WISHのキービジュアルを飾ったのはカツラギエース・ミスターシービーの両名。他3公演同様、両日出走になるその公演の顔というべき存在ですね。演じる藤原夏海さん・天海由梨奈さんはナンバリングライブ初登場でいきなりの重責を背負わされた訳ですが、実に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。これまでプロジェクトを引っ張ってきたメンバー以外の出番も増え、新たなうねりを感じさせてくれたツアーだったと言えますね。


 Day1

 Day1は舞台「Sprinter's Story」ブロックを主軸に据え、ショートアニメ「うまゆる」で使用された楽曲や新規ソロ曲が多めという構成。シークレットゲスト(MC枠)は当時最新シナリオだったグランドマスターズの三女神役である進藤尚美さん、佐藤聡美さん、斎賀みつきさんの3名。しっかりと再現された衣装を纏い、厳しくも優しい三女神を体現してくれました。中でも斎賀さんはまさにバイアリータークという感じ、バズーカがとてもお似合いでした。では、以下がDay1のセットリストとなります。

未知の世界へ向かう2周年曲をここで初披露、振付がライブシアターとかなり近くなっている
5thからは明らかに求められるダンスのレベルが大きく上がっている感があります
明るく爽やかなうまゆる第5弾EDをオリジナルのデジタル+出演が多かった4名で
歌唱力が高く、個性が強めの声の方が多いこともあり調和が取れていて良い感じ
こちらも初披露のうまゆる第3弾EDをオリジナルメンバー3名+シービー・ゼファーで披露
シャカール役津田さんの役作りが実に見事、後ろを向きつつ雑に扇子を振る振る舞いが最高
最初から最後まで苫小牧愛に溢れる、元気で可愛らしいホッコータルマエのソロ曲。
ダンスが激しく非常に大変そうではあったものの笑顔で歌い切る「だいすきー!」
題名通りゆったりとしているワンダーアキュートの、頑張っている人への応援歌的なソロ曲
確かな歌唱力に加え優しい包容力を感じる雰囲気も素晴らしい、樹木が育つ画面演出も◎
かなり久しぶりの披露となるビワハヤヒデのソロ曲、途中から妹のブライアンも加わっての歌唱
5thからは関係性の深い組み合わせでの共演という、熱い演出が増えていくことになります
初出走組による歌唱が多かったアニメ1期OPだが、ここの初出走はエースのみと珍しい構成
その藤原さんも周りの常連メンバーに負けず素晴らしいパフォーマンスで見応え十分
MCを挟んで舞台パート開始、後日談からのレース(マイルCS想定)後のウイニングライブ的位置
ここは新規であり、舞台では見られなかったミラクル・ゼファー両名の歌唱もあって大満足でした
舞台再演パートへ、互いの走る意義と似た環境を知った後のルビー・ミラクルの想いを歌った曲
礒部さんの歌唱力が素晴らしいこともあり、一気に舞台に引き込まれるのはここでも同じでした
題名通り「無遠慮な太陽」であるヘリオスを体現した曲(ルビー・ミラクルとの対比でもある)
舞台で披露した時よりも山根さんのパフォーマンスが上がっており、素晴らしい歌唱でした
初重賞制覇を果たすも、悲劇に向かって突き進むような悲壮さを感じるミラクルそのものの曲
佐藤さんの歌唱がとても素晴らしく、舞台の時もこの曲で泣いている人を沢山見ました
迎えた運命のスプリンターズS、レースを中止したミラクルに向けた皆からの曲にしてアンサー
この後のルビーのウイニングライブも本当に素晴らしいのですが、そこは本編でどうぞ!
舞台Sprinter's StoryのOPでありEDでもある(聞こえ方が変わる)同曲を全員で
間奏時のタップダンスも素晴らしく臨場感抜群、アンサンブルの皆さんも楽しそうで◎
MCを挟んで再開はアプリOPである同曲から(舞台でも効果的に使われてましたね)
声がしっかりと通る人が多いのもあって音圧も含めてとても良かったです
広義のダート組というか、アプリ内でも歌唱がある3人でダートG1勝利曲を披露
アキュートセンターというちょっと珍しい構成でしたがしっかり期待に応えていました
ナンバリングでは初披露のエアシャカールのソロ曲、かなり難しい曲ながら素晴らしい仕上がり
津田さんの振る舞い含めもの凄く完成度が高かったですし、ファインが見守る演出も◎
重厚感溢れるシンボリクリスエスのソロ曲、リリイベ時より更に安定感が出てお見事
春川さんが長身で美形ということもあり、ダンサーズを引き連れて歩く姿が素敵でした
クラシック勝利曲を三冠ウマ娘2名、その後二冠ウマ娘2名が加わって披露する形
声質がいい感じにばらけている構成ながら、とてもいい調和が取れていて良かったです
有馬記念勝利組によるシニアG1曲、なかなか見ない組み合わせながら絶妙に嚙み合っていた
毎回クオリティの高い曲だがまた素晴らしい出来、木村さんの仕上がりがとても良かった
チャンピオンズミーティング勝利曲を仕様通り計9名、キタサンセンターで披露
歌う機会がないミークを入れている所が◎、これに限らないが大橋さんがやはり凄い
MC及び「儀式」を挟んでいよいよライブも終盤戦、アニメ1期特殊EDを関係性の強い3組で披露
これ以降の曲も同様の演出となっており5thの方向性が示されている感じですね
4thライブでの顔的な1周年曲を同期組(91年・00年・02年)の3組で披露
対面する相手に対して歌うような演出の中真顔で腕組みしている津田さんが素晴らしい
人気のアニメ2期OPを歌詞通り「トモダチ以上仲間でライバル」な3組で披露
初めて歌う方も多かったもののとても良い感じの仕上がり、のぐちさんの声の伸びが好きです
少し感傷的な気持ちになるうまゆる第6弾EDをオリジナル3名含むメンバーで披露
急遽出走となった優木かなさん(スーパークリーク役)がこの曲にとても合っていましたね
アンコール前ラストは三女神からの継承から開始、これを受けたウマ娘たちが現行シナリオ曲の
同曲を三女神の前で歌う良い演出。全員歌唱も想像以上に良く、大満足の仕上がりでした
情報コーナーを経てアンコールゾーンへ。ライブの定番となりつつある1.5周年曲でスタート
曲調的にもやはり暑いこの時期向きだなと感じる次第(ライブ初披露は初冬でしたので)
5thライブに限らずどんな媒体でも最後はやはりこの曲がラスト、最後の盛り上がりです
Day1は舞台アンサンブルの皆さんなどもいた為、おそらく過去最大の人数のうまぴょいでした

 以上がDay1のセットリストとなります。振り返るとやはり印象に残るのは約30分に渡る舞台パートですね。舞台の後日談から始まり、その後主にケイエスミラクルに焦点を当てた過去パート(舞台本編の再編集版)に入り、最後に戻ってくるという所謂カットバックの形で表現されていました。歌詞の一部が流れに合わせて変わっていたり、曲順が違ったりはしていましたが舞台の素晴らしさを見ていない方にもその一端を伝えられていたのではないかなと思います。ただし、既に見ている私は十分満足できましたが、物語の主軸であるダイイチルビーの成長や最後のウイニングライブが素晴らしいので、見ていない方には是非本編の舞台を見てほしいですね!今はBlu-rayも色々な所で扱うようになりましたし、AmazonPrime等々の配信レンタルでも1,000円弱とかなりお安く見られますので是非是非。

 Day1が終わった時点での感想は、4thまでと結構見せ方を変えてきたなというのがあるなという所でした(もちろん良い意味で)。StartingGate時代のソロ曲を入れ込んでくるなど、新しい曲の披露以外の所にも信念を感じるセットリストという感じですね。こうして幕は閉じ、また別の主軸があるDay2に続いていきます。

 Day2

 翌日のDay2はYOUTUBEで配信されたアニメ「ROAD TO THE TOP」ブロックを主軸に据え、エイプリルフール企画ユニットのBoC'Zや新規ソロ曲などDay1とは大分違う構成となっていました。後の3公演でよりはっきりしますが、5thは「これを見せたい」という明確な意思が見て取れるライブだなという感があります。各キャラの関係性やそれに組み合わせる特定の楽曲など、ここが方向性がはっきりした始点かなと、振り返ってみて思う次第です。

 Day2のシークレットゲスト(MC枠)は前述RTTTで沖田トレーナーを演じた、土田大さん。渋みのあるいい男であるトレーナーらしい振る舞いをしつつ、親しくなったRTTTメンバーに親心を見せる父性も感じられました。3人の晴れ舞台に感情移入して泣いてしまう姿にグッと来た方も多いかと思います。では、以下がDay2のセットリストとなります。

Day2もこの曲からスタート、かなりメンバーが入れ替わっていることもあり大分違う印象に
最初からタニノギムレット役松岡さんの低音が響き渡っており、楽しいライブになるぞと確信
とても楽しいうまゆる第1弾EDをオリジナル4名含む出演メンバー主体の大人数で披露
この曲は振付が素晴らしくとても楽しい雰囲気に、端にいる和多田さんのダンスがキレキレで◎
アニメ1期OPを初出走組多めでというこれまでによく見てきた形式で披露
いきなり同時に喋りだしたり歌詞を間違えたりするのもまたライブらしいご愛敬です
爽やかなガールポップ調のツルマルツヨシのソロ曲、青山さんの安定感が素晴らしいの一言
割と辛い歌詞に合わせた歌唱になっていたのは◎、膝立ちから立ち上がるのはSEVENリスペクト
これぞライブ向きという感じのコパノリッキーソロ曲、稲垣さんがとても落ち着いていて上手い
肝である掛け合い部分を友人のタルマエ・アキュート両名が楽しそうにやっている所も良い感じ
一気に空気を変える大迫力のタニノギムレットソロ曲、声量が桁違いで圧倒的なパフォーマンス!
終了後の女性トレーナーの「かっこいい…!」の声までが一つの作品みたいになってましたね
MCを挟んでエイプリルフール用ユニットBoC’Zのコーナーへ、ステージ自体もかなり凝った作り
クールでカッコいい曲調ながら詞は「帽子いいよね」なのが面白い一曲、夏吉さんがとても良い
0.5周年曲のリミックス版をほぼ当時いなかったメンバーの新鮮な組み合わせで披露
リミックスは結構好みが分かれるんですが、この曲に関してはかなり好みの感じでした
待ち望まれていたアグネスタキオンのソロ曲初披露、かなり難しい曲ながら流石のパフォーマンス
隣に見えていたというイマジナリーカフェ(小倉さん)との共演は後に果たされることになります
可愛らしいうまゆる第2弾ED、これでいろいろ難しそうなウマRAP以外は全曲披露となった形
可愛らしい声質の方が多いこともあり、よくまとまっていて心地良い感じになっていました
暑い時期に季節外れのクリスマスソングを、振付も含めてライブシアターそのままのメンバーで
ダンスに求められるクオリティがかなり上がっていて大変だと思いますが、素晴らしい出来でした
MCを挟んでDay2の主軸となるRTTTブロックのスタート、最初はもちろん大人気のOP曲!
おそらく過去一と思われる歓声から、3人の最高のパフォーマンスが見られて大満足の内容でした
オペラオーから「頼んだよドトウ!」の声を受けて、メイショウドトウの可愛らしいソロ曲へ
スリッパ…じゃないなと思ったらそこは歌詞を変えてくる演出も◎、和多田さんも絶好調でした
RTTTより後、具体的には2000年「世紀末覇王」テイエムオペラオーをイメージした荘厳なソロ曲
実の所歌詞自体は帝笑歌劇と概ね一緒なんですが、徳井さんが美しく完璧に魅せてくれました
RTTT及び育成シナリオをベースにしたアドマイヤベガソロ曲、演出のこだわりが凄かったですね
咲々木さんの歌唱がとにかく素晴らしく、ここに全てをかけるような強い意思が伝わってきました
こちらもRTTT後であるシニア期の苦境を描いた、ナリタトップロードのメロコア調ソロ曲
中村さんの気持ちが乗った歌唱(及び「中村シャウトする」の叫び)に心を揺り動かされました
実況本泉さんの「アンコール!」からRTTT本編同様に三冠を分け合った3人の人気曲がスタート
振りはアニメ劇中のそれと同じで再現度は抜群、全員の素晴らしいパフォーマンスで会場は最高潮
振り返りMC及び「儀式」後に終盤戦開始、Day1同様に1期特殊ED曲を関係性の深い組み合わせで
オペラオーとドトウの組み合わせによる歌唱は意外と珍しく嬉しい組み合わせでした
強者のクライマックスシナリオ曲を02年やダート界で長く競った同士のメンバーで披露
やはり松岡さんの歌唱が素晴らしく目を奪われますが、全体的にハイレベルで良かったです
本日もチャンピオンズミーティング勝者の凱歌をダイワスカーレットセンターで披露
皆さん表情や歌唱、振りに気合が入っており素晴らしい出来、夏吉さんが特に良かったですね
WISH公演最大の見せ場とでも言うべき、83年同期組である2人によるクラシックG1勝利曲
言葉の掛け合いもそうですが、戦っているかのような気合に満ちた2人の熱唱は最高でした
関係性の深い4組でアニメ2期OPをDay1とは異なるアレンジバージョンで
この時点では放送前の3期でライバルとなるキタサン・シュヴァルもここで初の絡み
アンコール前最後はDay1同様、壮大さを感じるグランドライブシナリオ曲で
低音がかなり効いているメンバー構成だったこともあり、いい感じの重みを感じられました
情報コーナーを挟んでアンコールゾーンへ、Day2も夏らしい爽やかさを感じる1.5周年曲から
次の「GAZE」からはトレセン音頭が出てくることを考えると大分雰囲気が違いますね
最後は当然いつものようにうまぴょい伝説で〆、これはもう遺伝子に刻まれていますね
長く厳しかったレッスンや本番を終え、解放されたキャストの皆さんの笑顔が素敵でした

 以上がDay2のセットリストとなります。Day2は5月に終了したばかりのRTTTブロックが明確に軸としてありましたが、やはりここの盛り上がりが一番でしたね。特にOP曲のGlorious Moment!は人気になるのも当然の名曲でしたので、ファンファーレが鳴った時の会場の盛り上がりは配信で見ていても手に取るように分かりましたね。キャストの皆さんもこのライブの為にとてつもない努力をしてきたんだろうなということが分かるほどの素晴らしいパフォーマンスであり、間違いなくライブの最高の立役者でした。ライブの中に明確な軸があるというのはとても分かりやすく、これまで見てこなかった人でも引き込まれるようなとても良いセットリストだったと言えますね。

 そしてキービジュアルを任されたミスターシービー役の天海さん、カツラギエース役の藤原夏海さんのお2人も最高の仕事をされたと思います。これまでナンバリングイベントに出たことがないとは思えない程の度胸と実力は、讃えられて然るべきかと思います。これ以降のライブでも出走することになるお2人ですが、最高のスタートを切ったと言える内容でした。

 また、5thツアーの企画とその意図に関してはサイゲームスの偉い方が公式のインタビューで答えていますので、そちらを載せておきますので興味のある方はお読み下さい。※このインタビューに答えているイベント製作者の方がおそらく「スペレコおじさん」だと思われます

セットリストからステージ演出まで内製!制作担当者と振り返る「ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -WISH- & -GAZE- 」 | Cygames Magazine(サイマガ)

 自己満足ではありますが、なんとか全公演のセットリストと感想を上げることができたのは何よりです。ようやくこれで自分の中でも5thツアーが終わったなという感じがしますし、また次のイベントが楽しみだなという気持ちも湧いてきます。乱文長文となりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました!


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