ブラシスタイルについて
半年ぶりの更新になります。
お久しぶりです、HeyGです(^________________^)
今回は ”ブラシスタイル” について少しだけ書いていこうかなと思います。
そもそもブラシスタイルとは
ここで説明するブラシスタイルとは、Photoshopのブラシ機能を使ったもの、ブラシのPNG画像をデザイン作品に用った制作物を指します。
例に挙げるとこんなやつです ↓
"NEW YEARS." (2017年制作)
上記画像は作品全体にブラシを使った作品ですが、
勿論、作品の一部だけにブラシを使用するパターンもあります。
こちら↓
"空//白" (2018年制作)
ブラシスタイルで留意するべき点
ブラシをデザインに用いる際に、個人的に気を付けていることを何点か紹介します。
1. 過度に使わない
ブラシを使った作品を作る上で、まずブラシを必要以上に使わないことを私は第一に考えています。
参考資料として、過去の私の作品を使って説明します。
上記作品は2016年初頭ぐらいに作ったブラシスタイルのヘッダーですが、今見ると非常に汚く見えます。
画像を見てわかる通り大きめなブラシを中央に置いて、そのブラシを特にいじることなくそのまま使用しています。構図から何から何まで違和感の塊です。
そしてtec系の素材の配置、その他色使いも悪く言うと適当です。
また、ブラシが主張しすぎて、中央のテキストに視点が届きにくくなっています。
ブラシの作品というのは、”綺麗”と”汚い”が紙一重なのでブラシの量の調節が非常に難しいです。
ブラシを過度に使い過ぎてしまうと、ただの”ブラシの塊”になってしまい、本当に協調したい部分が薄れてしまうと個人的には考えています。
テキストやロゴを目立たせたいのに、ブラシが主張しすぎて対象物が霞んでしまうのは非常に勿体ないです。
また、テキストやロゴの中にブラシ素材をそのままクリッピングマスクをするのもあまりオススメしません。(個人的にはテキストが見づらく感じます)
一度作品を俯瞰視点で見たときに、主張したい対象物が見にくくなってしまっていると感じたら、
”ブラシの量を減らす”
"ブラシの不透明度を調節する"
"ブラシの一部分を消す"
以上3つを実践すると纏まった作品に近づくと思います。
特に3つ目を試すと効果ありです。
ここで、Apexのオクタン(以下被写体)の画像を用いた場合を想定して超極端な例を挙げて説明させていただきます。
例①
<上記例①の画像について>
① 煙のブラシが多すぎて被写体が隠れてしまい、見えづらくなってしまっています。また、画像一面に煙ブラシが敷き詰められていることで、見たときにフォーカスがバラけてしまいます。
② 被写体にクリッピングマスクしているブラシが原因で被写体の体の一部を消してしまっています。(被写体両手と腰あたり)
③中央の”OCTANE”というテキストにブラシの素材をクリッピングマスクしていますが、ほとんど見えないです。
修正したのがこちら
例②
例①を修正したのが例②です。
煙のブラシは若干不透明度を下げたり、ブラシの一部分を消すことで面積を減らし視界を広げて被写体を見えやすくしました。
中央のテキストに関しては、思い切ってマスクしていたブラシを削除し薄くシャドウを落とすことで、パッと見たときに視界に捉えやすくしました。
被写体にクリッピングマスクしていたブラシについては、不透明度は変えずに、一部分を削除しメリハリをつけました。
例①よりも例②の方が見やすく纏まった気がしませんか?しますよね。します。
以上の例については先程述べた通り、かなり極端なものなので「そもそも最初からこんなにブラシを敷き詰めることはしない」と感じた方もいらっしゃると思いますが堪忍してください。泣
2. ブラシ+ぼかしで奥行きをつくる
3Dで作品を作る際に、3D化したロゴの前後にストックを置くことで、奥行きを作ることがあると思いますが、この手法をブラシスタイルでもやります。
方法としては、
① ロゴやテキストの前面、後面に 煙のブラシや粒子状のブラシを置き、それを一部分ぼかすだけです。
たったこれだけですが、これがあるだけでかなり変わります。
また、ロゴやテキストの端だけを少しだけぼかすのも効果アリです。
下記に極端な例をまたあげます。
例③
例④
画像サイズが小さいので確認しづらいですが、ブラシを追加したりぼかしを入れた例④の画像の方が奥行きがあるように見えませんか?見えますよね?見えます。
これは簡単に出来るので、ブラシスタイルをやっている方、もしくは挑戦しようと考えている方は是非試してみてください。
まとめ
久方ぶりのnote投稿はブラシスタイルについて書きました。
今回お伝えしたかったこととしては、ブラシスタイルはあくまで主張したい対象物の引き立て役として捉える事が大切だという事でした。
ブラシは素材1つでも存在感があるので、それを違和感なく落とし込むことが出来れば作品を上手く纏められると思います。
ブラシを使っているときは、ブラシを増やしたり消したりを何度も何度も繰り返しているので、油絵でも描いているような気分になったりもしますが、慣れると楽しくなります。
ブラシスタイルをやったことが無い方は一度是非やってみてください。
最後に
昔はブラシスタイルや、背景が白色の作品を作る人間は異端扱いされていたので、昨今のブラシスタイルブームを見ていると感慨深く感じます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
かなり走り書きしてしまったので読みにくかったらすみません。
読んでくださった方々のデザイン活動に少しでも力になれていたら幸いです。
紹介した内容については、"必ずこれをやるべき"、"これが正解だ"という訳でなくあくまで個人的な意見・手法です。
参考程度に読んでいただけたらと思います。
もしお時間ありましたら、私の作品集をみていただけると今回紹介した点がいくつか確認できると思います。
HeyG
twitter ⇒ https://twitter.com/hejiwo
作品集 ⇒ https://www.behance.net/runwaydrive
それでは(^_________________^)
赤辛カツ丼(梅)トマト添え
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