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日々のボヤキ

今の職場がもう、なんっつうか動物園でして……。

とにかく酷い。刑事ドラマで「人材の墓場」とか言われる「なんとか係」の話がありますが。
今の部署は、なんかもう、人材のゴミ箱ですね。
葬られてもいない。死に切ってない。ただ腐っていく途中みたいな。

とはいえ、自分の気持ちの切り替え方、トラブルからの逃れ方は、さすがに上手くなってきたかな。

ただ、今週はかなりシンドイことがありました。
チームチーフとして、同僚のひとのシゴトに対して大事にしてきたことを、結果として守ってあげられなかったことが、いまさらジワジワ、ボディーブローのようにきいています。
(「あげる」とか、おこがましい言い方ですが、単純に職場の地位として統括の立場にあったので)

そして、ボディーブロー。
ありがたいことに、リアルなものは喰らったことないです。
モノの喩えですが、どんな感じなんだろう。できれば一生、知りたくはないような。


色々書いていたら、思い出が蘇って来たので、たまにはかなりリアルな自分語りでもしてみようかなあとか――

今いる部署は、もともと自分が新人で働き始めた時にいたトコロが母体となっている場所。
同じ組織で長く働いていますが、何かにつけ、この部署には異動で戻されることが多かったです。
自分のキャリアのある時点までは、この部署に対して、「最終的に自分の拠点」となってもいいのかなあ……なんて。
多少の思い入れができたこともありました。

この部署が、他の部署と合併するときにも居合わせ、リニューアルにも小隊長的にかかわり(ああ、マジ色々あったなあ。驚くようなパワハラ上司が二人もコンビでいたし。今なら訴訟案件でしょ、あの二人は!)。

でも、この部署。
元々から「その傾向」があったものの、上の人たちの浅はかな決定(と、所詮下っ端のわたしはそう評価するけど)で、組織内での都合のいい利用方法しかされなくなっていって。
問題があったり病気だったり、優秀だけど出向やらなんやらで実在しない人の「席」を置く場所として定員の数が持っていかれる、いわゆる調整弁的な場所になっていきました。

前回、この部署にいた時のこと――

五人の人員が当てられていたチームにいた自分。
とても気立てのいい年配男性がひとり。ただ、任せるシゴトは選ばないといけないような、ちょっとした難のあるひと。
けど、他の人がめちゃめちゃ優秀だったから、シゴトは余裕で回せてた。
ムードも良かった。楽しかったなあ。

幸せな日々は長くは続かなかった。
(たいていね。「イイ部署だなあ。うまく回ってシゴト楽しい」って嬉しく思ってると、その日々は一年弱で終わる)

いきなり、チームのチーフが大病になり、いつ復職するか分からなくなり。
自分が、その役を継がされることとなる。
もちろん、ここで人員補充はなく、当座「四名」で回すことに。
ひと月もしないうち、優秀な若手が外部機関に持ち去られた。
優秀な若手の後には、補充はなかった。
病休者を含めれば四人いることになっているが、実質「三人」。
ギリギリだった。

その後すぐ、頼みの綱の中堅の女性も異動した。これは仕方ないこと。
そろそろ別ポストを経ないと、彼女の階級は上がらない。優秀な人なので出世はしてほしかった(実際、今してる!良かった!)。
泣く泣く彼女を見送った後。
配属されたのは……「怪鳥」だった。

なんで鳥かっていうと、彼女の話声が「怪鳥のおらび」でしかなかったから。声が大きく甲高く、ガラスが割れそうなヤツ。
50代。真っ黒の服、腰までの白髪交じりのロングヘアを、地肌が禿げそうな勢いでお団子にしている。
そして――

トイレに行くたびに吹きつけて帰ってくる、ドラッグストアで売ってるような「お安い」オーデコロン。
それ自体は別に、無難な「シトラス&葉っぱ系」の香りなんですが。
装着する分量が半端なくて。ここまで匂うと、普通に凶器でしかなかった。

で。この人がシゴトができるか? と言えば。

――できると思いますか?

うーん。
彼女の能力をひとことで評するのは難しい。
個人的には「更年期」&一種の「発達障害的な傾向」がある人だったのかもしれないな……と思っている。

彼女が若かった時代は、今と違って、業務に、ここまで緻密さや整合性やコンピュータスキルや、コミュニケーションスキルは求められてなかったのだと思う。
彼女は自分が「スペシャリスト」だという自負がすごかった。
とにかくプライドが高く、シゴトを選びたがる。
(でも、単純作業すらキチンとはできてなかった。かつ、「こんな業務は自分にふさわしくない」と憤っているのか、適当にやって放り投げてしまうのだ……)

数十年前までは、彼女の欠点も、そこまで致命的ではなかったんだろうなあと。それは察し取れる。
色々と「やや難あり」だとしても、彼女は「ひととおりできる」語学の数がメチャメチャ多かったから(欧州系言語はアイスランド語クラスまで、ほぼOKだった)……。
彼女が若かった頃、DpLもない時代、それはめっちゃアドバンテージだったと思う。
専門知識もそれなりにはあったし。

けどさ。
わたしのチームに配属されてきた時代ですら、それでは彼女の難点のフォローにはならなかった。
システムの操作方法は、一切覚えることができない。
マニュアルだけは何百ページもプリントアウトし、とてつもなく美しくファイリングしてたけど、それを開いて活用することはできない。
(うん、その気持ちは分かるよ。当時使ってたシステムは、日本の現状とは全く合わない某国製のクソだったからね。みんな苦労してたから。)
そして、まあ……居眠りがスゴイ。午後はほとんど寝てた。

この怪鳥が、五名シッカリ揃っていた頃のチームに、ひとりだけ異動してきたのなら。
たぶん、みんなでカバーして何とか楽しくやれただろうと思う。でも。
わたしを含め三人しかいないのに、五人分の仕事を、いや……当時は予算を大量に執行する必要があって、業務量はさらに増えてた――回すのはきつかった。でもやれなくはなかったかもしれない。
三人が「普通に」働ける人たちならば、そう。

怪鳥は一人分のシゴトにならないどころか、面倒しか巻き起こさなかった……つまり「三人マイナス1.5人」ぐらいな状況……。
そして、わたし以外のもうひとりが、気立ては良いが「なんでも任せられる」ってワケじゃない年配男性。

怪鳥は、その気立てのいい男性すら、ブチぎれて怒鳴り出すほどの「性格の悪さ」だった。

その状況で、部署のトップがどう対応したかってさ。
もちろん。

「完全無視」でした。
なんど報告してもダメ。
広い事務室の中で、トップからわたしたちのチームは一番離れた位置にあったからね。
年配男性が怒鳴っていたことについても、「え? そんなことがありましたか? 自分には聞こえませんでしたが」だそうで。

わたしとしては、怪鳥のすべてがストレスではあったものの、撒き散らされる「香害」は、特にどうしようもなく耐えられず(怪鳥の「おらび」は耳栓で防げますし、ヒドイ場合、どこかに逃げれば声は聞こえませんが、匂いだけはずーっと、チームのデスクに残り続けるのです……逃げられない)。
この「香害」についても、ボスは「え? そんな匂いは感じませんよ」だそうで。
そりゃ、うちのチームの様子、歩いてきて見に来ることもしないんだからねぇ。
匂いがアンタの席まで届いてたら、それはもはや「公害」のレベルでしょうが……と思いましたわ。

この頃のコト。
やっと、こうやって思い出話でつづれるようになったなあ……。
まあ、その後も色々あって、いろいろあって……うーん。

それで結局。
もうこの部署には二度と戻りたくない。ここで自分がやれることはやり尽くした、やりたいことももう思いつかないと、そう思って出ていったのに、また今年、戻ってこさせられたワケですわ。

(愚痴っぽいので、このあたりにしておきます)

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