10/16 中野区長との対話集会

10月16日に行われた田中大輔、中野区長との対話集会に参加して来た。テーマが「10年後の中野のまちの姿について」、サブ・テーマが「障害者差別解消」。参加者は10数名、障害をお持ちの参加者がほとんどだった。はじめに区が行っている障害者差別への対策の説明があり、窓口での徹底した配慮に気をつけているとの報告があった。

何人かの方が質問し、平和の森公園新体育館が障害に配慮したトイレになっていない、スロープがないなど改善を嘆願されていた。また、公園にできるとされるバーベキューサイトが治安に及ぼす影響を懸念するなど意見が出た。区長は新体育館の設備に関しても検討を約束すると言い、バーベキューサイトも若者が騒ぐような設計にしないような対応をとるとの回答であった。

数名の質問の後、私も質問をした。そのやり取りは以下。

私「1万本以上の木を切って草地広場にトラックを作って、そのことが障害を持った方を含めてこの地域に暮らす人の健康に寄与するか?障害者差別解消法が定める合理的配慮の理念とは、一人ひとりの個性を尊重しながら、人や場面に応じて、個別具体的に配慮を考えていくこと。平和の森を守る会の行ったアンケートでは90%以上の人が再整備に反対しているが、住民の意思に反して計画を進めることは、合理的配慮に反するものではないか?」

区長「90パーセント以上が反対したそのアンケートがどのようなものかわからない」

私「では、再整備に関して区は住民の意識調査をしていますか?」

区長「していない」

私「住民の意見を聞かずに計画を進めるということですか?」

区長「個別の案件それぞれに住民投票を行うようなことはできない。全員に計画の是非を聞くことはできない。また議会の承認を得て適切に進めている」

私「住民投票までしなくても、アンケートをとるなど、大まかな住民の意思を調査することはできる。議会が住民の意思をそのまま反映しているとは限らない。特に100億円以上の税金を使って進める大きな再整備計画なので、多様な意見を聞くことが必要なのでは?」

区長「説明会を行って来た」

私「障害をお持ちの方が参加するような意見交換会は今までありましたか?」

区長「開いてきた」

私「いつですか?」

区長「覚えていない。だが、何度も説明会を開いてきた」

私「今日も新体育館のトイレの大きさやスロープなど、改善されていない課題が多くあげられた。また、バーベキューサイトでは若者が騒げない設計にし対応するとあるが、具体的にどのような対応になるのか、説明会を行ったと言っても具体的な解決策が提示されていない。陸上トラックの設置についても、陸上競技者と子どもの接触など危険も多くなるが具体的にどういう対応をとるのか?」

区長「陸上トラックについて、今の公園でも芝生広場でジョギングされている方がいる。トラックができても今の状況とそれほど違いは生まれない」

私「陸上競技と子どもが遊ぶ時間を分けるのか、それとも同時に使えるようにするのか?」

ここで、司会者から「他の方の質問時間もあるので、ここで終わり」とのこと。

私「まだ、私の質問に回答を頂けていない」

区長「答えたかったが途中でそちらが、どんどん割り込んでくるので」

私「では、今日お集まりの方は、再整備についてどうお考えですか?みなさんのお考えを聞きたい」

司会者「何を発言するかは、質問者が決める。そこまでにしてください」

ここで、私の質問は終了。次の方の質問となりました。
ただ、100億円の整備費用、1万本以上の木の伐採との発言の時には、他の質問者の方からも、ざわざわとした声が聞こえてきたので、もしかしたら、詳しい計画のことを知らない方もいらっしゃるのではないかと感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?