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どうする 楽天!

昔、ライブドアって ネットサービス企業が
話題になっていた時代が在った
その社長は堀江貴文.氏  
その後に三木谷.氏や、前澤さん等 多くの
ネット企業で 有名になった方々が 世間から
注目を集めた!

そんな中でも 野球チーズや モバイル進出と
銀行など 幅広く展開する楽天ブランド
2022年度決算で楽天グループは最終損益で4期連続かつ過去最大となる3728億円の赤字を計上……

赤字の大きさよりも、いつになく弱気な三木谷浩史社長の言動 ……グロスの有利子負債を増やす予定はない!という発言に
まだまだモバイル事業で多額の投資が見込まれる中 少し気弱な感じを受ける……

現在、楽天銀行、楽天証券の株式公開を見込んでいるが
ここに来てまた米国発の金融不安で株式市場は不透明さを増しており……カネの切れ目が野望の切れ目になりそうな予感!

4期連続赤字決算最大の原因はモバイル事業の
巨額赤字に他なりません!
祖業であるECビジネスや金融ビジネスは順調に利益を上げていながらも三木谷氏の肝いりで新規参入したモバイル事業がどうにも銭喰い虫状態であり続けている!
何故なら、巨額の基地局整備費用です!
ドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く第4の携帯電話キャリアとして国の許諾を受けゼロから立ち上げた事業であり
日本全国津々浦々まで通信を行き届かせるためには、気の遠くなるような基地局設置が必要であり、そこに巨額の資金を投じているがために有利子負債が1兆7600億円にも積み上ってしまった……!

今回の決算発表で公表された最新基地局数は5万2000局!
NTTドコモの国内基地局数は、4Gだけでも約26万局ありKDDIは約20万局、ソフトバンクは約17万局、楽天はそのわずか5分の1程……
決算発表で三木谷社長は基地局整備費について
23年は22年同様3000億円を見込みつつも24年からは投資金額が大幅に減るとしている
しかし先行3キャリアに伍して戦うためには基地局数で圧倒的に少ない状況を早急に解消していく必要があり、かつ5G・6G対応も待ち受けている訳で、この先も巨額の投資は続くと考えるのが妥当と考えられる ………
一方でグロスの有利子負債を増やす予定はない
と宣言しており年間3000億円もの投資資金をいかに調達して行くのか?大きな問題だろう

確実に見えているのは楽天銀行の株式公開
4月21日の東証プライム市場への上場が東京証券取引所から承認され
これは正式に決定しました!
楽天は今回、保有株式の約3割を売り出し最大で1000億円超を調達できる見通しとの事
さらに楽天証券についても早期のIPOを目指す
としており、できれば23年中に実現して資金の足しにしたいという思惑がみてられる!

しかしウクライナ情勢や主要国の景気減速などを受けて市況が低調に転じたのは楽天が運にも見放される様にもに思え……
株式市況の回復を待って22年にいったん延期した楽天銀行の上場は23年に入って手続きを進めたものの、今度は米シリコンバレー銀の破綻やスイス政府主導でのUBSによるクレディスイス買収などによる市況への追い打ちがあり、楽天証券の上場も果たして23年中にできるのか?
不安要素の方が強いように思う
資金繰りに窮して持株売却を急ぐなら想定している調達金額が未達に終わるという事態も十分考えられる ………
楽天銀行および楽天証券は十分に利益が出ている訳であり
この持ち株を一部とはいえ売却することは将来収益を実現前に手放して目先の現金を手に入れることでもある!

先を急いで安い株価での持株売却ともなれば
株主から株主利益を棄損する行為としての訴訟リスクも考えなくてはいけなくなる訳で
現状の市況からは楽天証券の上場は一筋縄ではいかないようにも思える

色々と苦策を 考えては いるのだろう
さて、どうする楽天!


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