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LOVE SONG

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愛のうたっぽいうたをまとめていきます。
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2021年1月の記事一覧

塩素の匂い

水色のかわいい思い出たちは 夕焼けに焦げて灰色になる あなたより大切な人ができるから あなたより大切な人ができるから 僕らはもう会わない あなたより大切な人ができるから あなたより大切な人ができるから 涙など出るはずがない そう笑った そう思ってた

SEX

SEXに紐付く すべての闇から 解放されたとき 何が生まれるの SEXで産まれた 我等は勝ち組 何を貰ったの 何を与えていけるの 細やかな手つきで Satisfaction感じて メロディーを奏でて 揺らして楽しんで 愛という名のもと 大義名分振りかざして こんにちは親兄弟 親類縁者たちよ 真っ赤なカラダも 赤子のような産声も 祭りのはじまりの 宴みたいね SEXと生きてる 果てのない現実を 消去できた証には やさしさをください SEXで忘れた 時間は返さないで いっし

夏の気まぐれ

主題歌は今もあなたのもの トランス状態の私の頬 今行くわすぐに 雨でも台風が来ても それは夏の気まぐれ 開いた窓から爽やかな風 教室の空気 はしゃいでる机 まとまらないまま 始まらない 足踏みばかりで疲れちゃった 余裕ができたら恋でもしたいな 空色の雲が 溶け込んだ空

film

退屈な街が笑った 戻れない日々を想って 本当はこそばゆいけど 触りたくなる部分がある 逃げ足の速い夜は 名残だけ置いて出てった 微睡みの中でキミは 床の上で寝ていた

顔面

消えないように 深く突き刺した 強ばる頬も グシャリ潰れた口も 僕の顔 いったいどんなだった ビビる喉 変な声だと思った 大きな闇が 危なげに包んだ 僕らを 平べったい胸に うずめた朝も 選び抜かれた 味の違うパンも 割れたスマホ ガラス刺さった指も 九段下降りず 寝過ごした肩も 似顔絵になれない 知らない顔 マフラーの跡 くびれた後頭部 肥沃な未来は 思い出の底 沈んだ 浮いた 沈んだ 恨まれるように わざと躊躇した 真っ赤な鼻も 溺れ死にそうな目も 僕の顔 たぶんぶ