自分をリストラする

平原演劇祭は、経営面でいうと「超低予算」です。役者はだいたい能力傾注する割に貧乏なので、この1年(孤丘座解散後)は、どうやったらかれらへのギャラに還元できるかで頭をひねってきました。

普通に考えて、役者に還元するためにはまず「劇場代」「スタッフへの報酬」をどこまで絞れるかなんですがこれについてはずいぶん前からほぼゼロです。ハコでやらないしスタッフワークは私ひとりでやるし機材はナシ。今はその先の段階です。

ひとつには「稽古を減らす」。主宰が提案したカリキュラムに役者が乗る方式をやめ、役者本人たちが「集まってやるべき最低限の拘束時間を自分で設定する」。これでダブルワークを保証する。なにも自宅でやれることまで集まってやることもないわけですし。

もうひとつは「主宰が現場に来ない」。これで私の人件費を捻出する必要がなくなる。自然と演出も役者たちが自分でやって実力につなげられることに。

もうひとつは「公演は都内駅近」。お客さん来やすいので集客見込めるし交通費負担分ないため投げ銭増額につながる(本番メシ復活できればもっと増額するはず)。

以上3点。これにより生じる不具合はもちろんあるでしょうが、品質を下げないことも俳優の自立をうながすことも防疫に協力することも本方針の範囲内で出来る見込みです。

ちなみに昨日(楽屋三人姉妹)で分配したギャラはここ数年の倍額を達成しました。このレベルを保ちつつ次に進みたいと考えています。

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