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ある日の稽古2020

13:30 菅刈住区センター。事故渋滞で開始やや押し。高校生さくらさん(初参加)に今朝書き下ろした新作「冬イチゴ」を持ってきた。サポート出演を西岡サヤ君に頼んであった。新作は高尾の崩壊気味の家庭の姉妹と古事記のコノハナサクヤ姉妹のエピソードが交互に顕れる構成。まずは難所に決まっている古事記の読み練習とレクチャー(写真)。さくらさんは高校演劇をやってるかは知らないが鮭スピアレのWSや八王子学生演劇祭に参加したりなど意欲的に動いている。この日は初めてで緊張していたのかやや演技が硬かった。吹っ切れてオープンなユルユルの演技ができればぐんと伸びると思う。彼女の負担を減らすため台本の古事記原文部分は僕が語ることになった。西岡サヤはまた2.5次元担当で弱ペダ18巻インハイ箱根クライマックスの御堂筋・金城・福富をひとりで演じる。公演会場の山道に自転車を持ち込む趣向。ラストはふたりでaikoの替え歌「冬イチゴ」をデュオ。27日にロケハンと現地稽古をして31日に本番である。稽古後半、かんなさんとほうじょうさんが次々到着、稽古メシ調理へ。

稽古メシは恒例の麦とろと、冬至なのでかぼちゃの煮つけ。

16:00 高校生かんなさん(初参加)による「詩とは何か」10演の1回目。5年半のキャリアがあるのと根が健全な人らしく技能的にはそつなく間違いないし、主題の取り方も穏当。あとは台本の言っていることを生きた身体を通して自分の問題として立体化する方向での調整と、野外環境への対応が必要。後半のライヴパートはギターの葉瀬川さんを当て込んでるのだが、うまく合うかどうかはもう少し考えることにする。途中で知乃さん到着。

17:30 ほうじょうさんと知乃さんで「姥ヶ谷落とし」の前半。ほうじょうさんは代打参加だったため本演目では初参加。未成年なのに枯れ芝居がうまくて、金環蝕の宇野重吉か用心棒の東野英治郎でも見ているよう。知乃さんは自劇団の押せ押せ芝居とのギャップに悩んでいる模様。尾崎の東京ドームコンサートのシェリーの音源を掛けっぱなしにすることにした。

18:30 アンジー、夏水、青木祥子が次々到着し、姥ヶ谷落としの後半。アンジーは放っておくと純文学的なしっとりした芝居はしないので、ちょこちょこ誘導する。大ラスのカムイユカラは堂々12分の長大な歌になる。夏水の教祖は初演の透明な巫女から趣向を変えて「来る」の松たか子をコピーすると言ってる。任せる。#埋設演劇 はかなり引きが強いようで現在予定している会場だとお客さんが入りきれないおそれが出て来た、転地も考えに入れて制作する。

21:30 終了。役者たちを渋谷駅までクルマで送った。

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