見出し画像

2025/06/16『原宿で思う、私はどこまで大人の階段を上っているのか?』

久し振りに原宿に来た。
いわゆる裏原あたりを歩いているとよくわからない行列が50mおきくらいに出来ている。最初の2、3列は気になって店名を検索して何の列か調べてみたが、どの列も行列の人が目指しているスターらしき人の名前も聞いたことがなく、この地に集っている人たちの見ているもの、聞いているものは私と違うのだなと悟る。若者ばかりかというとそうでもないのに。
たぶんSNSで人気なんだろう。たぶんK-POPアイドルなんだろう。と、何となく納得した気になってその場を後にする。

もうどうしようもなく浸っている文化が違うのだなぁ。テレビから情報を得ようなんて思っているところからズレているんだろうな。
結局行くところもなく、コープオリンピアを見ながら昭和に思いを馳せて過ごす。

この前からカジュアルおばさんはイタい、大人になったらバンTは断捨離なんて意見で喧々囂々だけど、大前提として大きなお世話、何着ても勝手だろうと思う。そしてカジュアルおばさんの例にでてる装いは若作りしてのものじゃないからね。いなげやに行くならこれ以上ぴったりの装いはない。

そして、ふと思う。
妻にもならず母にもならず私は年齢だけは大人の階段を上っているが精神的には長年同じフロアにいるのかもしれない。夏だから青いパパイヤを見たいな、いや、それとも湿度たっぷりのウォン・カーウァイか?とかそんなことを考えながら低気圧の不調と戦っている。きっと子育て中のママは好きなバンドのライブどころじゃなく、妻という立場から毎週末好きに出歩くなんて出来ないだろう。

今の自分の立場からの社会性という部分の価値観が変わってくるのだ。いつもバンTを着ていたらママ友から何か言われるのかもしれない…知らんけど。
仕事も会社に所属しているか?フリーか?、内勤か?外回りか?在宅か?で装いが変わるように。

某アーティストのライブに行くと、ファンの人たちが自分に出来る精一杯のお洒落をしてくる。推しが与えたドレスコードに沿って、本当に精一杯。
おそらく20代の頃に友達の結婚式で着たと思われるドレスのようなワンピースに今の体を入れてくる。その光景を見るたびに「ああなる前にお互い指摘し合おう」と友達と頷く。ただ推しに会うためにお洒落をしたい、高いチケット代を出したら服なんて新調できない、という裏事情があったらパツパツのフリフリをイタいなんて笑えない。笑っちゃいけない。

そう思うとやっぱり自分の好きな服を着ればいい。
着たいから着るも良し、体型や周りの目が気になるから着ないも良し、どっちも正解!大正解!
プリプリだって歌ってるじゃないか!
♪好きな服を着てるだけ 悪いことしてないよ〜

で、私は大人の階段何段目なんだろう?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?