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【岡村隆史氏炎上問題】この問題に関わったすべての人に言いたいこと

4月30日深夜に「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」にて。岡村隆史氏が一連の発言への謝罪を行った。

また、番組の途中からは相方である矢部浩之氏から岡村氏への「公開説教」が行われた。内容についてはRadiko等で配信されているためそちらを確認いただきたいが、矢部氏から語られる岡村氏のこれまでの発言やエピソードは、リスナーにも大きな衝撃を与えた。
※念のためこれについての書き起こしなどをみて判断するのではなくラジオを直接聞いて判断してほしい。

もちろん謝罪がゴールではない。ただ本騒動の一つのけじめはついたと考え、この問題に関わったすべての人に、私が言いたいことを記述する。

今回は前回までの2回の記事よりもはるかに私個人の思いを加えるため、
読みにくい点についてはご了承いただきたい。

1.リスナーに言いたいこと

ナイナイのオールナイトニッポンから続くこの番組のリスナーは当然ではあるが岡村隆史が好きだ。私自身、ナイナイのANNを子守唄のように聞いてきたし本人に会えばヘビーリスナーと自信を持っていうぐらいに、ナインティナインというコンビが好きだ。

だからこそ、本件がネット上に拡散されたときに岡村氏自身が悪意を持って一連の発言をしていないことを誰よりも理解していたし、それを指摘する者やそれを材料に攻撃するものに大きく反発したのだと思う。

ただ今回の問題で我々が認識しないといけないことは「悪意なきハラスメント・差別も罪である」という点だ。私個人としてはこれを理解しているつもりだったが、ナイナイへの愛があるがゆえにそれを見誤った部分を認めなければならない。

リアルタイムで聞いて傷ついた人間は確かにいないかもしれない。ただ、女性蔑視・性差別・貧困問題の発言であることには変わりないのだ。
これが「女性蔑視・性差別」に当たるのか?と現時点でも考えている方はまだ一定以上いると思う。何を隠そう私自身がそうだ
「対象が今回は女性だっただけで、男性だったらここまで叩かれていたのか?」とも思ってしまう。

だからこそいえることは、この問題について岡村氏と一緒に勉強しよう。そして勉強したうえで「女性蔑視・性差別」の発言だと感じたとしたら、
素直に認識を改め謝罪していこう。そのうえで「女性蔑視・性差別」ではないと感じたらそれを発信しよう。

言い方は悪いがその機会を我々は得ることができたのだと思う。

発言を切り取りたくはないので抽象的な記述をするが「岡村氏の女性ADに対する」行動について矢部氏から語られた。おそらくこれはリスナーにとって大きな衝撃だったと思う。今回の発言が「女性蔑視・性差別」に値するかを別にしても、岡村氏の根底にそのような意識があったことを認めなければならないと思う。

これも言い方が悪いが矢部氏の発言の通り岡村氏を育てたのは我々であり多かれ少なかれ彼に影響された部分も多々あると思う。この点は大いに反省しそしてこの件を教訓として学び是正していかなければならないと強く思う。

2.批評家・評論家に言いたいこと

藤田孝典氏を含むこの問題を拡散した人物に言いたいことは前回までの記事と同じになる。まずは「別媒体で発信されたものを文章化したことによる情報の欠落と解釈の齟齬」についてだ。

前述したとおり「悪意なきハラスメント・差別も罪である」のはその通りだと思う。ただ、「悪意のあるハラスメント・差別」と同じ重さの罪としてはいけないと思うのだ。

今回の藤田氏の記事により多くのものが「岡村氏が悪意を持って一連の発言を行った」と思っている。一番リスナーが反発したのはその点で、普段から岡村隆史は「風俗従事者や貧困者への差別を行ってきた人間」と捉えられたのが悔しいのだ。もちろん今回の矢部氏が語るエピソードで「そうだったのかも」と感じた人間もいると思うし、それを完全に否定することはできない。ただ後からも含めてラジオを聞いた人間とあの記事を読んだ人間だけでは大きく異なった感想を持ったものがいることもまた事実だ。

この「別媒体で発信されたものを文章化したことによる情報の欠落と解釈の齟齬」についてを大きくご認識いただきたい。またそれらの批判に一切触れず、かつその誤解を利用するかの如く記事やTwitterで次々と自説を展開するやり方ははっきりと卑怯だ。

問題を提起した人間であれば責任を持つべきで、それは謝罪のラジオを聴くだけで果たされるものではない。自身の行動で間違っていたと感じた点については認めて、訂正するべきだと思う。

また岡村隆史氏のNHK降板を求める署名に賛同・拡散したフェミニストの方にも言いたいことも前回までの記事と同じになる。いち個人をスケープゴートにし自説をアピールするやり方は間違っている。

確かにこの問題により多くの方がフェミニズムに関して関心を持ったと思う。私自身、学ばなければいけないと強く感じている。ただどんなにそれを正当化しても、個人の職を奪おうとする行為は正当化できないと思う。
これまで活動されてきたことが何にも生かされていない世の中への怒りは理解できる。ただ、それを一人の人間にぶつけ責任を押し付けるような見せしめ行為は非人道的だ。これに味を占めるようなことだけは決してないようにしてほしい。

また、この件についてフェミニストの石川優実氏が、
「ナインティナイン岡村隆史さんを起用し、女性の貧困問題やフェミニズムについて学べる番組を制作・放送してください」
との署名運動を開始した。

私も署名を行った。この問題は岡村氏や我々のような不勉強のものに対してとても有効なものだと感じるし、少なくとも誰れかをスケープゴートにするような類ではない素敵な活動だと思う。

ただ、これを掲げる一方で石川氏自身が「NHK降板を求める署名」への反対するものではないと表明していることが極めて残念でならない。失礼を承知で言えば、意地になっていると思う。これは藤田氏をはじめ勝部元気氏らにも同じことがいえるのだが。

あなた方への批判はすべてが敵ではない。批判を受け入れ反対意見を甘受することは活動家として極めて重要なことであり。柔軟な思考と寛容さを見せることはあなた方にとって決してマイナスではないと気付いてほしい。

3.ネット市民にいいたいこと

ネット市民にいいたいことも前回までの記事と同じになる。

元情報を確認もせずに個人を叩く行為」の異常性を認識してほしい。
(もちろんこれはラジオを聞けば叩いていいというわけではない)

この問題で岡村氏を攻撃していたネット市民の多くは最後まで元のラジオでの確認をするつもりもなければ、その背景をも理解するつもりがなかった。
自分たちの叩く材料として都合がいい部分だけを鵜呑みにして個人叩きを正当化させていた。

「NHK降板を求める署名」に署名した人間の果たして何人が後からも含め問題発言を行ったラジオを聞いたのだろうか?そして何人が30日に放送された謝罪放送を聞いたのだろうか?

現在進行形で今回の謝罪放送の発言の書き起こし(またはその一部を)見て岡村氏への攻撃を続ける人間が後を絶たない。このような正義面したただの当たり屋が己の行動を自覚し反省するべきだ。

また、これは揚げ足取りのような形になるので今まで指摘してはこなかったが藤田氏の最初の記事に以下の文章がある。

>心の底から嫌悪感を生じる発言を目にしてしまった。

そう、"目にしてしまった″とある。
今回、岡村氏の一連の発言はラジオで行われた。雑誌や新聞の記事でもテレビでもない。耳で"聞く"ものだ。なお、藤田氏が記事を上げたのはラジオ放送日でもその翌日でもなく、週刊誌が岡村氏の発言を一部報道した直後であった。藤田氏にも彼らネット市民と同じ穴のムジナにならないことを願うばかりだ。

もう1点、藤田氏や石川氏に過去の問題発言・エピソードを交え批判を行っている人間にも言いたい。彼らがどんな活動や行動をしてきたかは、今回の岡村隆史氏との問題とは一切関係がない。「これだからフェミニストは」とか「藤田氏の貧困搾取は」など本件と全く関係ない批判を浴びせる人間は、
己の行動を恥じるべきだ。それは批判ではなく中傷であることを理解してほしい。

以上、この問題に携わったすべての人間が人として成長することを望むに切である。

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