見出し画像

わたしと彼らとの出会い(ヒスン)


わたしはデビューするまでニキちゃんしか目に入らず、ヒスンさんはニキちゃんのお兄ちゃんのうちの1人という枠組みの中にいた。


最初ヒスンさんはニキちゃんをずっと見ているうちに一緒に目に入ってきた人。それも”大丈夫かな”という風に。

当時のわたしはニキちゃんが変に心配でまだ幼い子が外国で暮らして大丈夫かなという気持ちで見ていた。

当時、ニキちゃんと兄さんたちの関係性で少し心配していたのはヒスンさんだった。なぜかはわからない。ただ単に2人が話しているのをあまり見なかっただけかもしれない。
でもとにかくこの2人が気になって、話していたらそれだけで嬉しかったしほっとした。笑い合っていればわたしの心も温かくなった。

そこからだ。今度はこのニキちゃんのお兄ちゃんであるイヒスンという人はどんな人なんだろうと思った。


わたしのヒスンさんの初めの印象はニキちゃんの一番上のお兄ちゃんで目がくりっとしていて可愛らしい人。ステージ上ではニキちゃんに負けないくらいキレキレのダンスを踊り、甘く優しい声でびっくりするほど上手に歌う人。
それなのにステージを降りると少し抜けていて いわゆる天然のギャップのある人。

わたしにとってヒスンさんはアイドルを具現化したような人物だった。

それが様々なところにある彼の言葉を知っていくうちに実は彼はとても泥くさく人間らしい人なんだと思うようになった。
あの優しい顔をしたかわいい人の内側には燃え滾るような音楽に対する情熱が絶えることなく湧いていて このデビューは血を滲ませながらも決して離さず叶えた夢だと知ったとき これこそが彼の一番のギャップなのかもしれないと思った。


まるで天才かのようになんでもできてしまう彼の きっと何よりも熱くどろどろとした情熱を向けられたもの。それが音楽なのだと思った。その情熱は決して綺麗なだけのものではないと思う。


当時ステージ上の彼を見て思ったのだ。そこが彼の生きる場所で その情熱できっと自分自身さえも燃やしてしまいそうになりながら立っているのではないかと。それくらいの気迫を感じた。

それが苦しいほど眩しく あまりにも美しかった。

その彼の情熱に心が震え 彼の音楽を見てみたいと思うようになった。


”ENHYPENのヒスンです。今日から末永く音楽をする人です”

これは彼がデビュー組に入ったときに言った言葉。
この言葉を聞いたときにずくんとお腹に重い衝撃を受け きゅっと喉が閉まった。これからわたしはこの人について行き 愛してやまない人になるのだろうと思った。



これがわたしとイヒスンという完璧に見えて実は誰よりももがき激しい情熱を内に秘める人間との出会い。



わたしの大好きな2人との出会いを綴ったのだけど 実際はもっと複雑に感情が絡み合っていてこんなに綺麗な話ではない。

ただ人が誰かに惹かれるというのは言葉では表せないほど直感的で感情的でそしてとても美しいものだと思う。わたしにとって彼らとの出会いは宝物のように愛おしく その話を少しだけ 誰かと共有したかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?