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手抜き雑感シリーズ 虹ヶ咲フォトエッセイ03 桜坂しずく編

・冒頭の扉絵が100点満点すぎる。鎌倉歩いて適当にカフェの中見たら超絶美少女が文庫本読んでるのが見えました おわりだ
→「最近はお気に入りのブックカフェで、アップルティーを飲みながら読むのが好き。」(P31)の絵かな。なんとまあお洒落な。
・8話どころかアニガサキ全体から徹底的に排除されていた「悪意」のようなもの、これが「いつからだろう。空想の世界の話をすればするほど、みんなに変な顔をされることが増えていって……。」で多分初めて顕在化する。地味だけどめちゃくちゃでかい。果林さんのところでもモデル仲間(?)に快くない視線を向けられる描写があった。なかなか描かれない虹ヶ咲学園やスクールアイドル界の外側は優しいばかりではないのよね。

「しずくちゃんは変な子。一緒に遊んでも楽しくない」そう言いたげな、みんなの瞳……。(P32)
→具体的に言葉にされてるわけではないので「悪意」と受け取れない、とも考えられるかも?ここで感じた引っ掛かりが徐々に肥大していったと考えるのが妥当か

アニメは全肯定アニメーション!

8話だけでは「しずくのちょっと思い込みが激しい性格と思春期の不安定さから「嫌われている」と思い込むようになってしまった」という解釈が一番無難というか、悪意が描かれない世界なのでそうとしか考えられなかったのだが、これが少し綻ぶ。
→「嫌われるのが、怖いよ」は、妄想や思い込みもあるが、実体験からくる言葉だった
→かすみの「嫌われるからなんだ!かすみんだって、こーんなにかわいいのに、褒めてくれない人がたくさんいるんだよ」も実体験からくる言葉なので、2人の背景が綺麗に重なるようになる

→てか「褒めてくれない人もいるんだよ」ってアニガサキらしい言い回しじゃないですか?「かわいくないって言う人もいるんだよ」では悪意になってしまうじゃないですか。本編はやっぱ徹底してますよね フォトエッセイだからできた軌道修正というか


・「ここのパートはもうちょっと、切ない感じを出したいんだけどなぁ」(P29)
Margaretかな、無敵級*ビリーバーかな……
・「云う声」(P31)銀河鉄道の夜の妄想に浸り始めて字が古くなってしまうの、文字媒体でしかできないし細かいよ
・「どうしよう、どういう顔をしたらいいんだっけ?いつも演じているくせに、こんな時に限って……何も浮かばない……!」
最高。最高。たぶんわからないのが正解で、この時のしずくは8話のかすみとのやりとりのあとひとくさり笑って憑き物が落ちたような表情を浮かべた時に類する、すごく純粋で綺麗な表情をしていると思う。「私は……そんなみんなの顔を、ただ眺めていた。溢れそうな気持ちを噛み締めながら。」
・記述順であって時系列順ではないかもしれないけど、「おーい、しず子!大丈夫⁉︎」って真っ先に送ってくる中須は本当に友達思いだ。璃奈回での「ダメなところも武器に変えるのが、一人前のスクールアイドルだよ」もひじょ〜に印象深いが、カッコつけてるわけでもなく純粋にこういう言動ができるっていうのが中須かすみのカッコいいところだと思う。

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