四川「ガチ中華」＋成都「家庭料理」＝巣鴨「香辣妹子」
凍てつく寒空の中、中華料理の店に入り、頼んだサンラーフェンを一口二口。真っ赤なスープに多少は怯えながらもまあ、そうでもないか。。その後、えっ、来た来た！額に汗が浮き出し、首筋まで流れます。
これが四川料理の醍醐味ですね。嬉しいまでの発汗作用。（しかし辛さの苦手なヒトには辛い・・）
最近は「ガチ中華」というマスコミ用語もかなり広まり、中国各地の本場料理を、そのままの味で楽しめる店がかなり増えてきました。しかし、そんな店って、結構敷居は高くはないですか？言葉の問題もありますが。。慣れないと何を注文するのがよいのかなかなかわからないし。
しかし、そんな心配は不要な店もあります。西巣鴨の「香辣妹子」
一歩店に入れば、四川の田舎を連想させる空気に包まれ、気さくで温かみに溢れたママが気持ちよく迎えてくれます。料理のことで聞きたければ、何だって聞ける。原則的には「四川の本場の味」なのですが、辛さの要望などなど、遠慮なく伝えればいい。キッチンに立つシェフが心地よく対応してくれます。
さて、四川料理です。今や日本の中華料理での人気はかなり高いです。「マー・ラー」を広めた方々の努力の賜物ですね。そしてその中でも人気が高いのが「麻婆豆腐」。四川本場の麻婆豆腐は「辣（辛さ）」だけでなく、「麻（山椒の痺れ）」が強烈であることの非常にわかりやすい典型かもしれません。
もちろん香辣妹子でも大変おいしく出してもらえます。
しかし、ママ曰く、「もっと、ウチでのお薦めは『もつサンラーフェン（酸辣粉）』や『マオツァイ（冒菜）』なんです！」
もつサンラーフェン。
辛さ（ラー・辣）の中に酸っぱさが（サン・酸）加わり、フェン・粉（春雨））と、もつに絶妙に染み込ませています。これって日本人がかなり好きな味ではないか、そう思わせます。
冒菜。
同じようにスープは真っ赤で、辛さを抑える要望を出さない限り、間違いなくハンカチがしっかり必要になります。しかし、サンラーフェンとは違う味わいの辛さで、食後の爽快さは最高です。
（冒菜は、「火鍋」のおひとり様バージョンで、これもガチ中華でかなり増えてきた麻辣湯（具材を選べる）の”選べない”バージョン、ということで、お仲間です）
「店のお薦め」の会話がゆっくりとできる。
これが「ガチ中華」の楽しみの中でも、最高位に来るものではないでしょうか。
ちなみに、香辣妹子の「看板娘」王警誼さんのユニークなinstagramでも店の魅力を十分に発信していますのでぜひチェックされると楽しいです。
店の手作りの調味料や数々の小吃をお持ち帰りできるのも、かなり嬉しいです。デリバリーも可。
香辣妹子本店が少々行き辛ければ、首都圏4店舗の友誼食府にも出ていますので、自由に選べます。そんなところも店の魅力の一つなのでしょう。
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