ヒトの善悪を科学で分析×Webカメラ

「脳はなにげに不公平」池谷裕二さんの本にはたくさんの興味深い事実が書かれている。

その中の一つにタイトルにも書いた「ヒトの善悪を科学で分析」というコラムがあった。

ヒトは生まれながらに善なのか悪なのでしょうかーで始まる問いかけに科学的に行われた実験と進化論的に考察がされています。

イヌは餌を求める姿に利他性は見られないが、サルは他者のために行動をとることがあります。性善性が芽生える。詳細は割愛するが、この延長線上に誕生したヒトはどうなのだろうかーと続けます。

ハーバード大学のランド博士らの論文が一定の解答を示している。それは、「直感」と「熟慮」の違いに注目とのことです。

どちらもヒトの判断の重要な要素であるが、「直感」は速い判断であることが知られており、性善説が正しければ直感は反射よりも「好社会的」になるはずで、性悪説が正しければ、直感は「反社会的」になるだろう。論考されています。

博士らの実験では、ヒトに迅速に判断するように促すと他人を利する行動が増えるとしており、この結果からヒトは生まれながらにして「善」であることが伺えるとしています。

一方「悪」は一歩踏みとどまって、「考える」ことから生まれることも伺えます。

少し前に書いた労災の報告が遅かったというものは、熟慮されたという事で悪が混じっている。という科学的根拠を基に、信用できない。ということができるだろう。

そこで、現場作業員を悪に染めないために、直感的にWebカメラやドライブレコーダーを公共工事に配置する事は、善であるという直感的思考である。

人手不足の折、クラウド型の防犯カメラが安価で初期投資も抑えられて伸びているようです。AIも活用すればいろんなデータもとれるようになるだろうし、顔認証なんてのもあり、活用が期待されるところです。

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