公務員定年延長について

田中秀明明治大学教授の日経新聞2020年5月26日経済教室の論考を読んだメモ。

年功序列がメンバーシップ型雇用なので能力主義が進まない。専門性の配置による人事ができていないので問題がある。

メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用の相違。政治家が官僚の人事を支配し、調整型の官僚が登用されていくメンバーシップ型雇用。

英国では、官民ともに定年は廃止された。問題なく能力主義で登用が出来ている。能力あるものは従来と同様に40代で局長。

他方、高齢公務員に対する能力開発が行われ、短期就労など個人の状況に応じた多様な働き方も可能である。これはジョブ型雇用だからできること。

定年延長は単なる高齢化対策ではなく、政府全体の業績を向上させるための働き方改革とすべき。

自分の事を省みれば、労働者の安全と健康を確保する産業安全衛生というテーマの末端部署に配属されてきた。配属された当初は余りにも広い分野に戸惑う事もあったが、幸いネット環境の進歩に助けられた事が大きい。

そして最近、近隣の部署で同一労働同一賃金をテーマに話をする担当官がいるのだが、定年廃止やジョブ型雇用については言及する事は残念ながら無い。

結局、定年を廃止すれば複数の事が一気に進む。出口さんの素晴らしい論考が随分前から示されている。樹木に喩えれば、幹が定年廃止で枝葉が同一労働同一賃金なんでしょうね。https://business.nikkei.com/atcl/opinion/15/275866/011000009/

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